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sideB8)背振山で頻発していた熊の目撃例について(ふくおか県民質問掲示板から)

●Q:背振山で熊が目撃されたという噂について、知っている方がおられたら教えて下さい。

 質問者)たぁこ 福岡市早良区藤崎 高1


 2015年頃、「背振山で熊が目撃された」という噂が立った時期がありましたが、その後、噂がどの様な経過を辿ったのか(或いは、どの様な決着を見たのか)御存じの方がいらっしゃいましたら教えて下さい。



●A:アナグマだったと結論されています。

 回答者)UMA調査官 佐賀県佐賀市三瀬村 自宅警備員


 確かに大騒ぎになった時が有りましたね。覚えています。

 目撃者も複数いて、しかも何日かに渡って目撃されて信憑性も高かったために「暗くなったら外へ出るな!」なんて、ちょっとワクワクした記憶が……。


 けれども、目撃された場所で採取されたフンから、クマではなくイタチ科のアナグマの可能性が高いと結論されたようです。DNA鑑定が行われたので間違いないでしょう。


 検索してみると、N日本新聞電子版2015年10月22日付け記事に

「九州のクマ騒動、クマじゃなかった 現場のフン鑑定で判明」

という記事がありましたから、ご参考まで。

 アナグマは最大で70㎝ほどにまで成長し、冬ごもりの前には餌を沢山食べて肥えるから、日頃見慣れない人が目撃したなら子熊と間違えても不思議は無いらしいです。


 ただし記事によれば、18日に目撃された時には「後ろ足で立ち上がった」のだそうで、二足歩行をしないアナグマとしては奇妙である、というような事も書いてあります。


 けれども仮に九州に野生のクマ(ツキノワ)が生息出来るとすれば、祖母そぼ傾山かたむきやま山系くらいでしか考えられず、それほど山深くない背振山地では自然繁殖の可能性は低いでしょうね。

 ペットとして飼っていた個体を放す(捨てる)人がいないとは言い切れませんが、他の動物ならいざ知らず、まさかクマを山に放つような非常識人がいるとは思えないし……。


 ですからこれは、何かの弾みで二足歩行を覚えた大アナグマが居て、そいつが目撃されたのだろうと思います。

 二足歩行をするレッサーパンダが、千葉の動物園で文字通りの「人寄せパンダ」になった事もありましたから、この大アナグマ君も動物園で飼われるようになれば人気者になるのは間違い無しだと考えるんですがねぇ……。



●A:UMA調査官さんに一言

 回答者)えべっさん 兵庫県西宮市甲子園浜 酔っ払い


 世間には「うっかり者」やら「ええ加減な人」て、結構よーさん居てますわ。

 わてが福博におったんは、もうかれこれ、ひと昔ふた昔前やからアレなんやけど、糸島の方でタランチュラ逃がしてしもた外人さんが居ったように思います。(たしかドイツやったかどこやったか、西欧の人やった記憶がある。)

 今、検索してみたら、出て来へんかったけど。


 ま、でも時々「イグアナが見つかった」やら「ニシキヘビ逃がした」やら全国ニュースで流れることもあるし、どっかの神社さんから虎やったかライオンやったかが逃げて大騒ぎになったこともありましたやろ?

 ワニガメやらカミツキガメ捨てる人が居るくらいやし、クマ捨てた人がおったかて、ちぃとも不思議では無い思いますわ。


 だから、わてが想像するに、この目撃された動物は本当は熊で、背振山に捨てられて細々生きてるんやろうね。

 ほぅしてアナグマとは、「仲良しさん」なんやろうな。


 熊が「あかん! 人間に見つかってもうた。どないしよ?」って相談したから、アナグマが「よっしゃ、わいに任しとき。アンタが見られた場所で、適当にフンしておくわ。わいのフンを見付けたら、人間どもはアナグマやんかて納得するやろ。」て、後始末を引き受けたんと違いますか。


 アナグマて、関西では「まめだ(豆狸)」言うて人を騙す生き物いいます。

 酒蔵に住み着いて、太い尾っぽで酒樽パァン叩いて音たてて、人間ビックリさせよる言いますんや。

 けど豆狸は、酒蔵の守り主でもあるんやね。

 良い酒が出来る蔵には、必ず豆狸が住み着きよる言いますわ。

 豆狸もおらんようになった蔵は、客も離れて潰れる言うから、酒蔵にとっては座敷童みたいなモンなんかも知れませんな。


 酒造りの神さん言うたら、奈良の大神おおみわ神社が有名で、三輪山みわやまそのものが御神体なんやけど山を七巻き半する大蛇さんなんらしいですわ。

 酒屋の軒先のきさきに吊るしてある杉玉は三輪山信仰の証やし、ホラ、神前に供える「神酒」を、普通は『みき』て読みますけど『みわ』とも読むんやね。

 で、その大神神社の神さん(大蛇)は「大物主おおものぬし」という名前でいらっしゃるんやけど、出雲国をお譲りになった後、出雲大社に御隠れになられた「大己貴おおなむち神」の和魂にぎみたまとも伝えられておるんやな。


 西宮の飲ンベとしては、「酒は灘の一択」と言いたいトコロなんやけど、福岡にも確かに美味い地酒がありましたわ。

 背振山には有名な蛇神さんも居てはるし、酒蔵の座敷童たる豆狸も新聞に載るくらいに活躍してるわけやから、エエ酒がかもされてるんやろなぁ。

 また飲みに行きたいなぁ。


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