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丘陵のさき 世界の先  作者: 玲於奈
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さんぺいTの公園レクチャー

なし

それにしても、みんな長身だなあ。日本人は背ちっちゃえ。ていうか俺だけか。

呆然と立っている私、無視で。二人でマシンガントーク。昨日、よっぽど氣があったんだろう。

よくまあ短い短時間で。二人の会話を盗み聞きすれば、今日はセーラーの大事な試合だそうで

ろいは、グラスゴー市民の半分はかけつけるわよ。んもう、急いで支度してとかなんとか言っている。

誘っといて、私を置いて出かけそうな勢い。車に乗り込んだ二人は案の定、私を忘れている。

慌てて車の前に立ちふさがる「おお、いたのか」田村氏。

いたのかはないだろう。「だれえ、こちら」ろいが言う。

二人とも眼中になかったのか。なんちゅうこと。もしかして田村氏は両刀遣いか。そっち系の趣味もあるのか。

「つったってないで、早く乗れ。もたもたすんな」後部座席に乗り込む。

乗ったとたんに急発進。宿舎の坂を転がり落ちるように車はすすむ。

後部席には小学生の男の子。緑の帽子に横縞がはいったこちらも緑のユニフォーム。公式衣装に身をつつんでいる。

なんとなく「はああい」と言ってみた。

むこうもおそるおそる「はああい」と返してきた。

乗ったはいいがまったくこちら無視の運転手、助手席。

スコットランドのサッカーは、(あちらでは、フットボールと呼ぶ)

だいたいスコットランドの1つの街に1つのチーム。

そしてその上位2チームが熾烈な争いをしている。

その覇権争いの上位は、

レーダースFC

セーラーFC 。

セーラーは、ここ数年、日本の選手も何人か移籍し有名になった。

両チームは、グラスゴーに本拠地を置き街のフットボール人氣を2分しているといえる。

ユニフォームもすごい。小学生の彼の緑の横縞。これがセーラー。

もう一つがレーダース、チームカラー青のユニフォーム。緑と青の激突。

激突といえば、試合後は、みんなバーに行ってビールを飲む。すごく飲む。

バーが閉まる1時間前はさらに大変。その場にいる者はほとんど飲めるか飲めないかわからないけど

自分の限界に挑戦する。このように、なぜかわからないがスコットランドの人々は酒をよく飲む。いや飲み過ぎる。

そして、バーの閉店23時。残りを飲んで、街に出る。巡り合わせがわるければ緑と青が出会ってしまい。

路上で小競り合いに出くわすこともある。ろいが田村氏にレクチャーしている。

それを聞いて日本でのさんぺいTの公園レクチャーを思い出した。


なし

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