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忘却の都市  作者: HANA
崩れゆく中枢
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『忘却の都市』 迫る影

おかげさまで1000PV超えました(^^♪

皆様、ありがとうございます!

激痛に襲われ、霧崎はその場に倒れ込んだ。

その微かな音を聞きつけ、黒髪の少女が静かに近づいてくる。


「……誰かいるんですか?」

声は穏やかだったが、空間に緊張が走る。

夏希は即座に構えを取った。

見つかれば——少女には悪いが、一時的に眠ってもらうしかない。

足音が近づく。

このままでは、完全に発見される

——そう思った、その瞬間。


「怜奈っち〜! 早く〜!」

扉の奥から、再び声が響いた。

少女は一瞬立ち止まり、わずかに肩をすくめた。

「……やれやれ。」

軽くため息をつくと、足を止め、踵を返す。

「今日は視察の日でもないですし、誰かいるわけないですよね。 どうせまた、工藤先輩が適当に棚に突っ込んだファイルがずれただけでしょう。」

そう言って、元の位置に戻り、目的の資料を手にすると

——扉の向こうへと去っていった。


扉が静かに閉じる音が響く。

夏希と悠人は、ようやく安堵の息をつく。

だが——霧崎はまだ、頭を押さえたまま地面に伏しており、その顔色は、明らかに異常だった。

このまま進むべきか——それとも、一度戻るべきか。

夏希は、わずかに逡巡する。


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