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喧嘩の問題

クリスマスだから、二つ連続!


とか言わねぇよ。そんな余裕あるわけねぇ!!


バイトが暇だから書き終えるのが早かったんだよ!

はぁ…眠いし、腹減った…

王都オーラルカ。

周囲は草原で囲まれ、所々に小さな林がある。南側には山があり、そこから川が流れ落ち、王都内を通って東側へと抜けている。


この辺りに出現する魔物は比較的に弱く、子供ですら簡単に倒せる程の魔物しかいない。


住民達は魔物の恐怖に怯えなくて良い為、穏やかで、とても住み心地の良い街だ。


そんな平和一色なこの街に、一つの問題が起きていた。


「クソガキが!調子に乗ってんじゃねぇぞ!」


「ア”ァ?文句あんのかゴラァ!」


小さな冒険者ギルドで、暴言が吐かれている。


一人は金、茶、黒と混ざり合った髪をしており、普段から鋭い眼がより鋭くさせた男性ーーリョーガ。

もう一人は、濃い緑の髪を短髪にして、酔っているのか若干顔が赤みがかっており、身長が一七〇センチ程とリョーガと同じぐらいの位置に頭がある。外見から判断するに歳は二十後半だろう。


「表出ろ!一生こんな真似が出来ないように叩きのめしてやる!」


「やってみろや三下ぁ!吠え面かかしたる!」


胸元を掴み合い、相手の鼻息が分かる距離まで顔を近づけてガン(・・)を飛ばし合う。


こうなった経緯はと言うと、とても下らない理由だった。



ーーー



久々のタバコを全身に染み渡らせるように深呼吸するが如く吸い込み、肺に溜まった空気が全身に巡るのを感じながら、肺に残った空気と煙を吐き出す。

口からモクモクと紫煙が吐き出される。


リョーガは、タバコが好きだ。タバコを買う当てがなく完全に辞める事が出来たと言うのに、貰うと再度吸い始める程に好きだ。


そのタバコは、先日、ネモに渡された物だ。星が七つ描かれているのが特徴的なパッケージングされた新品のタバコ。


それを満面の笑みで吸っているリョーガ。


彼は冒険者ギルドに居る。ラ・ドルミィの街よりもずっと小さく、外から見れば家と変わらぬ大きさしかない。だからか、中の広さは途轍もなく狭い。

小屋程の大きさに無理矢理色々と敷き詰めたような広さだ。


そんな冒険者ギルドにある小さな酒場。そこで、リョーガはタバコを吸っているのだ。


ただでさえ小さな家内。窓などは空いているが、風は吹いてなく、臭いがこもりやすい。

受付嬢達も、僅かに居る冒険者達も、タバコの放つ悪臭と煙により顔を顰めている。


この街は気性の荒い人は比較的に少ないが、居ない訳ではない。そんな冒険者が許すはずもなく。


「おい。それ、やめろ」


リョーガのすぐ近くでジョッキを片手に持った男性冒険者が苦情を入れた。が、リョーガは全く話を聞いていない。


「すぅーーっ、はぁ〜〜〜」


深呼吸の容量でタバコを吸って吐く。

暫く、止めるかと思って待ってみたが、止める気配がなく、少し強めに言う。


「おいっ」


「すぅーーっ、ユースおっそいなぁ〜、ふぅ〜」


が、リョーガは耳でも塞いでいるかのように呼び掛けに全く気にした素振りを見せない。完全に無視である。


「おいって言ってるだろが!」


リョーガの元まで歩きながら怒号を飛ばし、それでも尚、無視されているのに酔いが回った赤い顔をより赤く染めてリョーガの胸倉を掴み、無理矢理立たした。


「あ”ぁ?」


男性冒険者の手を払い除け、逆に胸倉を掴んで威嚇するリョーガ。


手を払い除けられても、即座に反対の手でリョーガの胸倉を掴みなおして威嚇に威嚇で返す男性冒険者。


今すぐにキスが出来る程に顔が近い状態で、睨み合う二人。


男性冒険者は真っ直ぐにリョーガを睨み付けるのに対して、リョーガは顔を動かして下から睨んだり、横から睨んだり、上から睨んだりとレパートリーが豊富だ。


「俺の話聞こえてるだろ!!」


「そんな汚い声聴いてないわ!」


「なら、もう一度言ってやる!その臭い煙を今すぐに辞めろ!」


「そんな事言ってなかったやんけクソ野郎!頭湧いとるやろ!」


「聴いてるじゃねぇーかよ!ふざけるな!!」


「ふざけてんのはお前やろ!俺の至福の時を返せ!クソジジイ!」


「なっ!?クソジジイだと!?く、クソガキが!調子に乗ってんじゃねーぞ」


「ア”ァ?文句あんのかゴラァ!」


言い合う度に顔が近くなっていく。今ではオデコがペッタンコして、ゴリゴリと押し付けている程だ。


「表出ろ!一生こんな真似が出来ないように叩きのめしてやる!」


「やってみろや三下ぁ!吠え面かかせたる!」


バッと示し合わせていたかのように同時に手を離して出口へと向かう。双方の瞳からは『絶対に逃がさん』と、強い意思が感じ取れる。


そんな二人が出入り口手前まで来た時、停止の声を描ける者が居た。


「ま、待って下さい!!」


まだ若い女性の声だ。その声の主を確認する為、二人は同時に視線を後方へと向けて返事した。


「なんだ?」「なんや?」


先程まで喧嘩していたのが嘘のような、笑顔を浮かべると言った反応で振り返った二人。それには、呼び止めた本人の受付嬢でさえ驚きに引き攣った笑みを浮かべた。


ちなみに、リョーガの視線は彼女に向けられた時から胸の方へと行っている。内心『アリだ。揉みたい…』と思っていたりする。


「えぇっと、その、決闘…ですか?」


彼らの豹変ぶりに驚きすぎて回転が止まってしまった脳を無理矢理動かして尋ねる。それに対して、リョーガは「ケットウ?なんやそれ?美味いんか?」などと戯言を呟き、男性冒険者は「そうだ」と澄まし顔をして答えた。


「で、でしたら、奥の闘技場をお使い下さい。外での決闘はちょっと…」


もし、外で決闘を行えば、兵士が集まる可能性が高い。いや、集まるだろう。そして、この街の冒険者ギルドの立場はより狭くなる。そう考えるだけで、作り笑顔が困った表情に変わってしまう。


「そうだな!」


それを察したのか、男性冒険者は受付嬢の提案を受け、リョーガへと嫌そうな視線を向けて言った。


「おい、場所変更だ」


「望むとこやモブ四号」


受けて立つ。そう瞳で語りながらも、悪口はやめない。男性冒険者は「モブじゃねぇ!つか、四号って何だ!?」と吠え、よりリョーガへ向ける視線が鋭くなる。


受付嬢は苦笑いを浮かべながら彼等をギルドの地下にある闘技場へと案内し始め、その後を冒険者ギルドに居る数人の若干若めの冒険者達が着いて行く。


その内の一人が外へと走って行ったが、誰も気が付く事なく、冒険者達は彼等の後に続いて行った。


〜とある酒場〜


リョーガ「イェーハァー!呑め呑めぇ!!おっちゃんお代わりくれぇ!」

店主「まだ残ってるじゃねぇかよ…って、やめろぉ!」

ユート「あががががっ!!うひ、うひひひ、アヒャヒャヒャ!」

店主「あぁ、机が!カウンターが!椅子がぁ!!それ以上壊さないでくれ!!」

ユース「……ほぇぇ…うぷっ」

店主「ここで吐くんじゃないっ!表でろ!!」

ユート「ウイハリィィイィ!ハヒハヒハヒィ!」

リョーガ「ギャハハハハッ、もっとやれぇ!」

ユース「オェェェエェ…」

店主「も、もう勘弁してくれ…」

リリィ「……何があったの?」

店主「っ!?あ、あんた!こいつらの知り合いか!?た、頼む!今すぐに連れてってくれ!!頼むぅ!!」

リリィ「わ、分かったわ…けど、弁しょ「そんなもの要らない!だから、お願いだ!!今すぐにこいつらを連れてってくれ!」…分かったわ」

ユース「うぅぅ…オロロロロォ」

リョーガ「うははははははっ」

ユート「キハハハッ、ウヒヒッ、アッハァッハァッ」

リリィ『ほんとに、何があったのよ…』


次回に続く

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