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8、私のこと...覚えてるの?

病室のベッドで寝ている玲ちゃん...

いつ目覚めるのだろうか...

隣にいた玲ちゃんのお母さんは、医者に呼ばれたので席をはずしている。


「れい...ちゃん...」


私は玲ちゃんの名前を言いながら彼女の頬を触る...

...でも、記憶喪失だけでよかった・・・

これで命をなくしていたら今の私はもぉ壊れていたかもしれない・・・。


「ん...んぅ...」

「!玲ちゃん?」


気になって玲ちゃんの顔を覗くと玲ちゃんの目から

涙が出てきた...


「玲ちゃん・・・」


私の大切な人...私の・・・


「うっ...ここ...は?」

「あ!玲ちゃん!」


玲ちゃんの目が開いた...私のことを...覚えていてくれたら...


「れい?・・・誰なの?」

「玲ちゃんって言うのはあなたの名前なの」


私は優しく微笑んでまず、コミュニケーションを取ろうと思った。


「そう..ですか...。・・・あなたは?」

「私?私は...実嘉だよ!玲ちゃん、あなたの親友」

「み..か...親友。」


玲ちゃんが私のことを忘れているのはやっぱり悲しいけど、

私は、笑っている顔を崩さない、玲ちゃんには、元気でいてほしい・・・


「そっか、やっぱり初めてじゃないんだね、

私、実嘉ちゃんの事なんか懐かしい感じがするの」

「!!そうなんだ。うれしいな」

私は、少しでも玲ちゃんの頭の中に私の存在があることが

とても幸福に感じた。


「あの・・・」

何か玲ちゃんは恥ずかしそうに私のほうを見て・・・

「親友って...友達より大切な人っていう意味なんだよね?」

「う..うん」

なぜそう聞かれたかわからないまま、玲ちゃんは話を続けた・・・


「あのね、たぶん言ってないんだと思うけど、私って、お母さん以外に

家族がいないんだよね」

「そう...なんだ」

「それで、お父さんは病死して、兄弟は上にお兄ちゃんがいたんだけど、

事故で亡くなっちゃったんだ」

「そうだったの...」


私知らなかった...玲ちゃんが過去にそんなことがあったなんて...

今、教えてくれたのはうれしいんだけど、

私たちが仲良かった間はどうなるの?

玲ちゃんは私に、過去のことを隠していたの?

なんか、悲しいな...

でも、何で今言ってくれるんだろう...


「あ、ごめんねこんな話迷惑だよね...」

「ううん、でも私玲ちゃんが家族の事いってくれるのうれしいよ

そんな事、今まで言ってくれなかったから...」

「あ、ごめん」


玲ちゃんは申し訳なさそうに下を向いていた

「あ、謝らないで。でも、いってくれてうれしかったよ...

でも、残念だね...私は兄弟とかいないからわかんないけど...」

「そうなんだ。私も実嘉ちゃんのこと初めて聞いた」


玲ちゃんは嬉しそうに手で顔を隠していた

・・・『初めて聞いた』・・・

何で初めてってわかるんだろう...

どこかで私のこと覚えているのかな...


「ねぇ、玲ちゃんって私のことちょっとでも覚えてるの?」

「う~ん、どうなんだろう...

今の私は覚えてないかもしれないけど、頭のどこかであるのかもしれないね

実嘉ちゃんとの思い出...」

「本当に!」


玲ちゃんがそんなことを言ってくれるなんて思ってなかった・・・

玲ちゃんのこと...家族のこと知れたし、私のこと頭のどこかにあるって言ってくれて

すごく嬉しい...


これで記憶も全部戻ったらいいのに...

私の大切な...人...



読んで下さってありがとうです!!

今回は、玲ちゃんの態度が少し元気すぎかなと思っていますが

思っている人はお許しください...


次回も、わかりやすく読めるように工夫するので

今後ともよろしくお願いします!!

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