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転生内親王は上医を目指す  作者: 佐藤庵
第23章 1898(明治31)年立春~1898(明治31)年寒露
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秘密のあんみつ

※読み仮名ミスを訂正しました。(2020年3月13日)

 1898(明治31)年8月20日土曜日、午後3時。

「どうしましょう、児玉さん……」

 葉山御用邸別邸の2階にある、私の居間。木製のお匙を構えたまま、私は前に座った児玉さんに尋ねた。

 児玉さんは、賽の目に切った寒天を無言でかみ砕き、

「そう仰せられましても……いや、この寒天、黒蜜と絡み合って非常に旨い」

飲み下してからこう答えて微笑する。

(あ、ずるい……)

 私は、右手に持ったお匙と、前にある手付かずのあんみつが入った小鉢を交互に見ると、児玉さんを軽く睨んだ。

 話は数日前に遡る。お父様(おもうさま)と一緒に8月6日に葉山にやって来た私は、お父様(おもうさま)が休んでいるかどうか、この葉山御用邸の別邸から見張っていた。ここは、葉山御用邸の本邸より少し高台にあり、2階からだと、本邸の様子がバッチリ捉えられる。だから、2階の一室を居間にして、自分の勉強をしながら、本邸の様子を時々双眼鏡で偵察していた。本邸の人の出入りが多いと、お父様(おもうさま)が、必要ではない仕事をしたくて、人を呼びよせている可能性が高いので、後で本邸に参上し、きちんと休むように注意するのだ。

 そんな日々も、14日の日曜日、お父様(おもうさま)が東京に還幸して終わり、葉山御用邸には、本邸にいるお母様(おたたさま)と、別邸にいる私と母とが残された。大山さんは、兄について沼津にいるから、これでのんびり過ごせる……と思っていたら、翌日の月曜日の午後、ふらりと児玉さんが現れたのだ。

――さて、かねてお話していたことを、実行する機会がやって参りました。

 児玉さんはニコニコしながら、カバンから一冊の漢籍を取り出した。

(嘘でしょ……)

 表紙を覗いた私は、絶望の淵に叩き落とされた。孫子だ。確か、4月に習志野演習場に行った時、“一緒に読みましょう”と児玉さんに言われた。その後何の音沙汰もなかったから、忘れてくれていると思って安心していたのだけれど……。

――すでに皇太子殿下には、6月にご学友の方々と共に講義して、大変好評をいただきまして……。

――ちょっと待って!兄上、そんなこと一言も言ってなかったのに!大体、大山さんと伊藤さんが、こんなことを許すはずが……。

――口止めするように頼んだのですよ、皇太子殿下にも、ご学友の方々にも。“其の無備を攻め、其の不意に出ず”……その受け手を、増宮さまに是非体験していただきたくて。

 抗議する私に児玉さんは得意げに答え、「大山閣下と伊藤閣下の許可もいただいておりますから、存分に講義ができます」と付け加えた。

 こうして、逃げ場を無くした私は観念して、児玉さんと一緒に孫子を読み始めたのだけれど……これが、意外にも、いや、本当に面白い。最初に読んでいた時はよく分からなかったところが、児玉さんが実際の例を挙げたり、問題を私に投げかけたりすると、含みのある、重い意味を持つ言葉に、途端に変わってしまうのだ。

――要するに、増宮さまも皇太子殿下も、言葉そのものに縛られ過ぎておいでだったのです。確かに、今の時代にそぐわない面もありますが、真理を掴めば、孫子は幅広い分野に応用ができます。ですから、未来で“びじねす書”とやらで扱われている、と不思議そうにおっしゃる増宮さまを拝見して、お2人とも、まだ孫子の真の意味を理解されていないと確信いたしました。

 児玉さんはそう言ったけれど……いやはや、本当に、孫子は奥が深いものだった。

 けれど、孫子を児玉さんと一緒に読むと、脳の普段使う部分だけではなく、使っていない部分も酷使され、頭がとても疲れる。2時間ぐらいぶっ続けで読むと、疲労と暑さで頭が動かなくなってしまうのだ。

――甘いものの補給が必要です、児玉さん……。

 机に突っ伏した私が、児玉さんにこう言ったのは、一昨日のことだった。

――それはよい案ですな、増宮さま。そういえば、未来の甘味の話を伺ったことがありませんでしたが、……どのようなものがあるのでしょうか?

――色々ありましたけれど、やっぱり、今食べるなら、今の時代も食べられる甘味にしましょう。うーん、でも、アイスクリームは葉山では作れないし……。

 葉山には今、氷を製造する業者がいないから、アイスクリームを作るのに必要な氷は、横浜から持ってこなければならない。それは余りにも手間がかかる。

――かといって、羊羹やお饅頭やアンパンは、あんまり夏らしくないですからね……。

 そう言って腕を組んだ私は、

――あ、そうだ、あんみつならどうでしょうか?賽の目に切った寒天って涼しげだし!

と児玉さんに意気揚々と提案した。

 すると、

――あんみつ……?

児玉さんがキョトンとした。

――え?!ウソ?!もしかして、あんみつって、この時代はまだ無いんですか?!

 私は手元にあった紙にあんみつの絵を描きながら、児玉さんに詳しく説明した。

――賽の目に切った寒天を入れて、その上にゆでた赤えんどう豆と、求肥(ぎゅうひ)や白玉団子、フルーツをのっけて……フルーツは、桃やパイナップル、サクランボやアンズなんかが定番ですかね。それから、小豆のあんを上にのせて、寒天に白蜜か黒蜜をたっぷり掛けるんです。フルーツもあんも蜜も、色々な組み合わせがありますけれど、私は小倉あんに黒蜜派です。ああ、でも、カロリーの取り過ぎに注意しないといけないけれど……。

――ほうほう、これは旨そうですな。

 説明を聞いた児玉さんも頻りに頷き、「これなら、材料も揃いやすいですし、別邸の料理人も作れるのではないでしょうか?」と言ってくれた。そして、私から料理人さんたちに説明したところ、料理人さんたちもノリノリで、結果、今日の3時のおやつに、あんみつが出て来たのだけれど……。

(なんで、栽仁(たねひと)殿下が、このタイミングで来るかなぁ……)

 有栖川宮威仁(たけひと)親王殿下のご長男・栽仁殿下は、現在、一家揃って葉山の有栖川宮家別邸に滞在している。彼を全く知らないという訳ではない。今年のお正月も、北白川宮(きたしらかわのみや)家・久邇宮(くにのみや)家のご兄弟たちとお年始にやって来て、ちょうどあったカステラを、わいわい騒ぎながら、みんなで丸々一本食べつくして帰っていった。束になって掛かって来なければ、ちびっ子殿下の1人や2人、どうということも無いのだけれど、気になるのは、彼が1人でやって来た、ということだった。

「母上、本当に、栽仁殿下だけで、ここに来ちゃったのね?」

 廊下に立っている母に尋ねると、

「そうなんです」

母が心配そうな表情になった。「色々と物騒ですのに。ほら、この頃おりますでしょう、“白袴隊(びゃっこたい)”という輩が」

「あれは葉山じゃ出ないだろうけれど、確かに、凛々しい顔立ちだから危ないよね、栽仁殿下」

 私は苦笑した。近頃、東京では、“白袴隊”と呼ばれる不良男子学生が出没して、街角で美少年を襲っている。……同性愛は否定しないけれど、嫌がる相手を手籠めにするのは断じて許せない。

「しかし、一体何があったのでしょうか」

 児玉さんがそう言ってから、白玉を匙で口に放り込んだ。

「そうですねぇ。親王殿下と喧嘩して、家を飛び出してきちゃったとかかなぁ……」

(だから、何であんみつを食べる手を止めないのよ……)

 児玉さんを恨めしげに見ながら、私はこう言ってみる。「話を聞きたいけれど、何か栽仁殿下におやつを出さないと……。ねぇ母上、あんみつ、まだ残ってるかな?」

「実は、残りは、皆でいただいてしまいまして」

 母がすまなそうに答えた。「本当に美味しかったですわ、その“あんみつ”というもの」

「母上の口に合ったのは嬉しいんだけど……」

 すると、私の前にあるのが、最後の手付かずのあんみつという訳だ。私があんみつを食べて、栽仁殿下が別のお菓子を食べて……というのは少し違和感がある。賽の目切りの寒天の上に、赤えんどう豆が散り、その上に、一度戻して甘く煮た干しアンズと、山形県産の缶詰のサクランボ、小倉あんに白玉が鎮座して……色とりどりの涼やかな甘味は、子供の目を引いてしまうに違いない。

(そうなると、あんみつを栽仁殿下に譲らなきゃ……でも、せっかく再現してもらった未来の味を、みすみす奪われるなんて……)

 私が悩んでいると、

「いい考えがあります」

白玉を食べ終わった児玉さんが言った。「そのあんみつを、増宮さまと栽仁王殿下が、一緒に召し上がればよろしいのですよ」

「一緒に食べるって……つまり、分け合って食べろってこと?」

 首を傾げると、

「その通りです。増宮さま、熱量(カロリー)を気にされていたではないですか。栽仁殿下と分け合えば、あんみつも楽しめ、熱量(カロリー)の心配もしないで済みますが?」

「!」

 甘いものは、大体、カロリーが高い。それは私の時代でも、この明治時代でも同じだ。寒天のカロリーは低いだろうけれど、トッピングした小倉あんや白玉は、あんみつ全体のカロリーを押し上げてしまっている。アンズの甘煮と黒蜜のカロリーも、馬鹿にならないだろう。……私も一応、スタイルを崩さないように努力しているつもりだから、過剰なカロリーの摂取は避けたいのだ。

「……いい考えです」

 考えていたことを表情に出さないようにしながら、私は児玉さんに向かって重々しく頷いた。「それなら、栽仁殿下が羨ましがることもないでしょう」

「増宮さまの容姿も保たれますしね」

「……児玉さんこそ、食べ過ぎに気を付けないと太りますし、糖尿病を発症しやすくなりますよ」

「逗留している江の島からここまで、馬車ではなく馬で通っておりますし、散歩は増宮さまに言われた通り、毎日欠かさずしております。それに、頭をめいっぱい使うと、太る隙など無くなるのですよ」

 児玉さんは私の反撃を軽くいなすと、ニヤリと笑った。

「では、私は別室に下がっております。どうぞごゆっくり、増宮さま」

 児玉さんはあんみつの小鉢と匙を持って席を立ち、いったん廊下の向こうに消えた母も、栽仁殿下を私の前に連れてくると、麦湯の入った湯呑と匙を置いて、居間を出て行った。


「どうしてここに来たの?」

 挨拶を交わして、栽仁殿下に椅子を勧めると、

「遊びに来たんだ」

と彼は即座に答えた。

「遊びに来たって……成久(なるひさ)殿下たちとは遊ばないの?」

 お正月にも一緒に挨拶に来た、北白川宮(きたしらかわのみや)成久王殿下の名前を挙げてみる。確か、この夏は、兄弟揃って葉山にいると聞いたけれど……。

「昨日、東京に戻っちゃったんだ」

 栽仁殿下はそう言って、軽く唇を尖らせた。「鳩彦(やすひこ)稔彦(なるひこ)も、今年は葉山に来なかったからさ……」

(ああ……)

 久邇宮家の兄弟たちは、と聞こうとした私の言葉は、栽仁殿下の台詞で、音声になる前に飲み込まざるを得なかった。

「じゃあ、實枝子(みえこ)さまと遊べばいいじゃない」

 栽仁殿下の妹さんの名前を出すと、

「お昼寝してた。起こしたくなくて」

と彼は答え、

「父上と母上も、皇后陛下の所にご機嫌伺いに参上したから、僕、つまんなくて。だから、姉宮さまの所に遊びに来たんだ。姉宮さま、まだ葉山にいらっしゃるって聞いたから」

そう言って、にっこり笑った。

「は、はぁ……」

 私は気圧されたように頷いた。どうやら、家族の誰かと喧嘩して飛び出してきた、というわけではないらしい。それは安心したのだけれど……。

「別邸の職員さん、殿下がここにいるって知ってる?」

 尋ねると、栽仁殿下は首を横に振った。

「ってことは、もちろん、殿下のお父様とお母様も、だよね……」

 もしかしたら、今頃、有栖川宮家の別邸では、「栽仁殿下がいない」と大騒ぎになっているかもしれない。ご両親も心配するだろう。

「一応、殿下がここにいるって、有栖川宮家の別邸に伝えてもらうよ」

「ええ?」

「行き先だけはハッキリさせとかないと。職員さんたちが、みんな心配しちゃうでしょう?」

「そうだけど……」

 明らかに不満そうな顔になった栽仁殿下を見て、

(……もしかして、大人の手を離れて、冒険したいのかな?)

と私は思った。小さい頃から、剣道はするわ、男の子たちと戦ごっこはするわ、微行(おしのび)で兄と一緒に色々出掛けるわ、この時代の皇族としては破天荒なことをたくさんしている私だけれど、基本的に、出掛ける時は必ず誰かがついてくる。恐らく、栽仁殿下もそうだろう。それが窮屈で、私の所に遊びに行くことを口実にして、別邸を飛び出してきたのかもしれない。

(確かに、時には籠から飛び出して冒険しないとな。でも、危なくないように、ちゃんと籠の中に返さないと……)

「よし、じゃあこうしようか、殿下」

 私は栽仁殿下に微笑んだ。「この部屋からは、本邸の人の出入りも見えるの。だから、この部屋から本邸を見張って、殿下のお父様とお母様が本邸から出そうになったら、殿下は急いで有栖川宮家の別邸に戻る。私、ここに殿下が来たことは、誰にも言わないで秘密にしておく。それでどう?」

 栽仁殿下が何度も頷くのを確認すると、私は立ち上がり、棚から双眼鏡を取った。「それを食べながら、一緒に見張ろうか。最後の一鉢だったから、私と半分ずつ食べることになるけれど、いいかな?」

 そう言って私が椅子に座り直した時には、栽仁殿下の目はあんみつに釘付けになっていた。

 小鉢をひっくり返さないように注意しながら、机を2人で窓辺に運ぶ。椅子もセットし直すと、交代で双眼鏡を覗きながら、私と栽仁殿下は、あんみつの小鉢の中身を匙で口に運んだ。母と児玉さんが言っていた通り、あんみつは絶品だった。栽仁殿下も、一口食べるたびに目を輝かせ、「おいしい……!」と繰り返す。

「ああ、本当においしかった、姉宮さま」

 小鉢が空になると、栽仁殿下は満足そうな顔で頷いた。

「そう、それは良かった」

 私は栽仁殿下に微笑を向けた。「口に合わないかと思って心配したけれど……でも、私、小豆で作ったあんが大好きだから、このお料理も好きなの」

「そうなんだ。ところで姉宮さま、これ、何て料理なの?」

 栽仁殿下に聞かれて、私はハッとした。

(そ、そう言えば……)

 児玉さんは、私が話すまで、あんみつのことを知らなかった。ということは、これは、まだこの時代には存在していない料理だ。

(あんみつのことが、もし、井上さんの耳に入っちゃったら……!)

――増宮さま、あんみつってのを作ってみましたよ!増宮さまの時代の料理なんですってね!

 私の脳裏には、どう努力してもあんみつとは呼ぶことができない謎のスイーツの入ったお皿を、とても嬉しそうに捧げ持つ井上さんの姿が浮かんだ。

(ヤバ過ぎる……。そうなっちゃったら、あんみつの真っ当なレシピが、世間に伝わらない可能性も……!そ、それだけは、あんこを愛する者として、何としても阻止しなきゃ!)

「姉宮さま?」

 不思議そうな表情で、栽仁殿下が私の目を覗き込んだ。もう、考える余裕は残されていない。

「……それはね、“あんみつ”っていう料理なの」

 覚悟を決めた私は、なるべく優しい口調になるように注意しながら、説明を始めた。

「私が考えた料理だよ。……口に合ったみたいでよかった」

「えー?!すごい、姉宮さま!」

 歓声をあげる栽仁殿下を、私は身振りで制した。

「……でもね、この料理は、秘密の料理だよ」

「秘密?」

「そう」

 私は頷くと、もったいぶった調子で付け加えた。「この料理はね、将来、私が大切な人に作ってあげるために考えた料理なの。だから、秘密だよ。もちろん、殿下のお父様とお母様にもだし、實枝子さまにもだし、成久殿下たちにも、みんなに秘密にしておいてね」

 これで、納得してくれるだろうか。半ば祈るような気持ちで栽仁殿下を見つめると、

「うん、わかった、姉宮さま!」

栽仁殿下はニッコリ笑った。

「じゃあ、このお料理は、僕と姉宮さまの秘密だね」

「うん、そう。私と殿下の秘密だよ」

 どうやら、納得してくれたようだし、秘密も守ってくれそうだ。私は内心ホッとしながら、栽仁殿下に微笑を向けた。

「あ、そうだ、本邸の方はどうなってるかな……」

 栽仁殿下に説明するのに頭を使ってしまって、本邸の見張りの方がお留守になってしまった。机の上にある双眼鏡を取って覗くと、本邸の廊下、お母様(おたたさま)の居間から出てくる人影が見えた。栽仁殿下のご両親……威仁親王殿下と、慰子(やすこ)妃殿下だ。

「ヤバい!殿下のお父様とお母様、ちょうどお母様(おたたさま)の部屋を出たよ!」

「本当?!」

「嘘はつかないわよ。ほら、もうここを出ないと!机は私が戻しておくから!」

 急き立てると、

「わかった!じゃあまた、姉宮さま!」

栽仁殿下は頭を下げ、部屋を出ていく。

「転ばないように気を付けてね!」

 階段を下ろうとする後ろ姿に叫ぶと、「わかってる!」と栽仁殿下は振り返らずに答える。軽い足音が、階下へと遠ざかっていった。

(ふう……)

 私は軽くため息をついた。ちょっとしたハプニングだったけれど、あんみつの秘密は守れた。井上さんにあんみつのことが漏れないように、あんみつに関わった人たちには、後で厳重に口止めしておけば完璧だ。嘘をつくのは余り好きではないのだけれど、美味しいあんみつを守るためだからしょうがない。

 そう、これは、美味しいものへの欲求ゆえについた、小さな嘘だった。けれど、これがあんな形で自らに返ってこようとは……当時の私は、想像すらしていなかったのである。

※あんみつが出来たのは昭和に入ってから、あんみつの前段階であるみつ豆も、今の形になったのは明治30年代なので、拙作の世界線ではまだ無いということにしました。さくらんぼは、実際にも明治28年に、さくらんぼの缶詰生産が山形県で始まったとのことなので採用してみました。


※実際には、この年の7月に、ロシアのキリル・ウラジーミロヴィチ大公が来日しているのですが、……その時の反応は、恐らく次回に書くことになるかと思います。

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― 新着の感想 ―
[一言] み~つま~め頂戴! ハーイ〇太郎です!(年寄)
[一言] え〜と…菓子…巷間で耳にする「すいいつ」なるものをよくは存じませんが、蜜豆と餡蜜とは異なる物なのでしょうか?
[一言] おねショタフラグ…(ぼそっ うん、同年代の男共がヘタレとモヤシばっかなのが悪い(笑)
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