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俺はノーマルなはずなのですが……?

部活のせいや、部活のせいで遅れたんや…

ごめんなさい。

書き直し完了!

「え?」


 保護する?俺が?白髪の可愛い幼子を?

 ……犯罪じゃねえか。


「まてまて、そんなことしたら俺は犯罪になってしまう気がするんだが……」

「まあ、こんなロリをつれて家に帰ったら性癖怪しまれちまうな。んじゃ、頑張れ」


 とハクは興味を失ったかのように、そっぽを向いてフードを取ろうとした。


「ちょちょ、待て待て待て!!そのろり?ってのは知らないが、俺だってここで変な噂たてられたくないぞ!?」

「知らねえよ。ここまで教えさせといてんじゃばいばいってのは責任無さすぎじゃね?あと、ロリってのはちっちゃい女の子のこと。んじゃ」


 と言ってフードを外す直前に、


「あ、ああ…そうだ、このフード外したら気絶するから、背負いながら家につれて行けよ。まさか、放置なんか考えるんじゃねえよ?」


 と言うさらなる爆弾を置いていった。


 ドサッ。


「うっそだろ……」


 この爆弾、+でも×でもなく二乗するんだが。

 幼子……ロリ?を気絶してる状態で背負いながら家につれていくとか犯罪じゃん。


「はぁ、放置したらハクに殺されるしな……」


 あいつめっちゃ強かったし。あんなん人が出来る動きじゃ無いだろ。関節どうなってるんだよ。


 ↓↓↓↓↓


 キィィ…ガチャッ。


 ぽふ。

 コウをベット(いつも俺が使ってる。こいつ朝まで寝てたら俺どこで寝ればいいんだろう)に置いて、少し様子を見る。

 くそ、いろんな人に見られた。これは噂流れてるだろうな……。

 外行きたくないけど、外行かないと図書館いけないからなぁ……。

 図書館に行けないのは辛い。様々な意味で。


 おーい。早く起きろー。


 ぺちぺちぺちぺちぺちぺち。


 触り心地いいな……。


 ぺちぺちぺちぺちぺちぺちぺちぺちぺちぺちぺちぺちぺちぺちぺちぺ……


「叩きすぎだろうがコノヤローー!!」

「あ、ようやく起きたか」

「ようやく起きたか。キリッ!っじゃねえよ!え待って、あれ俺レイプされそうになってなかったっけ?え?なんでベット?あ、このベット超気持ちいいっす。毎日こんなベットで寝てるなんて、幸せだね!」


 何こいつ凄いうるさい。

 起きた直後から、年齢特有の高い声をフルに使った大音量だ。外に音漏れしてる気しかしない。


「いいから、さっさと家でて宿屋さが……」


(―――ああ、いいぜ。その代わり主はちゃんと保護しろよ?)

(―――ここまで教えさせといてんじゃばいばいってのは責任無さすぎじゃね?)


 あ、やべえ保護しないと死ぬ。


「い、いや今日は泊まってくか…?」

「まじ!あざーす!あ、そうだ。じゃあさ、()()()()()()()、教えてくれないか?」

「この世界?」

「ああ、俺ね、たぶん違う世界から来たんよ。んでね?ここどこー?あれなにー?って感じでレイプされかけてた悲しいかわいいかわいい女の子なわけですよ。だから、この世界のことを、一般常識でもいいから教えてくれないかなーっと。あ、俺の名前…俺?私…?いや…僕?まあいいや俺で」


 後半はあまり聞こえなかったがどうでもいいことだろう。

 と言うよりも、何というか、驚き呆れると言うべきか。頭の中が悲しい奴なんだろうか。

 リアリティなさ過ぎて嘘にしか思えない。

 しかし、嘘にしては声に説得性があるのだ。本当にどちらか判らない。


「えっとここは王国って場所だ。王国ヴィクシエオストって名前の国だ。もっと大きく言うなら地球って星だ」

「やっぱり判らん世界だなー……って地球!?」

「よくわからん続けるぞ。今はノーレッジディサスターが起こってから1985年だ」

「何そののーれっじでぃさすたー?」


 ノーレッジディザスターを知らないとは、本当にどこか違う場所から来たのだろうか。こんな単語、どんな子供でも知っているというのに。


「世界からほとんどの情報と工業生産品が消えた。確か、ノーレッジディサスター前2019年だったかな」

「2019年……ちょうど俺が消えた時期だな?」

「知らんけど。てことはお前過去から来たのか。へぇ、過去から…え!?てことはお前、え?」


 過去から来たって事か!

 だとしたら、恐ろしいほどの今までに判らなかったことが判るだろうか。全てが消えている以上、ノーレッジディザスター前の事はそれが起こった後の人の書類しか無いのだ。

 書類は書かれたことしか判らないが、ここに生身の人間がいる。生身の人間は聞けば答えてくれるのだ。これは大きな発展になるだろう。


「うん、たぶん過去から、だ。地球は俺のいた星だもん。なんだ異世界とかじゃないのか。んじゃもういいや、またちょっとしてからお願い……えっと名前聞いたっけ?」

「俺の名前は、ブリキだ」

「ほーブリキさんねー。おけぶりぶりだね!」

「汚いこと言うなバカ」


 ↓↓↓↓↓

『……い、おい、聞こえてるか。聞こえてんならさっさとベットから顔上げろ』

「おうお……ハクか……え?」


 あの時と同じ、直接中に話し掛けられているような感覚がある。


『声でしゃべんな。思考をそのままぶつける感じで話しかけてみろ』

『、-、ぁ。あああー』

『そう、それだ。忘れんなよ?んじゃさっさと地べたで寝ろ』

『お、わかったー。おやすみなー……』


 夜の静かな部屋の中で、俺の頭が簡易的に毛布を丸めて作った枕に当たる音だけが聞こえた。

ちなみに

コウ 紅

ハク 白

ブリキ 錻力

って感じの名前の由来です。

錻力って、スズをめっきした鋼板のことです。

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