第一話『「誰?」』
…私は『月』を見ていた。…みて『いた』のだ。それなのにどういう事だ?気がついたら私は月なんてそっちのけで走っている。…そう、ただひたすらに。こうなってしまったわけを自分の中で必死に思い出しながら走るとしよう…。事の始まりは十五夜の事だった。私は商店街で可愛いらしい月見団子をみつけた。丁度、その日は晴れると予報が出ていたので、日本人らしく風流にと、家に買って帰ったのだ。夜になると天気予報士の言う通りに綺麗な月夜となった。そして、里芋型と言われるしずく型の月見団子をちゃんとした入れ物にいれて月を見ていた。…ここまでは良かった。しかしここからだ、本題は。…ふと、月明りが自分の家の横にさして来る。いやいや、おかしいだろ。自分の家の光ならともかく、月の光は無いだろう。第一ここは都会。脅威の15階だてだぞ。月明りだってここまで…もう、こんな虫眼鏡で集めたひかりの焦点のようにあつまらないだろう?おかしい。まさか…考えたくも無いが宇宙人の襲来か?いや、仲良くなりに来たんじゃ?ほら、だって、宇宙人に当てた手紙とか過去に国の偉い人がおくったんでしょう?それならそ…あ。どうしよう。月から月明りを伝ってなんか来た。適当な事言うとろくな事ないね。
…そうか、それで私は逃げたのか。成る程…。いや、ほっと出来ないだろ。これは。月明かりの中のモノを地球上にあるものに当てはめてみる・・・確かあれはウサギだったかな?いや、途中から人間の男になってなかった?・・・さすが宇宙人。〈トントン〉・・・?肩を誰かが叩いて・・・?まぁいいや。『はい?』「・・・此処は地球か?それと、さっき、おまえ、俺のこと見てたろ。正直に言った方が身のためだ。」わー…イケボ…ううん、超イケメンに話しかけられちゃった…肌白いし、ふしぎちゃn・・・え?
内容からして、この人まさか、ね…『えっと、確かに地球ですよ。見てたって何のこt「さっきの月だ」…』あ、やべ、本人だったわ。『あ…はいぃ…』「よし、わかった。今殺されるか案内して殺されるか選べ』あー…アニメとかよくあるパターンだよね。答えはもちろん…『さっ…「?」さようなら!!!』「…!?ま、まて、地球野郎!!」―第二話へ―
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