表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
21/22

外用消炎鎮痛剤は森の中? パート7

クスノキを水蒸気で蒸す間、基となる軟膏を作成する。

と言っても、ワセリンとハッカ油を混ぜ合わせた物になユーカリ油を加える。

「お姉ちゃん!私混ぜてみたい!」

ぴょこんとソファーから私の足元に駆け寄る。

「うーん ただ混ぜるだけじゃないからなー」

「むずかしいの?」

ちょっと困った顔のルーア。

「ちょっとコツがあるの。 そしたらルーアにはあれを作ろうかなー」

「あれ?」

「フローラルウォーターだよ」

私は基剤を調合始める。


軟膏の材料もクスノキの抽出だけになり、物置から小さい鉄製の装置を持ち出す。

鍋とコップに鉄の管が通っている。小さな水蒸気蒸留機だ。

「去年のだけどラベンダーがあるから、蓋のついた方にラベンダーをぎっしり詰め込んで」

「はーい!」

身長的に作業が難しくなるので、昔私が使っていた踏み台を持ち出した。

「ちょっと手がいい匂いになる!」

少ない体重でラベンダーを詰め込んでいるルーア。

クスノキを気にしつつルーアの作業を眺める。

「ふっふーんふーん」

くんくんと匂いを嗅ぐ仕草は小さなワンコのようだ。

「そろそろ良いかな。 そうしたら蓋をして火にかけるよー」

「はーい!」

料理用のかまどに装置をセットする。

ちょこちょこっと私の横でセットの様子を観察しているようだ。

「後は火にかけるだけだよ。 これは危ないから私がやるね」

「はーい」

マッチを擦り、火をつける。

燃え始めの臭い匂いが一瞬だけ広がり、不安定に火が燃え始める。

少しずつ薪をくべ、おきを作る。

「水瓶からボールに一杯水を持ってきてー」

ルーアには少し大きいぼーるを抱え持ち、水瓶から水を汲み上げる。

「重い………」

溢れるか溢れないかのバランスで私の元に水を持ってくる。

「ありがとう。 この水をコップ型の容器に入れて水蒸気を冷却するとフローラルウォーターの出来上がりだよ」


一滴一滴少しずつ落てくるラベンダー抽出物を眺めながら出来上がりを待つ私達。

軟膏をもう少しで出来上がりだ。


水蒸気蒸留では水と油と物によっては結晶が生成されますが、

小説の都合と時間の都合上簡略しましたw



めんどくさいとかそういうわけではないからね!!


ほんとだよ?



次回は多分最終回です(仮)

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ