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ダンジョン作成は安全優先  作者: 西脇
1章 ダンジョンマスター始動
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5節 相談(2)

隠れて自分たちの安全を確保しつつポイントを稼ぐなんて難しい、と思っていたが。


「普通の魔物の巣に見えるような洞窟や密林といった偽造ダンジョンを作るのはどうでしょうか?

 その一部に隠し扉などを作り本当のダンジョンへの入り口にすれば、ダンジョン本体は発見が遅れますし、偽造ダンジョンでのダンジョン外の魔物や人種の戦闘からもポイントが得られるようになります。」


これがもともと高かった知性をあげといた効果か。早速いい案が出るとは思わなかった。


「いい案だ。単なる密林なら、最初は地上のダンジョンエリア広げるだけにして、余裕がでてから手を加えてもいいな。創造、特に生命体創造は必要ポイントが多いからな。それならポイントも少なくてすむ。」


「扉をどうにかすれば、偽造だけでなく、ダンジョンの存在自体を隠せそうですね。それに冒険者や兵士を始末しても、外の魔物のせいにもできそうです。」


「なら、それは案として採用だな。ポイントはどれくらい必要だろう。」


「空間拡張は1辺1mの立方体が10P。体の一部でも空間に入っていればポイントは得られるようなので、高さを0.5mにすれば、2000Pで20M四方の地上エリアが拡張できます。最初は通りかかった人や魔物を倒してポイントを稼げばいいので、もっと少なくともなんとかなると思います。」


セレーナはいつのまにかコアに確認をとっているようだ。同時進行とかもう使いこなしてるな。


「じゃあ、2000Pはとっておこう。隠し扉のようなものでいいのはあるか?この方針だと一番大事な点でもあるからな、ポイント消費はある程度まではしょうがないと思うが。」


コアに聞いたら、ダンジョンはどうやら最深部までいけるようにしなければいけないらしいからな。そうじゃなかったら安全に少しずつポイントためるんだが。


「ちょっと待ってください・・・1000Pの魔法による隠蔽型、転移式の装置があります。魔法によって、存在や魔力が隠されていて、無意識で近づけないような結界が張られるようです。

 上位の冒険者、兵士、もしくは上位の魔道具をもっている者でないと結界認識ができないようですね。さらに転移式だから破損の心配もなさそうです。」


「転移式でもダンジョンは外部とつながっている扱いになるのか?たしか魔素濃度の関係でダンジョンは外部とつながっている必要があったはずだが。」


「確認してみます。




大丈夫みたいですね。転移式でも空間的連続性を生み出せるそうです。」


「なら、それでいいな。そこに妥協はできない。」


しかし生命体でもないのに1000Pとは。すごい装置もあるもんだな。



「その隠し扉の性能なら、今はダンジョン本体を作る必要はなさそうだな。見破ってくるようなやつには、創ったとしても対抗しようがないしな。」


「そうなんですよね。場所を選べば、そういった冒険者が偶然通りかかるようなことはないと思うので大丈夫だと思います。」


「なら、後は生活空間を決めていこう。今後の拡大を考えると自給設備などもできれば作りたいな。いつまでもポイントで買うのは無駄だし。残り使えるポイントは4340P。必要な順にポイントと一緒にあげて言ってくれるか。細かな選択はまかせる。」


「まず部屋として、キッチン、トイレ、お風呂、脱衣所、洗濯乾燥室、収納空間が最低限の広さで、計3250P。その扉が計30P、照明が計30P。キッチン設備、器具が計250P。トイレが55P。風呂が50P。洗濯機が60P。乾燥用のハンガー等5P。テーブルと椅子4脚セットで20P。ベットダブルサイズ回復機能付が200P。マスターとわたしの衣服が計40P。計3990P、残りが350Pです。

 一食一人2Pで十分だと思うので一日二人12Pなので、自給設備はポイント獲得後でも大丈夫だと思います。創造した設備の電力、水などはダンジョン内の魔力でまかなうことが可能みたいです。」


セレーナがわかっていたかのように次々とあげていく。どうやら必要なことは会話の間に見終わっていたらしい。同時にいくつも見れないことを考えると頭の中で整理していたのだろう。

 仕事がはやく、文句のつけどころも、一点うれしいんだけど気になる点があったぐらいだ。ほんとにセレーナさまさまだな。


「ありがとう、さすがだな。そのとおりにそろえよう。生活空間に関して、セレーナが整理した拡大と創造の内容、あとはそれらの配置のイメージを俺に意思伝達で伝えてくれ。そのとおりに拡大、創造するよ。」


「役に立ててうれしいです。では送ります。」


うれしそうにはにかむセレーナを見ているとイメージが伝えられた。


「じゃあ、イメージを元に、ダンジョン拡張!創造!」


今いる部屋のあちこちに光が集まる。ひとつひとつの輝きには違いがあり、セレーナのときほどの明るさのものもない。どうやらポイントの大きいものほど光輝くらしい。ただこれでもセレーナには十分なまぶしさのようだ。手で目を押さえて隠している。


光が収まり、ダンジョンの生活部がついに完成した。目覚めてから完成までの時間約3時間。

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