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丘陵のさき 世界の先  作者: 玲於奈
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32/57

アイ あむ ジャパニーズ

なし

目標を目指す。

時計を見れば午後2時。車通りが先ほどより急に落ちる。休みは氣まぐれ。

いよいよ現場についた。自分の覚悟を決めた。恩を受けた心を受け継ぐ。

勝負が始まる。

しかしながら、時間が時間なのかまったく車がつかまらない。

場所が悪いか、ポリスステイションそう警察署。私の風貌は完全にアジア系犯罪者。もしくはふうてん野郎。

「人呼んでふうてんの純でござんす。」自分でおどけてみせたが、違法労働もしくは密入国で捕まったかの

ような風体のヒッチハイクは止まる車もない。

なかばやる氣も失せてきた午後4時。

もうやめだやめだ負けだ負けだとやぶれかぶれ。バスセンターに戻ってバスで帰ろう。

そう思った時、それは起こった。パチンコの確変がすっとくるように幸運の女神が突然ほほえんだ

当然のように止まった一台の車。車体から身を乗り出す一人の男性。

早口で乗れと言っている、この車は警察署の駐車場から音もなくあらわれた

本当に違法労働、密入国の外国人として逮捕かと身構えたが、

怪しいことこの上ないが

「俺は、警察官。かけに負けた。だからおまえをベアーズデンまで送る」

そう窓から言う、聞けば署内で何時間であきらめるか、かけをしていたとのこと

警察官がかけかよと思ったが、渡りにふねと車に乗り込む。

運転手こと、ジョージは真っ先にこいつはあきらめると思ったらしい

「ところがよりによって2時間も粘るから・・」声が消え入りそう。

週末のバーで一杯おごることになったらしい。

優しい声で「おまえは中国人か?」そう聞かれたので「アイ あむ ジャパニーズ」

ほこりを持ってそう答えた。さっきまでの意気消沈氣分はつゆと消えた。

そういえば、彼も売店のおっちゃんと同じくジョージと名乗った。

セイント、ジョージ。まさに私にとっての神様だ。



なし

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