新堂涼介の休日
俺、新堂涼介は現在一人暮らし中だ。それは両親が共に出張で、俺は一人
残り、このアパートの部屋を借りた。
始めは家事も面倒だったが、今では普通にこなしていた。
休みの日、俺は特にする事がない。一人暮らしなのでバイトをしようと
思ったが、俺が出来そうなものはあまり見つからなかったので、止めた。
誰かダチと遊んだりもできない。俺は成瀬、めぐみ、さくねぇ以外の
ダチはいないからだ。だからそのメンバーが忙しい時は一人になる。
今日は日曜日なので、部屋でゆっくりしようと思っていたらそこに
めぐみがやってきた。
「涼介、子供作るわよ」
「断る」
やってくるなりいきなり凄い事を言ってくるめぐみ。さすが
お嬢様である。
めぐみはお嬢様で家が巨大企業だ。忙しそうに思えるが、それは
親であって、学生のめぐみはまだそこまで忙しくはないので
よく遊ぶ事がある。ついでにいくら俺でもめぐみが俺に好意を
持っているのはわかっているが、相手が相手だけに俺は素直に
受け入れられていなかった。
「涼介、うちに来ない?ここじゃ退屈でしょう」
「退屈してる方がいい。お前の所じゃ広すぎて面倒だ」
「でも、もうだいたい把握してるわよね。ならいいじゃない」
「それでも断る」
「しかたないわね。じゃぁここでしましょう」
「いきなり脱ぐな」
めぐみは躊躇せず服を脱いだ。美人でお嬢様で巨乳のめぐみが
下着姿になれば普通の男子なら鼻血を出して倒れる程だが
俺はもう何回も見ているので、そこまでにはならない。
ついでにめぐみの下着の色は青だった。
「ほら涼介も脱いで」
「脱がん。お前も服を着ろ」
「このままでいいわ。ここには涼介しかいないから。いつ涼介が
襲ってきてもいいようにね」
「好きにしな。俺は襲わん」
「じゃぁ耐えてみる?」
めぐみは俺にくっついてきて、その豊満な胸を押し当てる。それでも
俺は我慢をする。本当はしたいがそれをしたら最後だと俺は
わかっていた。
結局その日は夜までめぐみはおり、ずっと俺にくっついていた。
さすがに帰る時になると服を着る。
「今日はダメだったけど、次は決めるわ。涼介愛してるからね」
「ああ、ありがとうな」
めぐみは帰って行った。急に静かになる俺の部屋。あのまま
めぐみを受け入れてもよかったかもしれないとこの瞬間だけは
思ってしまう。
――
次の日曜日。俺は学園に居た。別に悪いことをして呼び出された
わけではない。俺は親友の成瀬が部活で試合をするから
見に来てくれと言われたので見に来たのだ。
成瀬が入っている部活は剣道部で、これまでの剣道部は
全部予選敗退の弱い部で、人気もなかったのだが、成瀬が入った
事によって、一気に学園内では人気になっていた。主に女子が成瀬を
見に来ていた。
試合が始まり、団体戦ではやはりうちの学園は弱く、誰も
勝ててない。そんな中で成瀬が試合を始めたが、それは一瞬で
終わってしまった。成瀬の強さは全国クラスだった。
試合が終わり、休み時間に入ったので俺は成瀬に声をかけた。
「お疲れ」
「おう、ありがとな来てくれて」
「暇だったしな。でも、すぐに終わったからつまらなかったぞ」
「悪い。まぁ団体では負けたけど、個人では勝てたからな」
「お前に勝てる奴なんてそういないだろうな」
「そうかもな。でも、お前には負けそうだ」
「なんでだ?」
「お前なら俺の弱点をついてきそうだからな。ゲームでも
そうやって俺を倒してるし」
「ゲームはな。でも、剣道でももしかしたら勝てるかもな」
「なら勝負するか?」
「でも俺、竹刀持ってないし」
「それなら貸してやるよ。防具も。今は休み時間だから何しても
いいしな」
「そうだな。たまには体を動かすか。じゃぁ貸してくれ」
「そうこなくちゃな」
成瀬から竹刀と防具を借り、素振りをする。俺は運動は普通だ。別に
動けない程ではないので、勝負する事にした。
俺達の行動に館内が気づき始めた、まぁ主に成瀬の方にだが。
俺も防具を着て準備ができ、成瀬と共に中央に行く。そして突然
俺達の試合が始まり、周りがざわつきだす。
「行くぞ涼介!!」
「来い成瀬!」
ゲームのセリフの様な事を言って試合を始める。普通なら
成瀬の瞬殺と誰もが思うだろうが、俺はそうはさせない。
なにせ、成瀬の攻撃パターンは把握しているからだ。だから
部員じゃない俺が瞬殺されない事にここにいる全員が驚いていた。
試合は長引き、そして先に俺が一本決めてしまった。
「俺の先手だな」
「さすがだな。でも次は取る」
そうして成瀬と試合を楽しんだ。結果は成瀬の勝ちになって
しまったが。
部活が終わり、俺達は帰り道で飯を食べ、それから解散した。
俺はこうして休日を過ごしていた。




