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『忘却の都市』 託された使命
——そして、そこに現れたのは、夏希だった。
夏希が仮面の人物と対峙した瞬間——
かつての訓練の日々が、身体の奥から蘇るように感じたという。
思わず、口をついて出た名前。
「……小林副隊長——?」
その一言が、全てを変えた。
時間がないにもかかわらず、彼はほんの一瞬——かつての弟子の成長を、どこか誇らしげに見つめていたのかもしれない。
だが、名前を呼ばれたことで、彼は"本来の使命"を思い出したのだろう。
城戸に気づかれぬよう、 最後の“役目”を——夏希に託した。
霧崎は、その話を聞かされたときのことを思い出す。
地下で、夏希が唇を噛みしめ、涙をこらえていたあの光景が——今も脳裏に焼きついている。
あの瞬間、彼女は何を思い、何を決意したのか。
そして——
夏希に“とどめを刺すふり”をしていたその瞬間、城戸隊長と霧崎が現れた。
——すべては、そこから今へと繋がっている。
静かに、全てのピースが繋がり始める。




