大邪神はロリ魔王を養子にするそうです
登場人物
魔王エリーゼ (cv田村ゆかり)
金髪ロングストレート 赤眼 身長122cm
大女神アリシアがクラスメイトに討伐対象として出された魔王本人
見た目は黒のノースリーブワンピースを着用している6〜7歳位の女の子だが実年齢は300歳を超えている
靴は履いておらず常に裸足
魔王という肩書きを持つものの…幼い女の子らしく無邪気で優しい性格であり普段は森の動物達と遊んだりして人目を避け山の奥でひっそり暮らしていたが…矢萩の軍に家や森を焼き払われ命からがら逃げ出す
途方に暮れ彷徨っていた所を達也達に拾われ達也の養子になった以降、彼の事をパパ 美沙の事をママと呼び慕う
好きな食べ物はハンバーグ
神格ランクC
〈グローム 某野原地帯〉
幼馴染の美沙と再会した達也は、美沙からの説得を受けローガン国王に会うためにとある野原地帯を歩いていた
「ねえ…榊原君やっぱり王様に直接会って誤解を解いてもらった方がいいよ…」(美沙)
「確かにそうだな…面倒な事がこれ以上広まらない内に…」(達也)
「もう既に面倒な事になってると思いますけどね(笑)しかし…達也様、なぜ徒歩で向かうのですか?ミシェール王国へ直接瞬間移動なさた方がよろしいのでは?」(レティ)
「それもいいがこの美しい景色をもう少し拝みながら向かいたいのだよ…散歩みたいにね…」(達也)
「ジジくさい…」(レティ)
「なんか言ったか?レティさん」(達也)
「いえなにも…」(レティ)
3人がしばらく歩いていると道にしゃがんだまま泣いている裸足で6〜7歳くらいの黒の袖無しワンピースを着た金髪幼女がいた
「どうしたの…?」
美沙は優しく女の子に声をかけると幼女は3人の顔見るとビクッとして腰を抜かしてしまった…かなり警戒してる様子だった
「ご…ごめんね…お…驚かせちゃったかな…?心配しないで…私達は貴女の敵ではないわ…Σ‼︎貴女怪我してるじゃない!ちょっと待ってて…」
美沙は幼女にスキルを使った
〈奇跡の回復魔術〉
このスキルは患者のいかなる怪我及び病気を治療し瞬時に完治させることができる
「天空を司る風と水よ…この者の傷と病を癒したまえ…」
美沙はそう唱えると幼女の体は優しい緑と青の光に包まれた…そしてみるみる内に幼女の傷が消えていった…美沙の能力によって幼女の怪我は完治したのだ
「もう大丈夫よ…貴女お名前は?」(美沙)
「…エ…エリーゼ…」(エリーゼ)
「エリーゼ?エリーゼってグロームの魔王の名前と一致しますわね…」(レティ)
「何?ではこの娘がクソ女神アリシアが言ってた魔王ってことか?」(達也)
達也とレティの会話聞いていたエリーゼは更に怯え涙を流し
「こ…殺さないで...」(エリーゼ)
「だ…大丈夫よ!お姉ちゃん達 貴女に何もしないよ!んもう!榊原君!レティさん!エリーゼちゃんが更に怯えちゃったじゃない!」(美沙)
「「わ…私はそんなつもりじゃ…」」(達也&レティ)
「すまない…君を怖がらせるつもりはなかったんだ…ところで…エリーゼちゃん、君はどうしてこんなボロボロの姿で泣いていたんだ?よかったらお兄ちゃん達に話してくれないかな?」(達也)
達也はエリーゼに優しく質問すると…
「…あたし達…大人しく暮らしていたのに…突然ペルセネウス軍の人達に襲われた…友達だった動物達は殺され…住む所も焼かれて…だから必死に逃げ出したの…」
ペルセネウスという言葉に達也は無表情ながらも怒りを露わにした達也の最大の仇である矢萩が皇帝として君臨し、何も罪もないエリーゼ達を苦しめた事に…
「エリーゼちゃん…君…他に身寄りは?」
達也は再度エリーゼに優しく質問し
「…」
エリーゼは無言のまま首を横に振った
「ならば…私の元にくるか…?」
するとエリーゼは涙を流し達也に抱きついた達也はエリーゼを優しく抱擁し頭を撫でた
「よしよし…辛かったろう…もう大丈夫だからね…」
こうして大邪神達也は魔王エリーゼを養子として迎え入れた…次号へ続く