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転生内親王は上医を目指す  作者: 佐藤庵
閑章 1910(明治43)年清明
392/799

1910(明治43)年4月17日時点の登場人物紹介

※漢字ミスを訂正しました。(2024年7月20日)

※カッコ内は満年齢。

※掲載順は順不同。


栽仁(たねひと)王妃章子(ふみこ)内親王(27)

…主人公。今上の第4皇女(姉たちが夭折しているため、実質的な長女)。御称号は増宮(ますのみや)。雅号は梨花。実は逆行転生者で、前世は半井(なからい)梨花(りか)という名前の初期研修医。

 医術開業試験に独力で合格した後に、近代日本軍初の女性軍人となり、現在は軍医中尉として築地国軍病院に勤務。医科学研究所総裁。

 “医学の宮さま”“軍医の宮さま”という愛称を持つが、幼いころからその美貌で世のロ●コンどもを惑わした結果、“極東の魔女”という二つ名も持つ。


【天皇家】

今上(57)……章子の父。諱は睦仁(むつひと)

皇后(60)……章子の養母。諱は美子(はるこ)

嘉仁(よしひと)親王(30)……章子の異母兄。皇太子。今上の第3皇子(兄たちが夭折しているので、実質的な長男)。御称号は明宮(はるのみや)

嘉仁親王妃節子(さだこ)(25)……皇太子妃。華族女学校時代は章子の1学年後輩。

裕仁(ひろひと)親王(9)……皇太子夫妻の長男。御称号は迪宮(みちのみや)。学習院初等科3年生。

雍仁(やすひと)親王(7)……皇太子夫妻の次男。御称号は淳宮(あつのみや)。学習院初等科2年生。

珠子(たまこ)内親王(6)……皇太子夫妻の長女。御称号は希宮(まれのみや)

尚仁(なおひと)親王(4)……皇太子夫妻の3男。御称号は英宮(ひでのみや)

昌子(まさこ)内親王(21)……章子の異母妹。今上の第6皇女。御称号は常宮(つねのみや)。華族女学校高等中等科卒。恒久(つねひさ)王との婚約が内定している。

房子(ふさこ)内親王(20)……章子の異母妹。今上の第7皇女。御称号は周宮(かねのみや)。華族女学校高等中等科卒。成久(なるひさ)王との婚約が内定している。

允子(のぶこ)内親王(18)……章子の異母妹。今上の第8皇女。御称号は富美宮(ふみのみや)。華族女学校高等中等科卒。鳩彦(やすひこ)王との婚約が内定している。

輝仁(てるひと)親王(16)……章子の異母弟。今上の第5皇子。御称号は満宮(みつのみや)。幼年学校3年生。(“史実”では鉛白粉による鉛中毒で夭折しているが、章子の提案により、鉛白粉の使用が禁じられたため、生存している)

聡子(としこ)内親王(13)……章子の異母妹。今上の第9皇女。御称号は泰宮(やすのみや)。華族女学校初等中等科第2級。稔彦(なるひこ)王との婚約が内定している。

多喜子(たきこ)内親王(12)……章子の異母妹。今上の第10皇女。御称号は貞宮(さだのみや)。華族女学校高等初等科第1級。輝久(てるひさ)王との婚約が内定している。(“史実”では鉛白粉による鉛中毒で夭折しているが、章子の提案により、鉛白粉の使用が禁じられたため、生存している)


【有栖川宮】

威仁(たけひと)親王(48)……章子の義父。有栖川宮第10代。海兵中将。梨花会のメンバーでもある。章子が結核を治療した。

栽仁(たねひと)王(22)……章子の夫。威仁親王の長男。海兵少尉(“日進”乗組)。海兵士官学校在学中、急性虫垂炎に罹患したが、虫垂切除術を章子が執刀し治癒した。

熾仁(たるひと)親王妃董子(ただこ)(54)……章子の義理の祖母。有栖川宮の先代・熾仁親王の妃。

威仁親王妃慰子(やすこ)(46)……章子の義母。


【梨花会の面々】

伊藤(いとう)博文(ひろぶみ)(68)……枢密院議長。初代・第4代内閣総理大臣。伯爵。1892年の交通事故により、“史実”の記憶を併せ持つことになった。

井上(いのうえ)(かおる)(74)……立憲改進党所属の貴族院議員。伯爵。第5代内閣総理大臣。

大隈(おおくま)重信(しげのぶ)(72)……立憲改進党党首。貴族院議員。伯爵。

大山(おおやま)(いわお)(67)……有栖川宮家別当兼中央情報院麻布分室長。歩兵大将。伯爵。1891年の大津事件がきっかけで、章子と君臣の契りを結ぶ。

(かつら)太郎(たろう)(62)……国軍次官。歩兵中将。

黒田(くろだ)清隆(きよたか)(69)……第2代内閣総理大臣。枢密顧問官。歩兵大将。伯爵。章子に禁酒・禁煙を令旨で命じられた唯一の人物。

児玉(こだま)源太郎(げんたろう)(57)……国軍航空局長。航空中将。現在高血圧を治療中。

後藤(ごとう)新平(しんぺい)(52)……厚生大臣。

西園寺(さいおんじ)公望(きんもち)(60)……文部大臣。立憲自由党所属の貴族院議員。侯爵。

西郷(さいごう)従道(じゅうどう)(66)……枢密顧問官。前国軍大臣。海兵大将。伯爵。1900(明治33)年に胃がんの手術を受けた。大山の従弟でもある。

斎藤(さいとう)(まこと)(51)……国軍参謀本部長。海兵中将。1884(明治17)年の列車事故をきっかけとして“史実”の記憶を持つことになる。

三条(さんじょう)実美(さねとみ)(73)……貴族院議員。公爵。1891(明治24)年にインフルエンザに罹患するが、章子とベルツ医師の治療により治癒。

高野(たかの)五十六(いそろく)(26)……航空中尉。1905(明治38)年の対馬沖海戦で負傷した際、“史実”の記憶を持つこととなった。

高橋(たかはし)是清(これきよ)(56)……大蔵大臣。

(はら)(たかし)(54)……内務大臣。立憲自由党所属の衆議院議員。他人には隠しているが、“史実”の記憶を持つ。

牧野(まきの)伸顕(のぶあき)(48)……農商務大臣。

松方(まつかた)正義(まさよし)(75)……枢密顧問官。伯爵。

陸奥(むつ)宗光(むねみつ)(65)……現時点での内閣総理大臣(第6代)。与党・立憲自由党の総裁にして貴族院議員。男爵。章子により結核の2剤併用療法が開発された結果、結核による死を免れる。

山縣(やまがた)有朋(ありとも)(71)……宮内大臣。第3代内閣総理大臣。伯爵。歩兵大将。

山田(やまだ)顕義(あきよし)(65)……立憲改進党所属の貴族院議員。伯爵。歩兵大将。高血圧対策の食事・運動療法を実践中。

山本(やまもと)権兵衛(ごんのひょうえ)(57)……国軍大臣。海兵中将。名前は“ごんべえ”とも読む。


【青山御殿の関係者】

榎戸(えのきど)千夏(ちなつ)(27)……1882(明治15)年7月25日生まれ。章子の乳母子にして青山御殿付きの女官。章子の結婚と同時に、有栖川宮付きになる予定。

東條(とうじょう)英機(ひでき)(25)……青山御殿付きの宮内省職員。章子の結婚と同時に、有栖川宮付きになる予定。

千種(ちくさ)任子(ことこ)(54)……章子の実母。女房名は花松(はなまつ)権典侍(ごんてんじ)

金子(かねこ)堅太郎(けんたろう)(57)……満宮輔導主任。中央情報院の新総裁。

明石(あかし)元二郎(もとじろう)(45)……青山御殿付きの宮内省職員ではあるが、実は中央情報院の業務に従事している。

秋山(あきやま)真之(さねゆき)(42)……青山御殿付きの宮内省職員であり、中央情報院の職員。

広瀬(ひろせ)武夫(たけお)(41)……青山御殿付きの宮内省職員であり、中央情報院の職員。


【関わりの深い医学関係者】

エルヴィン・フォン・ベルツ(61)……東京女医学校講師、東京帝国大学医科大学非常勤講師。章子の今生での医学の師。日本に帰化している。

北里(きたざと)柴三郎(しばさぶろう)(57)……医科学研究所所長。男爵。章子の依頼でペニシリンの精製を試み、成功する。1901(明治34)年、破傷風の血清療法の研究の功績により、ベーリングとともに第1回ノーベル生理学・医学賞を受賞する。

ヴェーラ・ニコライエヴナ・フィグネル(57)……ロシア皇帝・アレクサンドル2世暗殺に関与。様々な経緯を経て、“エリーゼ・シュナイダー”という偽名を名乗り、身につけていた医学知識を生かして医科研などの研究に協力。現在は野口と共に百日咳菌のワクチン開発に従事。

(もり)林太郎(りんたろう)(48)……元軍医大佐。脚気論争に関わり、細菌発生説の立場を取った青山(あおやま)胤道(たねみち)石黒(いしぐろ)忠悳(ただのり)を論破。その後、ビタミンA(史実のビタミンB1)を発見し、1903(明治36)年、第3回ノーベル生理学・医学賞を受賞する。現在はドイツに帰化し、ミュンヘンにある“森ビタミン研究所”でビタミンの研究を続けている。

三浦(みうら)謹之助(きんのすけ)(45)……東京帝国大学医科大学内科学教授。章子の依頼でベルツが制作した血圧計を留学の際に持参して大評判となり、付いた二つ名は“血圧の三浦”。埼玉県の忍で血圧に関するコホート研究を続けている。

近藤(こんどう)次繁(つぎしげ)(44)……東京帝国大学医科大学外科学教授。章子の依頼で血液型と輸血に関する理論、輸液療法に関する理論を確立させる。栽仁王の手術の際は、章子の助手を務めた。

(はた)佐八郎(さはちろう)(37)……医科学研究所の研究者。日本でのビタミン研究の総責任者。

野口(のぐち)英世(ひでよ)(33)……医科学研究所の研究者。蛇毒の血清療法を確立し、百日咳菌を発見。現在、ヴェーラとともに百日咳菌ワクチンの開発に従事。


【関わりのある外国人たち】

ハインリヒ・ヘルマン・ロベルト・コッホ(66)……近代細菌学の開祖。1905(明治38)年のノーベル生理学・医学賞を受賞。

ヴィルヘルム2世(51)……ドイツ帝国皇帝。章子をモデルにした“世界の諸国民よ、日本の女神を守れ!”という絵の原画を描く。

トリノ伯(39)……イタリアの王族。陸軍に所属。章子を巡って、弟のアブルッツィ公と決闘したことがある。

アブルッツィ公(37)……イタリアの王族。トリノ伯の弟。海軍の軍人。章子を巡って、兄のトリノ伯と決闘したことがある。

マリー・ガブリエーレ(31)……ドイツ・バイエルン王国の摂政嫡孫・ループレヒト王子の妃。1903(明治36)年の来日をきっかけに章子と友人になり、文通を続けている。

ニコライ2世(41)……ロシアの前皇帝。1891(明治24)年の来日時、当時8歳の章子と会い、結婚を望むようになり、それが極東戦争発生の遠因となる。1905(明治38)年6月、無血クーデターにより退位。皇帝の位を弟のミハイル2世に譲り、自身はデンマークに隠棲した。


【主な皇族】

貞愛(さだなる)親王(51)……伏見宮(ふしみのみや)第24代。歩兵中将。

邦芳(くにか)王(30)……貞愛親王の嫡子。歩兵中尉。妃は徳大寺(とくだいじ)実則(さねつね)内大臣兼侍従長の娘・治子。章子に怯える男性皇族の1人。

能久(よしひさ)親王(63)……北白川宮(きたしらかわのみや)第2代。歩兵中将。章子に怯えている皇族の1人。

成久(なるひさ)王(22)……能久親王の嫡男。砲兵中尉。

載仁(ことひと)親王(44)……閑院宮(かんいんのみや)第6代。騎兵少将。

依仁(よりひと)親王(42)……東伏見宮(ひがしふしみのみや)初代。海兵少将。

博恭(ひろやす)王(34)……華頂宮(かちょうのみや)第3代。貞愛親王の庶長子。海兵大佐。

菊麿(きくまろ)王(36)……山階宮(やましなのみや)第2代。機動大佐。結核感染が発覚した際、章子に治療を受けることを望み、その願いに応えて章子が数か月間往診した。

菊麿王妃範子(のりこ)(31)……1901(明治34)年の長女出産の際、癒着胎盤により出血多量の重態に陥るが、出産に立ち会っていた章子の強力な後押しで緊急子宮全摘術を施行され、一命をとりとめた。

恒久(つねひさ)王(27)……竹田宮(たけだのみや)初代。能久親王の庶長子。騎兵中尉。章子に怯える男性皇族の1人。

輝久(てるひさ)王(21)……東小松宮(ひがしこまつのみや)初代。能久親王の4男。海兵少尉。海兵士官学校では栽仁王と同期。

邦彦(くによし)王(36)……久邇宮(くにのみや)第2代。歩兵中佐。章子に怯える男性皇族の1人。

守正(もりまさ)王(36)……梨本宮第3代。歩兵中佐。章子に怯える男性皇族の1人。

鳩彦(やすひこ)王(22)……朝香宮(あさかのみや)初代。歩兵少尉。

稔彦(なるひこ)王(22)……東久邇宮(ひがしくにのみや)初代。歩兵少尉。

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― 新着の感想 ―
[一言] 何か、梨花様によって、良い方向に人生を変えられた人と、勝手に奈落の底に落ちていった(これから落ちそうな)人のリストに読めるは、私だけでは無いでしょうねえ。“極東の魔女”という二つ名も、ある意…
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