表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
33/161

第五話<月の夜の下で>-2

「何だ、その格好は・・・」

20時になり、出かける前に夕飯と考えた

甲子郎は琳の部屋に訪れる。

あらかじめ、夕飯の約束をしていたため

扉をノックしたら、洋服に着替えた琳が扉から出てきたのだが

甲子郎にとってそれは、おかしなものであった。


「似合わない?」

「いや、そうじゃないが・・・薄着だろ。

しかも短いスカートはいて、寒いだろ。

せめてコートくらい着ろ。」

「私は大丈夫だよ?」

「見ているこっちが寒い。

それにただでも金髪なんだから

余計に目を引くぞ。」

「コーシローだって白髪で目立つでしょ。」

「銀髪と言え、銀髪。」

そうぼやくと、甲子郎は琳の部屋に入る。

「その服は誰が選んだんだ?」

「レーカ局長が荷物を用意してくれた。」

「局長はお前の母親か?」

その話を聞くと、甲子郎はクローゼットを開ける。

「やっぱりあるじゃねえか。局長が用意しないわけないな。」

そこには赤いダッフルコートが架かっており、

それを琳に着せた。


「お前が架けたんだろ?用意されていたのに

何で着ないんだ?」

「寒くないもん。」

「外は寒い。

にしても赤かよ。目立ちすぎだろう・・・。」

「似合う?」


両手を広げて甲子郎に見せる琳。

「んあ?ああ、いいんじゃねえか?」

甲子郎が頭を掻きながらそう言うと

琳は部屋からそそくさと出る。


扉を閉めると甲子郎は琳に質問をする。

「何か食いたいものは?」

「キャベツ。」

「地味だな・・・。サラダでいいな?」

「今日、肉は嫌。」

「分かったよ、ちゃんと選ぶさ。」

甲子郎の返事を聞くと、

琳はニコッっとして、エレベーターに向かい

廊下をトトトと走り出す。

それをゆっくり追うように甲子郎が歩いていった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ