アイ あむ ジャパニーズ
なし
目標を目指す。
時計を見れば午後2時。車通りが先ほどより急に落ちる。休みは氣まぐれ。
いよいよ現場についた。自分の覚悟を決めた。恩を受けた心を受け継ぐ。
勝負が始まる。
しかしながら、時間が時間なのかまったく車がつかまらない。
場所が悪いか、ポリスステイションそう警察署。私の風貌は完全にアジア系犯罪者。もしくはふうてん野郎。
「人呼んでふうてんの純でござんす。」自分でおどけてみせたが、違法労働もしくは密入国で捕まったかの
ような風体のヒッチハイクは止まる車もない。
なかばやる氣も失せてきた午後4時。
もうやめだやめだ負けだ負けだとやぶれかぶれ。バスセンターに戻ってバスで帰ろう。
そう思った時、それは起こった。パチンコの確変がすっとくるように幸運の女神が突然ほほえんだ
当然のように止まった一台の車。車体から身を乗り出す一人の男性。
早口で乗れと言っている、この車は警察署の駐車場から音もなくあらわれた
本当に違法労働、密入国の外国人として逮捕かと身構えたが、
怪しいことこの上ないが
「俺は、警察官。かけに負けた。だからおまえをベアーズデンまで送る」
そう窓から言う、聞けば署内で何時間であきらめるか、かけをしていたとのこと
警察官がかけかよと思ったが、渡りにふねと車に乗り込む。
運転手こと、ジョージは真っ先にこいつはあきらめると思ったらしい
「ところがよりによって2時間も粘るから・・」声が消え入りそう。
週末のバーで一杯おごることになったらしい。
優しい声で「おまえは中国人か?」そう聞かれたので「アイ あむ ジャパニーズ」
ほこりを持ってそう答えた。さっきまでの意気消沈氣分はつゆと消えた。
そういえば、彼も売店のおっちゃんと同じくジョージと名乗った。
セイント、ジョージ。まさに私にとっての神様だ。
なし




