町に帰るはずなのですが……?
合宿で遅れました。
すいません。
一応、書き直し完了です。これをちゃんと書き直すには、オールチェンジしなければならないだろうけど、流石にそれは時間がかかりすぎるので。
一瞬でポケットモンスターの某悪役を思い出させたあの兄妹。
スラリス教と言えば、異教徒の中心角じゃないか!
「お前ら、冗談でもそれを名乗るな。殺されるぞ」
「いや殺されるったって……ほんとのことだしな」
「ええ。私はスラリス教ユート宗ですし」
「俺はスラリス教スラリス宗だ」
「ん?その他何々宗ってのはなんだ?」
「あんまり内部のことは話しちゃいけないんですけど……」
「良いから言えよ。」
コウも助け船を出してくれた。助け船というか、まあ脅迫か。この悲惨な状態作り上げたのこいつだしな。
「……スラリス教の中でも五つの宗派に分かれています」
「スラリス宗、ユート宗、ユーリ宗、ガントウ宗、ミリィ宗、と。これらはスラリス様と四人の配下たちです。我々はこの中から、宗派を選びます」
「その宗派はあまり関係なくスラリス様は信仰されてますが、スラリス宗はスラリス様だけを信仰し、その他の四つの宗はスラリス様と配下を信仰している、といった感じです」
恐らくこれからの人生で一度も使わないであろう邪教徒の内部システムを知った。本当にどうでも良い。俺邪教に入る予定無いし。
『この子達、おそらく本当にスラリス教でしょうね』
『……わかるのか?』
『ええ。四人の配下の名前とスラリス教のシステムは、聞いたことがあります』
『俺でも配下の名前なんて知らなかったぞ?』
『あなたの何倍生きていると?』
『確かにそうだな』
と言うことはこの子達は本当のスラリス教である。
でもだとしたら、なぜここにきた?
「私達はスラリス様のお迎えに上がりました」
「大司教様よりスラリス様がこのあたりにいる、と聞いて来てみると確かにスラリス様の匂いがしたので」
「……盗賊達も匂いって言ってたけど、変な匂いでもすんのか?」
「ええ!スラリス様らしい、高貴なる香りがあたりを漂っております!」
「私はこの匂いを嗅いでいると己の矮小さが解ります……」
「……らしいが、俺そんな匂いしてるか?」
「女の子らしい匂いだと思うぞ?」
俺が言うとたちまちすり足になり、
「うっわきも」
と口にした。
「ひどすぎません?」
「黙れロリコン。お前も盗賊達のと一緒に殺せばよかった」
酷すぎだろ。流石にあいつらほどじゃないぞ、俺のエロスなんて可愛いもんだ。あいつらに比べたら。
「……ところでスラリス様。スラリス様とこの男の関係は?」
「同居中」
「ロリコン死ね」
青い女の子まで死ねコール。何でこうも悪意のある言い方をするのかね……?
「スラリス様に手を出すなど……生かしておけん」
赤い男の子は言葉じゃなく殺そうとしてるし。手ぇ、出してないんだけど、そんなこと言っても意味ないだろう。
↓↓↓↓↓
「取り敢えず、ご同行をお願いします。」
「断る」
「……ちなみに理由を聞いても?」
「お前と一緒にスラリス教にいく義理が無い」
「解らなくもありません。では眠っていただいます」
青い女の子はクナイらしき物をハクの腕にギリギリ掠れる場所に投げた。
「…おいおい、こんなちゃちなのに当たるかよ。俺はスラリスなんだろ?」
「ええ、元から当たるとは思っていません。私の攻撃は」
赤い男の子がいつの間にかハクの後ろにいた。
「まさか我々がスラリス様を傷つけるとお思いですか?だとしたら我々は酷く悲しいです。この信仰心を解っておられ無いだなんて……」
「お前らがろくでもない教育を受けてることは知ってるぜ?」
赤いのが後ろの首ストンをしようとしていた腕をつかみハクの前方に投げる。
「練度はまあまあだが、この体に危害を加えようとするのは許さねえ。そこの首無し野郎共はこの体に危害を加えようとした。だから殺した。判りやすいだろう?」
あれって危害を加えるに入るのだろうか……?精神的にはまあ、危害と言っても差し支えないかもしれないが。
「だからてめぇらも」
ハクはにやりと恐怖を誘う笑みを浮かべた。
赤いのも青いのも、動けぬまま。
「死んでもらうぞ?」
「い、妹の命はお助けください。」
「兄さん……な、何を言っているんですか……?」
「我々がスラリス様のお怒りを買ったのは事実。ですが、どうか妹だけはお助けください」
「ことによっては考えるが、まだ弱いな」
「……そこのクソロリコン。うちの妹はどうだ?庇護欲をそそるかわいらしさだろ?」
「おい誰がクソロリコンだこの野郎……まあ、かわいいのは事実だな」
「死んでもあなたのところには行きたくないです」
「うん知ってる」
今更このイメージ像じゃどうしようもない。