外用消炎鎮痛剤は森の中? パート8
子供用の小さなバスケットを吊し、私とルーアは畑を耕す老夫婦のお宅にむかっている。
というのも、クリームタイプの軟膏が完成したのでお婆さんに差し上げるためだ。
「うーん。いい匂い!」
「フローラルウォーター、うまくできて良かったね」
ルーアの髪の毛には、ラベンダーの香りが漂ってくる。
「いろんなお花で作りたいなー」
「時期が来ればお花詰にもいきましょうね」
秋は過ぎ、間近に迫る冬の季節。
海風は冷たくなってきたかな?
小さな畑には大根が葉を広げていた。
「こんにちはー軟膏出来ましたよー」
一輪車に食べごろの大きな大根を山にしてお婆さんが現れる。
「あー エミールちゃんと………」
「ルーアです!こんにちは!」
「あらあら元気ね。 こんにちわ」
深くお辞儀をするルーアにしわくちゃな顔がニッコリと微笑む。
「訳あって私のところで預かる事にしました。素直でいいこです」
うんうんと頷くお婆さんにルーアは小さな体で一杯に手を伸ばし
「はい! おくすりですよ!」
お婆ちゃんにバスケットを手渡す。
「ありがとね。 良かったら上がって」
「ありがとうございます。 ただ今日は家の掃除があるので………」
「あら残念 せめて取れたての大根を持って行って」
そう言ってルーアと私に抱えるくらいの大根を手渡す。
「エミールちゃんみたいな薬屋さんがいてわたし達は助かっているよ。ありがとう」
お辞儀するお婆ちゃんにわたし達も返す。
「祖母の時からの教えなので。これからもよろしくお願いします」
大根を抱えるわたし達にそっと手を振るお婆ちゃんが見送る。
まだまだ薬屋さんは始まったばかりだけど、みんなの健康と幸せに貢献できれば私は嬉しいな。
この子のこともそうだけど、私は私なりに出来ることを頑張ります!
「エミールさん!あのピンク色の花はなんですか?」
「あれはサクラっていうの。私のお婆ちゃんとお爺ちゃんの形見みたいな物だよ。」
陽の光は暖かく、春の訪れは木々の微かな変化から汲み取れる。
けれどもサクラの木は春をみんなに知らせているようで、これからの始まりを支えているようだね。
そんな一年をまた過ごせるように、サクラの下でルーアと私はおやつの練りアメを食べていた。
外用編はやっと終わりです!
飛び飛びなのは脳内補正をフル活用してください!
とりあえず
エミールは一旦おわり……………ませんが
もう一作品を完結させたらまたはじめると思います。
その頃にはとうとう漢方が出てくるので本格的に薬紹介作品になりそうですがよろしくお願いします。
また次回 お待ちしております!!




