ちょっとした兵器紹介 エルフジア共和国 艦艇
・戦艦
バシレウス級氷結戦闘艦 同型艦12隻
氷結魔法発動時排水量 約2万トン
武装 20センチ級高濃度魔道弾発射機 連装4基 8門
8センチ級速射式魔道弾高射機 連装4基 8門
装甲厚 30センチ砲に耐えうる
速力 最大20ノット
航続距離 生贄1万人を使用し、8000海里程度
乗員 1200名
大和帝国と戦うために神聖エルフジア共和国が建造した新型氷結戦闘艦
その外観は船体が氷で作られていることを除けば、近代的なド級戦艦に酷似している。
本艦の特徴は、エルフ技術の粋を集めた氷製の船体だが、全ての構造が氷で作られているわけではなく、砲塔、機関部、艦橋など重要区画は鋼鉄で作られ、氷の船体内に埋め込まれるような構造をしている。
前後に背負い式で二基ずつ装備している主砲の魔力弾発射機は大和帝国の20センチ砲クラスの威力を持つ。ただし、技術的問題からその砲塔は戦艦の主砲並みの大きさになってしまっている。
総合的な戦闘能力としては「ド級戦艦以下、装甲巡洋艦以上」と言ったところ。
高性能の兵器ではあるが、その代償は大きく、一度出港して戦闘を行えば1万人程度の生贄から回収できる『マナ』を溶かし切る恐ろしく燃費の悪い兵器である。
大和帝国では本級の巨大な砲塔を見て「少なくとも30センチ砲以上の砲撃力を持っている」と勘違いし、『ド級戦艦』として扱っている。
・巡洋艦
グラーフ級氷結戦闘艦 同型艦12隻
排水量 氷結時1万トン
武装 12センチ級高濃度魔力弾発射機 連装4基 8門
8センチ級速射式魔力弾発射機 連装4基 8門
装甲厚 20センチ砲に耐えうる
速力 20ノット
航続距離 生贄5000名を使用し、8000海里
乗員 800名
高価で運用の難しかったバシレウス級を小型にし、燃費を向上させた艦艇。この船ならば、生贄の数が半分で済む。
基本的な構造はバシレウス級を踏襲しており、こちらの主砲「12センチ級高濃度魔力弾発射機」も、技術的な問題から大型化しており、その大きさは大和帝国の20センチ砲に匹敵する。
そのため、大和帝国はこの船を20センチクラスの主砲を連装4基8門搭載した重巡洋艦だと考えている。
ナイト級鋼鉄戦闘艦
排水量 約4000トン
武装 8センチ級速射魔力弾発射機 単装6基 6門
装甲 ほぼ皆無。
速力 20ノット
航続距離 生贄1000名を使用し、8000海里
乗員 450名
エルフジア共和国が「マナ消費を抑えた安価な戦闘艦」として開発した非氷結艦。鋼鉄艦と言いつつも基本構造は木造、それに鋼鉄製の装甲板を張り付けたような構造をしている。
外観は旧式の防護巡洋艦的な感じである。
大型船の建造経験の薄いエルフ達が、初めて作った木造大型船と言うことで技術力不足から、強度が不足しており、少しばかり危険な船となっているが、魔法で補強してあげれば使えないことは無いらしい。
大和帝国ではこの船を「防護巡洋艦」もしくは「軽巡洋艦」として扱っている。
・航空母艦
200万トン級氷結空母「ハボクック」 同型艦1隻
排水量 約200万トン
武装 8センチ速射魔力弾発射機 連装6基 12門
装甲 30センチ砲にも耐えうる
速力 10ノット
航空機 最大300機搭載
神聖エルフジア共和国海軍の旗艦となる艦。飛行モンスターである人食い鳥『マンイーター』などを大量に積み込んでいる。
これほどの大きさになるともはや船と言うより、動ける島。
外観はその名の通りハボクックにそっくりである。なぜこの名前が付けられたのかは不明。
これほどの巨体ならばさぞ大量のマナを消費するのだろうと思うかもしれないが、意外に低燃費。バシレウス級2隻分程度の魔力しか消費しないらしい。
これは、速力の遅さ、武装の非力さを見れば察しがつくように、大量にマナを消費する武装や推進機を持たないためである。
2万トン級氷結空母「ブラック・クロウ」 同型艦8隻
排水量 約2万トン
武装 8センチ級速射魔力弾発射機 連装4基 8門
装甲厚 30センチ砲に耐えうる。
速力 22ノット
航続距離 生贄5000人を使用し、8000海里
乗員 1100名
航空機 64機
エルフジア共和国の主力航空母艦。エルフジアとしても空母に関しては手探りの点が多いらしく、竣工時の赤城などのように三段空母となっている。
船体の構造は、バシレウス級氷結戦闘艦を踏襲しており、航空母艦とは思えない重防御を持つ。