ファイナルアタック
ガッタル平野で袋の鼠と化した騎士団の窮地を救ってくれたのは、アヴォニアの民の乗るケチラス号でした。
成層圏で実体化したレメディウス号から切り離されたケチラス号は、そのまま急降下を続けると、ガッタル平野を南北に縦断しています。計算上は少なくともマッハ5以上のスピードは出ていると思いますので、発生する衝撃波だけで地表はかなりの被害が出る筈なのです。
そして、仕上げはイガルタに向けて全力斉射。
無数の素粒子砲を一斉射撃すれば、こんな感じになると思うのです。
これでイガルタにあった魔族の拠点は、あっけなく蒸発するのですが……
松戸博士の言うように、亜空間通路の出口を物理的に破壊するのは無理。
理論上は破壊可能なんですけれど、時空間レベルでの破壊兵器が必要になりますが、そんな凶悪な兵器はこの時代には無いのです。
ゲートを時空間ごと吹き飛ばすような兵器は、私が知る限りでは2つしかありません。アメリカのスペースオペラと、アニメの原作小説なんですけどね。
SF小説が好きな人は、おそらくご存じかと。
そう言うわけで、空間破砕砲の出番は別の物語に譲る事に。
ゲートを破壊するもう一つの方法は、異世界側にあるゲートのコントロールシステムを破壊すること。そのために惑星攻撃用の超兵器を持ち出したのです。
ちょっとやり過ぎだったかも知れませんが……
この事について、反省する気も無いし、後悔もしていませんとも。
だってね……
魔族との和解があり得ない以上、これしか選択肢は残されていないのです。




