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この剣は剣だったはずなのですが…?

書き直し完了!

かなりぐちゃぐちゃだったんやなって。

「んじゃ、俺は図書館いくから、ちゃんと寝てろよ」

「えー俺も外出たいー異世界味わいたいー魔物相手に俺ツエーしたいー」

「何だ俺ツエーって。誘拐犯にも勝てなかったのに魔物に勝てるわけないだろうが」


 なに言ってんだかこいつは……。

 もう少し自分の状態をちゃんと見て貰いたい物だ。


「じゃあな」

「ん、いてらー」


 ↓↓↓↓↓


『所で黒剣、お前なんて呼べばいいんだ?』

『ああ、そういや決めてねぇな……黒剣、ほらさっさと名前言えよ』

『私の名前……ですか。以前主に頂いた名はありますが、今その主は私を配下と認識していないご様子。我が主が思い出していただけない限り、私はあまりその名使いたくはないのですが……』

『んじゃ、おいブリキ。さっさとこいつに名前つけろ』

『鉄擬きさんにつけていただくのですか?ハク様ならまだしも、鉄擬きさんとは……またどうして?』


 突然の無茶ぶりだ。俺だって何でこの剣の名前を付けにゃならんのか、疑問しかない。


『俺の名前はこいつがつけたからな。お前にも簡単な名前をつけさせて恥ずかしい思いをさせてぇ』

『少しは隠せよ』


 何てストレートないじめ。てかおれのつけた名前そんな嫌か……。


『いえいえ、いいのです。ハク様と同じ気持ちを体験できると思えば得ですね。ほら、鉄擬きさん?速く私の名前をつけてください』


 ……なんかこいつ異様にハクのこと誉めるな。

 なんかあるのだろうか。一目惚れ?

 そんなことはどうでも良いのだ。取り敢えず今はこの喋る剣(暫定ハクに一目惚れ中)の名前を決めなければ。


『剣……人……。剣……刀?お、そうだ。ジントはどうだ?』

『『人刀か(ですか)。思った通りネーミングセンス無いな(ですね)』』

『じゃあ名付けさせんなよ!』

『まあいいです。ジント…なるほどこれは確かに恥ずかしいですね』

『だろ?』

『お前らもう二人だけで話してろよ……』


 ↓↓↓↓↓


 図書館にいくと基本的に毎回いく場所がある。

 カウンターだ。

 この図書館の司書であるディクさんに挨拶と少し世間話をしてから、いつも本を探しにいくのだ。

 ディクさんはどう見ても幼子……確かロリだったか、なのに実年齢は誰もわからない。謎の女性だ。

しかし、そんなことは俺にとってはどうでも良いのだ。ただ話して面白い相手、それだけだ。ディクさんについての秘密とか、噂とか色々あるが俺は興味が無い。


「こんにちは、ディクさん」

「あーどうも。こんにちはー。噂のブリキ君ですねー?」

「噂?噂ってもしかして……」


 コウを連れて帰ってる時のこと……?

 だとしたら死にたい。そんな広まってるのか俺がロリ背負って家帰ったこと。

 文字にした時の言葉の犯罪性が高すぎる。

 完全に端から見たら変態だったことだろう。


「お昼時に関わらず裏路地から白髪の美少女を気絶した状態で自分の家まで運んだ、変態さんー!って噂ですよー」


 やっぱりそうだったぁぁ……。やっばい、俺の人生が終わる。


「ち、違うんですよ!あれはあいつが拐われそうになってて……」

「別に、人の性癖は人それぞれですから否定しませんよー?なのですこーし、離れてもらっていいですかー?」

「思いっきり否定しにかかってるじゃないですか!」


 ディクさんにすら拒絶された!

 ディクさんは図書館の主である。そんな人に拒絶されたら……。最悪、出禁とか……?


「否定ってことはちっちゃい子が好きな変態さんなのは認めるんですねー?」

「認めません!」

「ディクさんもブリキ君も、図書館では静かにしてください!」


 入ってかなり期間の長い(ディクさんは長すぎていつからいるかわからない)司書さんが俺らを怒ってきた。俺からしたら全然先輩だが、ディクさんからしたら全然後輩だ。確かに図書館のなかでうるさすぎたな。俺は謝るけど、ディクさんはどうするのだろうか。やっぱり後輩相手だからなんか言い返すのか?


「「ごめんなさい……」」


 重ねてきた!?怒られても尚、ネタを続けるだと!?

 あの先輩怖いのに……。

 どうなっても俺は知らない。ディクさんが悪いのだ。


「ディクさんはふざけないでください!」

「ふえええ…」


 結果、案の定怒られてた。ざまあみろってところだ。


 ↓↓↓↓↓


 家に帰ると、コウが家を荒らしていた。


「……お前なに人の家荒らしてんの?」

「荒らしてるだなんて悪い言い方すんなよ!探検だよ探検。今日異世界味わえなかったし、動けるようになって嬉しかったし」

「はぁ……まあいい。それよりこれ持ってみてくれないか?」


 俺はジントをハクに渡した。

  適正が無い人(俺とか)が持つと黒剣のままで適正のある人が持つとなにか変化するのだとか。

 適正の条件は詳しく聞いてないが、こんなぼろ剣だから、たいしたことないんだろうと思う。


『どうなるでしょうか?』

『まあ、死にゃしねえだろ』

『それもそうですね』


 恐ろしく緩急の無い会話!?それに見合わず話している内容がエグい。もしコウが怪我しても俺は知らないからな。


「ま、まあ速く持ってくれ……」

「?まあ、わかった」


 コウがジントに触れた瞬間眩しいほどの光が瞬き、その光が収まると、


「あれ?剣じゃなくなってる?」


 左右の腕に一つずつ、小さな盾が着いていた。

 横部分が刃になっていて以外と殺傷能力がありそうな武器?防具?良くわからないが。

 双盾と名付ければいいだろうか、なんて考えているとコウは場違いも甚だしく呟いた。


「あれ、剣は?」


 と。

 コウを含めない残り三人は、部屋の中の緊張感が一気に無くなるのを感じたのだった。

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