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私、呪われていたようです〜婚約者選定会に嫌々参加したら、王子様が帰してくれません〜  作者: 漆原 凜


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2/2

後編

キラキラとした眩しい光が収まる。


あ、繋いでいた手が離れた。何か寂しく感じるけど、帰れる。良かったですね!とラインハルト様の方を見ると、ラインハルト様が驚愕の顔でこちらを見ている。


ん?なんだろう。とりあえず手が離れたから帰っていいのだろうか。本屋に行きたい。良い本あるかな。


私は失礼しますと立ち上がり扉の方へ向かおうとした。


「ダメ!待って!」


焦った感じでラインハルト様が引き止めてきた。ダメなの?あ、口止めとかあったのかな?呪いだものねと思い待つ。


「ディーなの?」


「え?懐かしいあだ名ですね。」


昔々呼ばれていたあだ名で呼ばれる。なんで知っているねだろう。


会いたかった!と抱きつかれる。え?何?戸惑いながらふとガラスに映った人が目に入る。そこにはお母様にそっくりな人がいた。え?誰と動くと向こうも動く…私?


「誰ー?!!どういう事??!!」


「呪いが解けたんだよ。長年見た目が阻害される呪いをかけられていたみたいだな。色味が本来の色に戻ったんじゃないか?」


魔術師様が言う。何故かずっとギュッとされている。ラインハルト様離れてくださいと言うが、ディーがいたって泣いている。ずっと居ますけど。なんだろう。しばらく落ち着くまで待つ。


落ち着いたようでごめんねと謝ってくれる。呪いが解かれ手が離れたはずなのに、がっちり掴まれている。


昔気の弱かったラインハルト様は、王宮の庭で隣国からの来客に付いてきていたバカ息子にからかわれていたそうで、そこに颯爽と現れ助けてくれた子がいた。ディーと名乗ったその子をずっと探していたらしい。誰か分からなくて、その子の特徴で探したのだか見つからなかったと。


呪いが解けた今少しずつ思い出してきた。あの日の帰り際、隣国のバカ息子にからまれ箱を押し付けられた。箱を開けた瞬間眩しい光を受けた。あの時呪われたのか。探された時にはすでに容姿が変わっていたのだ。散々周りに養子だと言われていたのに呪われていたとは。



ーーーーー



もう選定会は延期じゃなく中止だね。てラインハルト様が笑う。


「なんでですか?想い人はどうやって探すんですか?」


想い人に会えなくてもいいのだろうか。あんなに切望していたのに。


お前マジかって魔術師様が引いている。ラインハルト様は無言でこちらを見ている。何故だ。私は心配しただけなのに。


「私の想い人はディー貴方だよ。婚約してください。」


ラインハルト様が私の手を取り傅く。王子様過ぎる。いや、正真正銘王子様なのだが、絵本の中の王子様みたいだ。



ーーーーー



「すいません。本屋に行って帰りたいので、もう行ってもいいですか?詳しい話はお父様にしてもらった方が良いと思うんですよ。」


しばらく押し問答をしたのだが、離してくれない。結婚相手はお父様が決めるだろうから私に言われても困る。優しくて素敵だとは思うが私は勝手に出来ない。


ラインハルト様はずっと握っていた手の力を強める。離さないよと。



本屋にどうしても行きたいと泣きながらお願いをし、婚約してくれるなら良いよって。本のために私は渋々承諾した。お父様が断るだろうと思っていた。



ーーーーー




数日後我が家にラインハルト様が訪れた。



手が離れない呪いは選定会に来ていた令嬢が自分がぶつかり繋がりを持とうと画策していた。その令嬢は修道院送りになった。王族に呪いをかけたのだから処刑されても仕方なかったが、あれのおかげで私に出会えたため軽めの措置になったらしい。それでいいのか?


隣国のバカ息子は平民に落とされた。処刑でも良かったが生きて苦しめとの事らしい。恐ろしい。私も数発殴ってやりたい。


そして私とラインハルト様の婚約は成立した。嫌がる私に王宮の本どれでも読めるよって、ラインハルト様が囁いたから頷いたわけでは無い。と思う。







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