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ハッピーバースデー

お姉ちゃんからのプレゼントは、四角い形で、なんかの箱に入っていた。


開けてみると、小さなカードがあった。


そのカードの裏には、メッセージが書いてあった。



『ハッピーバースデー!あんり』


少しだけ嬉しかったと言ったら嘘になるからほんとのことを言うと、泣きたくなるくらい嬉しかった。


箱を開けると、


小さな蛇のおもちゃが出てきた。


その蛇をどかすと、メッセージカードがもう一つ。


ひっくり返すと、


『あんり、プレゼントが欲しいなら私の部屋においで。いつもありがとね』


おいでってなんなんだよ。


私は、お姉ちゃんの言う通り部屋に行くことにした。



ガチャ


「なに?」


私がお姉ちゃんの部屋を開けると、お姉ちゃんにそう言われたので、ムッとしたが我慢した。


「プレゼント」


そー言って私は手を出した。


「捨てた」


「嘘つかないで」


「買ってない」


「私は欲しいの」


しばらく沈黙が続いた。


が、その沈黙をお姉ちゃんが破った。


「ここの引き出しにある」


そう言ってお姉ちゃんが指差す場所は、お姉ちゃんが今座っているベッドの頭元にある引き出しだった。


なんかのサプライズだったらなと思い、私は取りに行った。


が。


「馬鹿だね」


そう言われて手を引っ張られベッドに押し倒された。


顔を見ると今のお姉ちゃんは凄い怒っているように見えた。


「私は馬鹿じゃない」


私が言い終わると、お姉ちゃんが急にキスをした。


お姉ちゃんの表情に我慢できずに、お姉ちゃんの首に手を巻きつける。


「あ、あんり」


「馬鹿なのはお姉ちゃんの方だよ」


そう言うと、私はお姉ちゃんの唇にキスをし、求めるだけ求めると、お姉ちゃんもそれに答えてくれた。


嬉しくて、ただ嬉しくて、


気付いたら涙を流していた。


「私はお姉ちゃんが好きだよ」


そう言うと、お姉ちゃんは涙を流しながら私に唇を重ねた。


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