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6、コンゼツ根絶計画  作者: 黒十二色
エピローグ
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54/54

54、ごめんなさい(終)

「あんじぇら、俺、あんじぇらのこと、好きだ」

「私、ちゃんとしてない人、嫌いだな」

「え」

 予想外の言葉に、秋川あきひとは戸惑った。

 あんじぇらは続ける。

「だから、お父さんのこと嫌いだし、お母さんのことも嫌い。でも、親だから、そこまで嫌いにはなれないけど、秋川くんは別に親とかじゃないし、素直に思ったことを言えば、ちゃんとしてなくて大嫌い」

「え……え……」

 秋川は、わけがわからなかった。しかし、半恐慌状態の中で、柊あんじぇらが何を言っているのかは理解できてしまった。

「ていうか私、一度でも、秋川くんのこと好きだなんて言った?」

「あ、え……?」

「勘違いさせちゃってたならごめんなさい。私が好きなのは、春木くんなの。秋川くんに近づいたのは、春木くんに近づきたかっただけなの」

「は……?」

 涙が、こぼれた。

 膝を、ついた。

「え、え、何だ、これは……」

「あなたのせいで、私の人生、メチャクチャになったんだから、このくらい言ってもいいよね」

「あ、あん……じぇら……?」

「ごめんなさい。さようなら、最低の遅刻くん」

「………………ええっ? あれ……あれ……?」

 ドアの音がした。出て行った。背中は見えなくなった。

 何度、目をこすっても、彼女の姿を見ることはできなかった。










【根絶計画シリーズ 完】




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