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第八話<関わりを深めて>-10

次の瞬間、爆発は矢子の目の前で起こっていた。

「うっ。」

爆発の光と煙によって目を背ける矢子。

「・・・。」

その様子を見て静まる一同。

彼等の位置からは矢子が爆発したように見えており、決着がついたと思われたからだ。

しかし、その空気は直ぐに消えることになる。


「これは・・・どういうことかしら?」

徐々に煙が晴れてくると、街灯に映し出された矢子の陰が

現れ始める。矢子も恐る恐る目を開ける。

彼女自身も何が起こったか分からないようだった。

「何・・・なの?」

そうつぶやくと、目の前にボロボロになったナイフが転がっている事に気がつく。

『まさか!?』

矢子がハッとした時、門井の左側から琴和が殴りかかっていた。

『いつのまに!?』

「うおおおお!」

琴和の拳が門井の左頬を貫くと、地面に倒される。

「こんな子を相手に、何を考えてるんだ!」

琴和が立ち上がろうとする門井に怒りをぶつける。


「門井さん!」

修也が琴和に光を放つ。しかし体をスッとずらして回避をする。

『何!?』

修也が驚いている間に、琴和はポケットから10円玉を取り出し投げつける。

「何だ!?」

それが10円と気付かず、避ける修也。その時である。

「甲子郎さん!!」

琴和が作った隙を甲子郎は見逃さず発砲をする。

銃弾は真直ぐ修也に飛んでいった。


「しまった!!」

隙をつかれた修也は体を動かす暇もなく、

ただ銃弾の到着を見つめるしかなかった。

しかし、その銃弾は修也に到達することはなく、

目の前ではじけ飛ぶことになる。


「引くわよ。」

琴和の後方には修也の方角を指差した門井が不気味に立っていた。

どうやら、銃弾を直前で爆発させたのだろう。

「逃げられると思うのか?」

甲子郎が睨みを利かせると、門井は大地を指差す。

「さようなら。」

そう言うと、指先から黄色い光の玉が地中に潜り込む。

その直後に、空き地全体から凄い勢いで砂埃が舞い上がり、

一瞬にして視界を遮った。

「矢子ちゃん!!」

矢子に覆いかぶさるように抱きしめる琴和。

「くそ!」

甲子郎もその状況に翻弄されるだけであった。

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