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優しい魔皇の冒険記  作者: たんたん
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魔皇、事件を探る

魔皇が旅に出るまで、もう少しかかります!

回復魔法で四人を回復させた後、タナトスは魔力の縄で彼らを縛り上げた。


彼らが目を覚ましたのを確認し、魔皇は告げる。


「起きた?君らは今僕の城にて拘束されてます。今から話すことを落ち着いて聞いてな」


彼らは自分達の状況を理解したのだろう。警戒しながらも、話を聞く姿勢を見せた。


「ほなまず、剣聖カシムとやらは、僕が消した。もう彼は戻ってこうへん。」


カシムの話を聞いた途端、彼らの顔に絶望が浮かんだ。

剣聖と呼ばれる、人間界最強の剣士。

誰も勝てなかった、様々な戦士を退けてきた最強の剣士が、敗北したのだ。

その現実が彼らに叩きつけられた時、彼らの歯向かう力は潰えてしまった。


彼らが俯き、言葉を失っても尚タナトスは話し続ける。


「次に、君達を派遣した奴の情報を頂戴。その内容を話すか否かで、君らの処分方法を決める。正直に話してくれたら、命まではとらん。」


本来であれば、このような場合は拷問を受けるとしても話してはならない。しかし彼らの場合は別だ。人類の勝機が、剣聖の勇者という希望を失った今、秘密を守る義理も、覚悟も失ったのだ。

彼らはゆっくり語りだした。


「・・・俺達はアルメンテ国から派遣された。」


騎士の男が語りだした後、他の者も悟ったのであろう、少しずつ語りだした。


「ギルドの冒険者が、各地の魔物を討伐しているのは知っているだろ?もちろん、冒険者には魔族や、少なからず精霊族の恩恵を授かった者もいる。そこに問題はない。だが、ある日そのクエストの一つに魔族の討伐の依頼があった」


「魔族の討伐の依頼など、全くなかったのに急に出てきたものだから、ギルドに確認したんだ。そしたら・・・」


「・・・ほんで?」


タナトスが急かすと、迷いながらも彼らは答えた。


「ヴァンパイアの討伐だったんだ。その討伐理由が、国王の娘を拐ったかららしい。」


「・・・ほう?」


ヴァンパイアは、魔族のエリート、吸血鬼である。膨大な魔力もさることながら、強力な魔法、強靭な肉体、血を吸うことで対象を隷属化させることも出来、倒すには首を切るか、焼き尽くすしか基本的には方法が無い高位の魔族。


それを人間が討伐するとなると、高ランクの冒険者を集めていかないといけないが、多すぎると隷属化される為、後々厄介になる。


そんな吸血鬼だが、基本的には無差別に人を襲うことはない。なぜなら、吸血鬼にも王がおり、その王に魔皇であるタナトス自ら、罪人や野党、盗賊など世に悪影響をもたらすものにしか襲うことを許さないと話しているからだ。


魔皇の命令に背くことは即ち、吸血鬼の全滅を意味する。ヴァンパイア達は知性が高い為、滅多なことでは魔皇の命令に背くことはない。

疑問を持ちながら、タナトスは問う。


「なるほどな。乱心した王が、僕が命令したと思て討伐に向かわせたってことやな。せやけど、僕の討伐なんて、覇皇が黙ってへんやろ?なんでそのクエストとやらが通ったんや?」


覇皇、精霊皇は、タナトスの長年の知り合いである。覇皇は代替わりするが、その度にタナトス自ら挨拶に行っており、交流も深い。

現在の覇皇は様々な国民から支持を得ている。理不尽な法をいくつも破り、新たに法を作ってもいる。先代の覇皇達の中には、全世界を統一しようという愚か者や、金と権力で好き放題する者もいた。それらの負の遺産を、現在の覇皇は尽く潰しているのだ。だからこそ、タナトスでさえも朝まで酒を飲もうとも思えるのだ。



「そうだ。覇皇はまず魔皇に確認してから考えようと伝えた。下手に手を出し、無駄な戦争などはしたくないと。」


「だが、国王は聞く耳を持たず、我らに王命を出した。これに歯向かえば、我らの命はなかったのだ。だから、魔皇討伐に向かったんだ・・・」


「ほうか。よう話してくれたな。ありがとう」


少し思考に入った後、タナトスが魔十狼を呼び集める。


「アギダス」


「承知しております。覇皇殿の所に赴かれるのですね?城は我々が守りますので、どうかご安心下さい。」


「ありがとうな。ちょっとめんどいことなってるかもしれんから、1回覇皇のところに行って話してくるわ。皆は待っててくれる?」


「御意。しかし、魔皇様お一人でというのは、万が一もないとは言えども気が気ではありません。どうか、私共の中の一人だけでもお連れ下さいますよう。」


「せやね。心配はかけたないからそうするわ。サイ、一緒に来たってくれる?」


魔十狼が一人、深淵の王 サイが前に出る。


「御意。何処へ成りとも、お供させて頂きます」


「多分、今回場合によっては眼使ってもらうからよろしゅう頼むな。頼りにしてるさかい」


「お任せ下さい」


「あ、君達も一緒に来てくれるか?覇皇には、その国命の件も伝えるけど、後は覇皇に任すさかい」


勇者パーティーは、項垂れながら、ゆっくりと頷いた。


「よっしゃ、ほな行こか」


こうして、タナトスと勇者パーティーは、覇皇の所に向かうことになった。



魔十狼のメンバーのことは、少しずつわかってきます。また、冒険者、ギルドなどの話もどんどん出しますし、戦闘も多く書いていきます!!

書き方が下手くそですが、どうか暖かい目で見てやってください!

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