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第一話<見えない櫻>-1

「すみません、お水を二ついただけますか?」

年は二十歳前後だろうか、ファミリーレストランの4人席に

たった一人で座っている女性がウェイトレスに話しかけている。



良く晴れた空、時間は18時前後で星も見えてきている。

町の明かりが綺麗に輝き始めている頃だった。


その女性の要望を、快く引き受けるウェイトレス。

「あ、二名様でしたか。只今お持ちいたします。」

そう言うと彼女は、そそくさとその場から離れていった。

それを確認してから、メニューを開き始める客の女性。


「さーて、何食べようかな。」

メニューを見ながらそうつぶやき、一呼吸置くと

自分の正面を上目遣いで見る。


「アナタも何か食べる?」

 ・

 ・

 ・

「ワケないか・・・。」

ため息をつきながら、苦笑いのような笑みを浮かべて彼女はそうつぶやいた・・・。

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