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プロローグ

誰も、理由を知らない。


 ある日を境に、世界から熱が失われた。それだけが、わかっていることだ。なぜ消えたのか、誰が奪ったのか——答えを持つ者は、いなかった。


 大地はゆっくりと冷えていった。川が眠り、森が砕け、空から色が失われた。人々がその異変に名をつけるころには、もう取り返しがつかなかった。


 グランド・フロスト。


かつて太陽城と呼ばれる王城を中心に栄えた大国は、その名とともに歴史へと沈んだ。玉座は空となり、王は消え、大陸は氷に覆われた。


気づけば使徒と呼ばれる無機質な兵器たちが十二の砦と太陽城を掌握し、人々は熱源を囲む都市へと身を寄せ合った。資源を奪い合い、明日のために今日の誰かを切り捨てながら、それでも生きた。


 そんな世界の、雪原の片隅で。

 一人の男が、目を覚ます。

 名前も、過去も、持たぬままに。

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