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ようやく戦い終わったはずなのですが……?

一応、物語的には新章突入です。

これからの生活に書く余力があるかはわかりませんが、出来る限り出来たらいいな、と。

ごめんなさい。

 とりあえず一悶着というか、二悶着というか、数えればきりがないほどの悶着が、ひとまず終わりはした。

 この一連の騒動を走り幅跳びで表現するとしたら、空中で体勢を整えられた、と言ったところだろう。

 まあ、そんなわけで。

 つつき出したら蛇が無限増殖するような藪は正直今すぐ焼却処分してしまいたい、という気持ちが山々だが、何とめんどくさいことに、人間関係の問題って捨てれないのよねん。

 まあ、それでも俺は放置しようと当初は、考えていた。当初は。

 とりあえずミリィさえ止めちゃえばすぐに何か起こるわけでもないだろう、なんとかなっしゃっしゃー!とたかを括っていた。

 ミリィに足掻けよメッセージしてしまった時点でその夢も無事潰えたのだが。


 まあそんなわけで。

 結局何を言いたいのかと言えばーー


「ようやく帰ってきたよぉー!こんちわ聖国さよなら危険、ようやく悠々と観光が出来るじぇー?」

「よくもそんなことまで考えつきますよね、命の危険が迫っていた直後に。私はもう帰って寝たいんですけど……」

「この時間から帰って寝るとかじじばばかぁー?我が妹よ。」

「これが普通ですよ。どこに死にかけた後に観光できるメンタル搭載してるんですか。」

「こころ、ですかねぇ。」


 いつもの三人はいつもの通りであった。


「おいおい、観光よりも、帰って寝るよりも、現実を見ような?」

「いやです。」

「一般人枠のセイさんまで遂にアホどもに毒されてしまったというのか……惜しい人を亡くしたものだ。」

「ふっ残念だったな!これでセイは我々のもの。過半数以上の権力を持った俺らは無敵最強万々歳!」

「私をアホ枠に勝手に入れないでください。反吐が出ます。」

「そこまで言うか?」

「言いますよ。自覚、ないんですか?」

「まっっっっっったく、ありません!」

「だからお前らせめて現実を直視して?せめて体の向きぐらいは面倒ごとに付き合って?」


 開始から今までずっと見たくない現実から体ごと垂直な方向を向いている三人に言った。

 見たくない現実……もっとわかりやすく言えば気を失っているミリィとデカジジイ、確かガントウって名前だっけ?だ。


 あの後、三人がガントウを気絶させることに成功すると、何故かミリィまでも気絶したのだ。


「もう放置でいいんじゃね?」

「放置した方が後々絶対にめんどくさくなるぞ。それでもいいのか?」

「最悪、妹と一緒に逃げるさ……地の果てまで、共に進もうぞっ!」

「あ、お断りします。お逃げになるなら一人でどうぞ。」

「え、い、いいのかい?大好きな大好きなお兄ちゃんがいなくなっちゃうんだよ?」

「大嫌いな大嫌いなクソ兄がいなくなるのは私としては本望ですよ?」


 セキはそのままの姿勢で固まった。

 あまりに兄妹とはいえ手加減なさすぎだろ……。かわいそうだけど、セキだからまあいっか。


「じゃあ、バカ兄は放っておいて、この二人、どうしますか?」

「うーん。デカオヤジをセッくんに任して、メートルィを俺とセッちゃんで運べばいんじゃね?」

「ツッコミどころが多すぎるんだよなぁ……」

「ちゃんと全部、突っ込んでね?」

「ツッコませる前提でボケ入れないでね?」


 すぅ、と一呼吸。


「あんな大男を一人で運べる訳ないだろう、以前も言ったが長さで覚えようとするなこいつの名前はミリィだ、俺に仕事を与えろぉっ!」

「おー、一呼吸で言い切った。さっすがー!」

「全く嬉しくない褒め言葉をありがとう……」


 さて、肉体労働の時間だ。


 ↓↓↓↓↓


 ヘトヘトになりながら、ホテルのベッドに勢いよく腰掛けた。


「人間ってこんなに重くなれるもんなんだな……」

「大変そうでしたね」

「うちらの方は楽々ちんちんだったけどね」


 コウとセイが、普通な顔をして話しかけてきた。ちなみに二人が運んだのはミリィだ。


 俺とセキででっかい人を運んだ──ここまで言えばわかると思うが、いつもうるさいはずのセキがうるさく無いのは、大男の体重のほぼ全てを負担した状態でここまで歩いてきたから。

 仕方ないね。相方が俺だもん。


 この中で一番非力なのが男ってのも、少し悲しいところがあるが。


「んーで、ようやく運び終わりましたが、これからの行動はなんでしょうか隊長、サー!」


「何も指示出してないのになぜにサー……?自由行動でいいよ別に。もう子供じゃ無いだろ?」


「まあ、コウさんが子供並みに行動読めないっていうのは否定できませんけどね」


「それは十割納得だ」


 わかりみが深い。


「何いってんだか、こんな人生経験豊富なコウちゃんに。おうおうぶりぶりよぉ〜、お前、女になったことあんの?」


「あったら怖いわ。普通はならないんだよ、普通は」


「ぶりぶりが?体験したことないことを?体験したことがあるー?俺!はい人生経験豊富ー!俺の勝ち!」


「教訓のない人生経験は無価値ってよくわかる例ですね。いいことを知りました」


「人を反面教師みたいにいうなー?負け惜しみかぁー?いったん性別変えてからきてみ?」


 なんだこいつうざいんだけど。


「うるさい黙れ。とりあえず、今日……はもう残り少ないけど、明日も自由行動にするから──あの二人がいつ起きるかもわからないしな。んじゃあ解散」


「お疲れ様でした」


「あっしゃーあっしゃーあっしゃっしゃー」


 自由な挨拶だ。初めて聞いたわ。なんだよあっしゃーって。


 とにかく、死ぬかもしれない事柄の後だ。疲れすぎて流石に眠い。俺は重たい足を引きづりながら、なんとかベットに飛び込んだ。



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