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ダンジョン作成は安全優先  作者: 西脇
1章 ダンジョンマスター始動
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6節 朝食

短め、休憩回です。

「あとは地上ダンジョンと転移装置だけど、これは休んでから考えようか。意図的に開放しなければ、10日間は安全なわけだし。」


自給システムにはまだポイントが足りず部屋ができていない。あと10日間これといってすることがないのだ。あるとすれば戦闘能力の確認程度であるが、これもセレーナの魔法だけで戦闘能力皆無の自分は確認することもない。


「そうですね。魔法のほうはコアを使えば、簡単に確認できますし。じゃあゴッド、おいしい朝食を作るので食材をだしていただけませんか?」


 張り切るセレーナの言うとおりに50P分いろいろな食材や調味料をだす。エルフは肉や魚を食べないらしいから、肉と魚は少なく、野菜や果物を多めに出しておくのも忘れない。多分セレーナもそのことに気付いたのだろう。

 食材を出すと、一度

「ありがとうございます」

と言ってから、出された食材を見渡した後、気付いた素振りを見せ、


「ありがとうございます!すぐに作るので待っててくださいね。」


とうれしそうにもう一度お礼を言ってキッチンに向かっていった。家事マスタースキルを持つセレーナの料理は期待できる。


 待っている間は暇なので椅子に座って、他の方針を選んだ場合について考えてみる。

 よくよく考えてみると、自分たちの選んだ方針以外を選択すると、割とすぐに討伐されてしまうかもしれない。ダンジョンの拡張や生命体創造のポイントは高い。現在創造できる中では、魔法能力としてはトップクラスのエルフとはいえ、10000Pをそれだけにふっても20人しか創造できない。

 これでは、次々と冒険者などが現れたら罠などで工夫していない限り、ひとたまりもない。というか、そもそも戦う空間も足りない。ダンジョン外で戦ってもポイントには関係ないしな。

 最初はなぜ討伐されるか疑問も持ったが割りとしょうがないことなのか。では他に生き残りやすい策はあったのかな。


 色々と考えを巡らす内に朝食ができたようだった。セレーナが次々とキッチンから運んでくる。朝食なので量は多いわけではないが、一つ一つ細かな調理がされているのが盛り付けからもなんとなく想像できた。セレーナも席に着いたら、一緒に


「いただきます」


といって食べ始める。セレーナは俺をじっと見ている様子から感想を求められているのがわかるが、そんなの


「おいしい!」


以外にはありえかなった。その言葉にセレーナも笑顔で食べ始める。朝食の間、団欒を楽しんでいると、開放は10日後でいいや、と思ったのは言うまでもない。

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