第52話 下劣な前祝い
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宝美玉にある砂総理家の宮殿。宝美玉第一基地があって巨大な要塞のようになっており、警備が厳重だった。
その宮殿の豪華な客室にふさわしくない男がいる。
「ふう」
バッカスルメが椅子に座って気持ちよく酔っている。
「ここの酒と肴は最高だ」
彼が飲んでいるのは白い泡が出ている特殊な酒で黄金の杯からあふれて、床にたれた。
テーブルにある肴は大きな魚とオオトカゲ、大蛇の素揚げで不気味だが香ばしい。
「うまい、うまい」
バッカスルメはちぎって食べ、口に酒を流している。
「日桜皇国の魚だが外国の魚のような味で美味だ」
大きな魚を素揚げにして調味料をかけたので、酒を吸って復活した魚が口の中で泳いでいる味だった。
「オオトカゲは鱗が少しあってスナックのようにサクサクで皮はパリパリ。肉はホロホロの珍味だ」
素揚げにしたオオトカゲは食道を突き進む味で胃に体当たりをした。
「大蛇はすごい見た目だが味は繊細だ。こんなもん食ったら普通の肴に戻れない」
トグロを巻いている大蛇の素揚げは味が大蛇になってバッカスルメの全身に優しく巻きついた。
「酒、酒」
酒がなくなり、酒が入っているツボを持って注いだ。
「いい身分だな。バッカスルメ」
翔利が現れて蔑んだ目で見ている。
「これはぼっちゃん」
バッカスルメはバカにして笑った。
「ぼっちゃんって呼ぶな!! 僕は大人だぞ!!」
身分が低い男にバカにされたので怒った。
「貴族の息子だから、ぼっちゃんだろ?」
「ふん!! 荒尾様のご命令と康と戦って生き残った男だから雇ったが、下劣な酔っ払いだ」
優秀な男に見えないので呆れた。
「最高の酒と肴で雇われたので荒尾様のために働くぞ。ぼっちゃん」
酒を一気に飲んだ。
「まあ期待しているぞ」
荒尾の命令で味方にした男なので、ある程度信頼しており、近づいて別の椅子に座った。
「どうした、ぼっちゃん?」
「うまそうに食べて飲んでるから僕も飲みたくなった」
バッカスルメの影響で翔利は銀の杯に酒を注ぐ。
「いつもは美女達と飲んでるが疲れてしまう。お前のような男の前なら気軽に飲むことができる」
自慢して酒を飲んだ。美女達の前ではかっこつけており、今は素の自分を出しているので楽しい。
「わしは酒好きなので女には興味ないですね」
酒が入っているツボはたくさんあり、バッカスルメは黄金の杯を置き、両手で持って割り、酒をすする。
「僕は酒より女が好きだ。いくらでも女が寄ってくるから不自由しない」
翔利の自慢をよく思っていないが、顔に出していない。
「逆らう女もいるが、そんな女は肴にしてる」
ポケットから小瓶を出した。赤いビキニ姿で裸足の若い美女が入っており、怒って叩いている。
美女達の前ではやらない醜悪な笑みを浮かべ、小瓶のフタをとって口に持っていく。
美女はおびえ、叩くのをやめた。
「味つけ美女の踊り食い」
小瓶を傾けて振ると落ちないようにしていた彼女は滑り、口の中に落ちた。
「アアアアアア!!」
かむと小さい悲鳴をあげ、消えた。
「新鮮でかすかな血と生肉の味。調味料をつけたビキニで極上のレアステーキのようだ」
美女が栄養になったので翔利は喜び、酒を飲んだ。
荒尾の重臣でイケメン貴族の彼は人気があるが、ひどいことをしているので表面だけの人気だった。
「これが本当の女を食い物にしてるですな!!」
バッカスルメは豪快に笑った。
「僕は荒尾様のために康を倒す!!」
酔って気が大きくなった。忠義だけでなく荒尾のために戦う自分に酔っている。
翔利が面白いのでバッカスルメはばれないようにバカにして笑っている。
翔利の名前はショウリョウバッタです。
「美女能力者のお腹にある別空間で特訓をして強くなった中途半端な能力者」と「非正規団員の小事件集」と「ストイックな二人の殴り愛」も連載中です。




