13話 調子に乗るな
―――ホーンビット討伐はとても順調だった。
なんの問題もなく残り4体のホーンビットを倒しレベルを上げることができた。倒して上がったステータスはこんな感じだ。
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レベルアップ
斎藤 理仁 Lv5 → Lv6
経験値 0/300
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能力上昇
HP:140 → 150
MP:100 → 105
筋力:23 → 26
魔力:25 → 28
俊敏:18 → 20
器用:20 → 22
精神:33 → 36
幸運:7 → 8
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【本職】
反転術師 Lv3 → Lv4
職業経験値 0/5000
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【副職】
見習い剣士 Lv1 → Lv2
副職経験値 0/200
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【スキル】
《スラッシュ》LV2
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スラッシュがレベル2になったことで少し威力が増したらしい。
「もうホーンビット討伐できたのか!!」
レオンが関心してくれた。
「あぁ、1体倒したらもう余裕だったぜ。」
調子に乗る。もっとレベル上げがしたい。欲が抑えきれない、強くなりたい。楽しい。
なんだかRPG好きの禁断症状の無限レベル上げが出てしまっている。
「これくらいにして帰ろう。」
「嫌だ。もっと倒してやる。」
「......。」
レオンは呆れたように俺を無言で見つめてくる。さすがに俺が悪いな、これは。
「頼む!!あと1,2体だけ!!」
「…。わかったよ、しょうがねぇな。」
「ありがとう!!レオン様さまぁ〜。」
「キモい、近寄ってくんな。」
悲しい。感謝を伝えただけなのに。
「絶対油断はすんなよ。」
「わーってるっつーの。」
俺は次なる獲物を探しに森のなかに走った。
ガサッ。
「お?」
またまたホーンビットがいた。もう依頼文は倒しているがこれもレベル上げだ。こいつを倒そう。
「…。ギィー。」
「あっ。」
あいつ急に逃げ出しやがった。しかも全速力で。
「待てやこらぁぁ!!」
俺は無我夢中で走る。気がつけばレオンからかなり離れていた。それでも歩きながらついてきてくれるレオン優し〜。
あ、ホーンビットめ、急に曲がりやがった。俺も勢いよく曲がりでかい木を通り抜けようとした。
ドンッ。
「いって…。」
俺は咄嗟に目をつぶってしまった。変な感じだ何かにぶつかった、『大きい兎』に………。
どう考えてもホーンビットの大きさじゃないよな…。
恐る恐る瞼を開いて見てみる―――
目の前にはホーンビットと比べ物にならないくらいでかく、手足の長いホーンビットの亜種のような魔物がいた…。
「くっ、『スラッシュ』!!」
スラッシュを放つ。ただ全然効いていなさそうだ。
傷一つついていない。一回間合いを取るため後ろにステップを踏んだ。後ろで追いかけていたホーンビットが笑っているように見える。
「くっそ、調子に乗んn―――」ドガァァン
…いつの間にか吹き飛ばされた。木に叩きつけられた。動きが見えなかった。風を切る音しか聞こえなかった。
「……ゴフッ。」
口から血が出る。意識が朦朧としていて視点が合わない…。
『大兎』が少しずつ近づいてくる。
…………、死んでたまるか…。
「『ズラッシュ』『ズラッシュ』『スラッシュ』『ズラッジュ』『スラッシュ』『スラッシュ』―――」
『ヤツ』は怯まない。
「『スラッシュ』『ズラッシュ』『スラッシュ』『ズラッジュ』『スラッシュ』『スラッシュ』―――」
一歩も後ろに下がらない。
「『スラッシュ』『スラッシュ』『スラッシュ』『スラッシュ』『スラッシュ』『スラッシュ』『スラッシュ』『スラッシュ』『スラッシュ』『スラッシュ』『スラッシュ』『スラッシュ』『スラッシュ』『スラッシュ』『スラッシュ』『スラッシュ』『スラッシュ』『スラッシュ』『スラッシュ』『スラッシュ』『スラッシュ』―――」
ゆっくりと、ゆっくりと『死』が近づいてくる。
「っ、『スラッシュ』……。」
もう打てない…。MPが切れている。何もできない。
―――死にたくねぇよ。こんなところで。
あぁ、レオンの注意に従っておけば……。レオン?
――もしここで死ぬのなら、せめて言ってやるよ。
「助けてくれ゙ぇぇ゙ぇぇ!!レォ゙ン!!!!!!」
お前らも道連れだ。クソったれな兎モドキどもが。
急に大声を出したからビビったんだろう。大兎が俺に向かって手を振り下ろしてきた。ここで終わりかぁ………―――。
―――ザシュ。
「ぐぎゃぁぁぁ」
大兎の腕が急に無くなった。来てくれたのか?
「俺の親友を殺そうとした罪は重いぞ。クソウサギ。」
――――――勇者が現れた。
少し旅行とか色々あって投稿頻度がかなり落ちてしまいます。すみません。




