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転生内親王は上医を目指す  作者: 佐藤庵
第49章 1909(明治42)年白露~1910(明治43)年清明
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納采の日の祝い事

 1910年(明治43)年4月12日火曜日午前11時、青山御殿の応接間。

「こちらが、有栖川宮(ありすがわのみや)家からの贈り物でございます。お納めくださいませ」

 私の前には、青い通常礼装(ローブ・モンタント)を着た、威厳のある老女が立っていた。お父様(おもうさま)お母様(おたたさま)のそばに仕える女官たちのトップを務めている新樹(しんじゅ)典侍(てんじ)である。

「……謹んで、受け取らせていただきます」

 緊張しながら、私は勅使である新樹典侍に一礼し、有栖川宮家からの贈り物の目録を受け取った。この納采(のうさい)の品は、一般で言う結納品に当たるもので、有栖川宮家から一度お父様(おもうさま)に献上された後、この青山御殿に運ばれてきた。私がお父様(おもうさま)お母様(おたたさま)と同居していたら、新樹典侍が納采の品を青山御殿に運ぶという手順は省けるのだけれど、別居しているので、この一手間がかかってしまうことになる。

「なお、婚儀は5日後、4月17日と決まりました」

「承りました」

 再び頭を下げると、「よいお式になるよう、わたくしからもお祈り申し上げます」と新樹典侍は私に最敬礼し、応接間を退出する。私の後ろに立っていた大山さんが、典侍を送るために続いて応接間から出て行くと、私は置かれた目録を開いてみた。

 納采の品……と言っても、皇族が受け取る場合、中身は大体決まっている。5巻の巻かれた反物、2尾の鯛、そしてお酒である。青山御殿にいる人間は、お酒をほとんど飲まないから、お酒は扱いに困る贈答品ではあるのだけれど、作法なので仕方がない。

 けれど、目録には、お決まりの品名の後に、思いがけない文章が書かれていた。

「ただし、後日、指輪を贈るものとする……」

 私は目録に付け加えられていた文を、小さな声で読み上げた。

(これって……)

 思い当たったのは、結婚指輪のことだ。確か、去年の夏、葉山でお父様(おもうさま)お母様(おたたさま)栽仁(たねひと)殿下と私、4人で昼食会をした時、お父様(おもうさま)が栽仁殿下に、“結婚指輪を用意するように”と命じた。もしかしたら、その指輪のことなのだろうか。

 と、

「ほう、結婚指輪のことが、目録に書かれておりますか」

すぐそばで大山さんの声が聞こえて、私は文字通り飛び上がりそうになった。慌てて横を振り向くと、

「そのように驚かれずとも」

大山さんの苦笑いが視界に飛び込む。

「い、いやその、気配が、全然、しなかったから……」

 目録を急いで畳みながら言い訳すると、

「気配を消しているつもりはありませんでしたが……ああ、若宮殿下のことを考えておられて、気配を感じる余裕がありませんでしたか」

我が臣下は意味ありげな微笑みを顔に浮かべた。

「かっ……考えちゃ、いけないの?!」

「そんなことはありませんよ。お幸せそうで何よりでございます」

 大山さんは私にこんなことを言い、

「ご一緒に梨の花を見にお出掛けになる15日に、若宮殿下から直接お渡しになるのでしょうか」

と微笑みを崩さずに続けた。

(まだ、大山さんに伝えてなかったんだけどなぁ……)

――教えて下さった梨花さんの予定と、僕の予定を合わせたら、15日は2人とも日程が空いていました。ですから、15日に、梨の花を一緒に見に行きましょう。お返事は、霞が関の本邸に送ってください。

 栽仁殿下から、こんな内容の手紙が送られて来たのは、つい30分ほど前のことである。“承知しました”と返事を書こうとしたら、勅使が到着したので、返事はまた後で書こうと思っていたところだった。非常に有能で経験豊富な、この国の諜報機関の責任者は、この30分ほどの間に、栽仁殿下の手紙の内容を把握していたことになる。……間違っても、私以外の相手にはして欲しくない行為だけれど。

「……出掛けるのが15日っていうのは確定だけど、その時に指輪が渡されるかどうかは確定じゃないと思うよ。それに、私、出掛けるのは15日だっていうのは、あなたにこれから伝えようと思ってたんだからね」

「これは失礼いたしました。では、梨花さま、お返事を書かれましたら、(おい)が霞が関までそれを届けます」

「分かったよ。じゃあ、今から部屋に戻って返事を書く」

「かしこまりました」

 私は自分の居間に戻ると、栽仁殿下への返事を認め、それを封筒の中に入れ、大山さんに渡した。彼が居間から去っていくと、私はラベンダー色の通常礼装(ローブ・モンタント)を脱ぎ捨てて桃色の和服に着替え、本がギッシリ詰まった本棚の前に立った。あと5日で、私はこの青山御殿から引っ越す。今まで使っていた物や、お父様(おもうさま)お母様(おたたさま)にそろえてもらった嫁入り道具は、麻布区の新居と、5月から住むことになる葉山の有栖川宮家別邸とに運び入れることになっていた。もちろん、職員さんたちにも手伝ってもらっているけれど、私の引っ越しなので、私も自分の身の回りの品と書籍の仕分け作業をしているのだ。

 内容をざっと確認しながら、本棚の医学書を仕分けていると、

「殿下、失礼致します。お部屋に入ってもよろしいでしょうか?」

廊下から、東條さんの声がした。

「いいですよ」

 返事をすると障子が開き、東條さんが緊張した面持ちで居間に入って来る。そして、彼の後ろには、何故か私の乳母子(めのとご)である千夏さんが、これまた強張った顔をしてついて来ていた。

「えっと……どうしたんですか、2人揃って?」

 ただならぬ様子に少し気圧されながら、私が東條さんと千夏さんに尋ねると、

「お忙しいところ、大変申し訳ございません。お願いがございまして参りました」

東條さんは私を真剣な目で見つめながら言った。

「お願い……?」

 思い当たることが全くない。首を傾げた私に、

「実は……」

と東條さんが切り出したその瞬間、

「おおい、東條!榎戸さーん!この荷物、どうするか分かるか?!」

青山御殿の職員で、中央情報院の業務も行っている広瀬(ひろせ)武夫(たけお)さんの声が聞こえた。大きな足音もこちらに近づいてくる。

「あ……」

 千夏さんが不安げな表情になった時、

「東條、殿下のお部屋にいるんだろ?早く用事を済ませてくれ。お前がいないと、荷物の整理が全然付かない」

 広瀬さんの声が、本当にすぐ近くで聞こえた。

「どうしましょう、今はまだ、他の方には聞かれたくないですし……」

 顔を曇らせた千夏さんに、

「そうですね。では、機会を改めましょう」

と、東條さんはなだめるような調子で言う。そして、

「……殿下、失礼致しました。また後で参ります」

彼は私に頭を下げ、千夏さんを促して私の部屋から立ち去った。

「ああ、榎戸さんもそこにいたのか。ほら、2人とも来てくれ。2人がいないと、作業が全然進まなくてな……」

「痛っ……引っ張らないでください、広瀬さん。俺、広瀬さんみたいに柔道で鍛えてる訳じゃないんで……」

「そうか。なら、お前も講道館に行かないか。1から柔道のなんたるかを教えてやる」

「ちょっと待って下さい。それよりも、引っ越しの作業を進めないと……殿下のお荷物が、婚儀の日までにご新居に届かないとなれば一大事ですし……」

 広瀬さんと東條さんのやり取りとともに、足音が居間から遠ざかる。千夏さんも、広瀬さんと東條さんにくっついて行ったらしく、居間の周囲は再び静けさの中に戻った。

(東條さん、何を話したかったんだろう?)

 さっぱり見当がつかない。しかも、なぜ千夏さんが、東條さんに付いてくる必要があるのだろうか。確かに、あの2人は、私の結婚と同時に、青山御殿から有栖川宮家に所属が変わり、私の身の回りのことを引き続きやってくれるのだけれど……。

(ま、いいか。後で落ち着いた時に2人に聞いてみよう)

 頭の中で結論を出すと、私は医学書の仕分け作業を再開した。


 同じ日の午後6時半、青山御殿。

 普段、私と母と千夏さんが、小さいテーブルを出して3人で食事をしている青山御殿の食堂は、大勢の職員たちで賑わっていた。今まで青山御殿で働いてくれた職員たちを慰労する晩餐会が行われているのだ。青山御殿の職員の大半は、中央情報院で諜報活動にも従事しているので、職員の人数は多い。弟の輝仁(てるひと)さまの輔導主任を兼務している金子(かねこ)堅太郎(けんたろう)さん、明石(あかし)元二郎(もとじろう)さん、福島(ふくしま)安正(やすまさ)さん、そして秋山(あきやま)真之(さねゆき)さんに広瀬さん……みんな表情や態度では、“私は人畜無害な宮内省職員です”と主張しているけれど、ほとんど全員が、諜報のエキスパートである。見る人が見たら大変恐ろしい晩餐会が、この食堂で続けられていた。

(しかし、私がした未来の映画の話から、こんなことになるなんてなぁ……)

 居並ぶ中央情報院の優秀な職員たちを見ながら、ボンヤリしていると、

「もうすぐ、章子さんとはお別れですね」

隣に座った母が、私に話しかけた。母も私と同じく、数日後にはこの青山御殿を離れる。青山御殿の近所にある家で、何人かの侍女と一緒に、気ままに暮らすそうだ。

「確かにそうだけど、別に今生の別れって訳じゃないよ、母上」

 私は母に身体を向けた。「東京から葉山まで、移動で1日掛かる訳じゃない。だから、避暑や避寒のつもりで来ればいいよ」

「そうかしらねぇ。ですけど、余りわたくしが章子さんに頻繁に会ってしまいますと、皇后陛下の手前もありますし、いがかなものかしら……」

 母は、少し困ったように微笑む。そんな母に向かって、

「遠慮はしないで、母上。母上は私の実の母親なんだから。お母様も母上も、どちらも私にとっては大事な母親だよ」

私は笑ってみせた。

「……それでは、章子さんのところに、時々寄らせていただこうかしらね。気に掛かることもありますし」

 母はそう言うと、「千夏さん」と、私の斜め前に座った乳母子を呼んだ。

「はいです」

 返事をした千夏さんに、

「あのことは、章子さんにもうお話したのですか?」

母は優しく尋ねた。

「それが……申し上げようと思ったのですが、広瀬さんに呼ばれてしまって申し上げられなくて……」

 千夏さんはそう言ってうつむく。

「あら、そうでしたか。せっかく、一緒に祝ってあげられると思ったのに」

「で、ですが、花松さま、千夏も、色々考えたのですが、やはり、宮さまのご婚儀もまだ終わっておりませんのに、私事で宮さまにご迷惑を掛けてしまうのは、いかがなものかと……」

「何が迷惑なものですか。祝い事はいくつあってもいいではありませんか。ねぇ、大山さま」

「その通りです」

 私の左隣に座った大山さんが頷いた。「増宮さまもきっと許してくださいます。もし反対されるようでしたら、(おい)が増宮さまに今までのいきさつを申し上げて、許してくださるよう説得いたしますし」

「……いや、許すもなにも、何のことだかさっぱり分からないんだけど、大山さん」

 私は首を傾げた。「私に迷惑を掛けるとか、祝い事とかって、一体何なのよ?」

 すると、

「それは、千夏どのの口から、きちんと増宮さまに申し上げる方がよろしいのでは?」

大山さんは千夏さんに優しく言った。

「で、ですが……」

 どうしたのだろうか。いつも元気な千夏さんが、顔を真っ赤に染め、恥ずかしそうに下を向いている。まるで、恋する少女のような……え?

「あ、あの、ち、千夏さん、まさか、まさかあなた、け、け、結婚の話が、あ、あるの?」

 動揺の余り、途切れ途切れになった私の言葉に、更に顔を真っ赤にした千夏さんは、黙って首を縦に振った。

「あ、あの、いつ、お見合いしたの?!わ、私に、全然、そんな話、し、してくれなかったじゃない……」

 私が混乱しながらも乳母子に抗議すると、

「……お見合いでは、ありません」

彼女は小さな声で言った。

「え、じゃあ、れ、恋愛、結婚ってやつ……なの?あ、相手……誰、なの?」

 一気に沸き上がった熱に飲まれそうになりながらも、何とか私が千夏さんに尋ねた時、少し離れた席から、私と千夏さんに向かって歩み寄る人影があった。東條さんだ。

「殿下」

 東條さんは私の近くまでやってくると、私に向かって最敬礼した。

「と、東條さん、ど、どうしたんですか?い、今、取り込み中だから、ま、また後で……」

「そ、そうですよ……み、皆様もいらっしゃいますし……」

 私と千夏さんが同時に止めると、

「いいえ……こうなっては、もうここでお話するしかないでしょう、榎戸さん。もし殿下が反対なさったら、俺が更に修行を積んで、殿下に認められればいいだけの話ですから」

東條さんは千夏さんの方を振り向いてキッパリと言い切る。

「わ、私に、認められる?」

 東條さんが言っていることがよく分からない。更に混乱した私に、東條さんはもう一度最敬礼すると、

「榎戸さんを、俺の妻にするお許しを、殿下からいただきたく思います」

……と言った。

「うにゃぁぁ?!」

 別の方向から衝撃が加えられ、私は完全に思考を止めてしまった。一声叫んだきり、どう動いていいか分からず固まってしまった私の身体が、横からそっと抱き締められる。

「梨花さま」

 自分の席を立ち、私のそばにやって来た我が臣下は、私の身体を抱き締め、頭を優しく撫でながら、囁くように呼び掛けた。

「少し落ち着いてください。千夏どのと東條くん。いい組み合わせだと(おい)は思いますよ」

「い、いや、職場婚としては、あり得ない組み合わせではないと思うけど……」

 やっと頭が働き始めた私は、大山さんにこう返答すると、

「ち、千夏さんの将来を、東條さんに任せて、大丈夫なの?わ、私、“史実”の東條さんの人となり、よく知らないけど……」

大山さんに声を潜めてこう尋ねた。

 すると、

「ならば、“史実”のことから頭を離し、この時の流れの東條くんのことをお考えください、梨花さま」

非常に有能で経験豊富な我が臣下は、小さな声で私に言った。

「初めは梨花さまに怯えておりました。それに、常識外のことにはなかなか対応し辛いという欠点はありますが、事務仕事に関しては非常に優れております。欠点も、梨花さまが鍛えれば克服出来るでしょう」

「と、東條さんを鍛える?私に出来るの?」

「何、梨花さまが普段通りに振る舞えばいいだけでございます」

「それ、私が常識外の存在だって暗に言ってるよね……」

 抗議するつもりで、大山さんをじっと見つめてみたけれど、大山さんは私の視線を柔らかく受け止めて、穏やかに微笑むばかりだ。その微笑みを見ていたら、反論する気力を失ってしまって、私は大山さんの右肩に顔を埋めた。

「殿下!」

 東條さんは再び私に呼び掛けた。「殿下のご指示やお振る舞いについて行けない俺が未熟者だというのは、百も承知です。ですが、今に修業を重ねて、きっと、“有栖川宮家に東條有り”と言われるほどの人間になってみせます。ですからどうか、榎戸さんと俺との結婚、お許しください!」

(私、21世紀に生きた記憶があるから、別について行けなくても気にしなくていいと思うけど……)

 そう思うけれど、大事なのはそこではない。私は大山さんの肩から何とか顔を上げ、千夏さんの方に向き直った。

「ち、千夏さん……あなた、東條さんのことが、す、……好き、なのね?」

「は、はいです……」

 顔を真っ赤にした千夏さんは、上ずった声で私に答えた。

「み、宮さまに申し上げなくて、申し訳ございませんでした。で、ですが、千夏は、東條くんに嫁ぎたいと……思って、います」

 職員たちの視線が集まる中、千夏さんは何とか自分の思いを告白する。それを聞いた私は、今度は東條さんの方を向いた。

「と、東條さん……あなた、千夏さんを大事にして、千夏さんを幸せにできる?」

 すると、

「出来ます!」

東條さんはとても真面目な表情で即答した。

「絶対に榎戸さんを大事にして、榎戸さんを幸せにします!」

「!」

 東條さんの力強い言葉を聞いた千夏さんが、更に顔を赤くする。東條さんの様子に、谷保天満宮で栽仁殿下に想いを告げられた時のことを思い出してしまった私も、自分のことではないのにドキドキしてしまい、東條さんから顔を背けてしまった。

「増宮さま」

 大山さんが私を呼んだ。「東條くんと千夏どのの結婚、お許しになるのですか?ならないのですか?」

「も、もちろん、許すよ、そこまで言われたら……」

 そう答えると、私は大きく深呼吸して心を落ち着けてから、

「東條さん、千夏さん、2人で幸せな家庭を築いて、これからも勤務に励んでください」

東條さんと千夏さんを交互に見ながら言った。

「あ、ありがとうございます、殿下!」

「宮さま……お許しいただいて、ありがとうございます」

 深々と頭を下げた東條さんと千夏さんに、

「よくやりましたね、東條くん」

「良かったですね、千夏さん」

大山さんと母が優しく声を掛ける。

「よくやった、東條くん!」

「おめでとう、榎戸さん!」

 金子さんや明石さんなど、青山御殿の他の職員たちも、祝福の声を2人に投げる。

「幸せになってね、2人とも」

 歓声の中心に、恥ずかしそうに立っている東條さんと千夏さんに向かって、私は祈るように言ったのだった。

※納采・告期の作法についてはかなり適当に書いています。ご了承ください。

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― 新着の感想 ―
[一言] 皇族の婚儀については三島由紀夫の『春の雪』に一通りのことは書かれています。
[一言] まあ、私生活の匙ぐらい史実から離れましょう
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