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丘陵のさき 世界の先  作者: 玲於奈
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52/57

日本からの報せ

なし

だめだ。だめだ。もう終わりだ。


今すぐここから離れどこか別の場所に行きたかった。

誰とも話したくない、そう思った。そんな氣配を感じたのか当初の予定なのか学長続けて

「今日は、じゅんさんがここに残ることのみを話しました。

 じゅんさん、あとで副学長も交えて今後のことをお話しましょう、

 お氣を落とさずに」そういって笑顔を向けてくれた。その笑顔が心からのものであると思うが、

こちらは、心底がっかりでそれを返す余裕もなく入口に向かう。

田村氏は、今後のストラス大学のこともあるのか残っている。その後、学長の元に駆け寄り話をしている。

なぜ、こうなってしまったのか。どこで道が変わったのか。

そんな想いいっぱいで入り口の扉に向かう。


どこをどう歩いたのかいつの間にか食堂にいた。

食堂は、午前の休憩でごったがえしていた。

自分でも氣づかないうちに、人の出入りにつられてはいったのか。

いすにすわって、何も飲まずに私はいる。

そこで、あんなに長い時間に感じた学長室での時間は、30分だったことをぼんやりとした先にあった

備え付けの時計で知った。

あと少しで休憩が終わり、これからどうしようと途方にくれていると、くま五郎氏が私の姿を見つけて

びっくりして、休憩後で出て行こうとする学生にぶつかりながらあわててこちらに来る。

その尋常でいあわてぶりに、なんだなんだ、今度は退学させるのかとこちらがかまえていると

「じゅん、ともだちがたいへんだと事務に連絡がはいった。今すぐ日本にれんらくしろ」

そういって電話番号のメモをもらう。

なんだ何かあったかと、もしかして父親が危篤かと宿舎にもどりわたされたメモに電話する。

「純、おれだ。深谷だ」でた声は大親友、深谷博であった。しかし次の言葉は無情であった。

「純、驚くな、はっちゃきが危篤だ」ごおおおっとなった、どうして。なぜなのか。

思わず受話器を落としたらしい、コードでぶらぶらしている受話器をからみながら手にとり聞く

「おおおい、聞いてるか、複数の業者入り乱れての花火大会でのもらい火らしい。

 30cmの10号玉を受けたそうだ。

 ここ最近は1日に5件も掛け持ちしていたので疲れがたまっていて

 よけきれなかったそうだ。相模博愛病院だ。

 純、おまえ日本に戻るか。どうする、今日、明日が山らしい大学の人と相談して

 日本に戻るとき電話しろ」

そういって携帯番号を教えられた、コレクトコールでいいから氣にするな。すぐにこちらに

連絡よこせよとこんなところで太っ腹になるなよ深谷。

私からは何も答えられなかった。もう少し深谷が話す事を聞きたかったが、

小銭がつきて無情に切れてしまった。どうすればいいんだ。


電話の前でひざまずく。

ますは日本に帰る便を調べないと。しかしどうやって。

その時、サイケシャツを思い出した。


なし

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