始まり
俺はこの春から高校生になった普通の男子、新堂涼介だ。本当に
ごく普通で、容姿も勉強もそして運動も全てが普通だ。ただ、一つ普通以上な事がある。
それは、自分の周り、ダチがすごい奴らばかりと言う事だ。
俺の一番の親友で幼なじみでもある男子、成瀬勇太。彼は
スポーツマンで、なんでもこなせる。さらに美形でもあるので女子からは
絶大な人気だ。そんな奴と普通な俺が親友なのには一つの共通する趣味が
あるからだ。
それが、ゲームだった。主に成瀬はスポーツ物だが、他の恋愛ものや
ロープレも普通にやる。小さい時に、そのゲームをする相手が俺だけ
だったので、俺達はゲーマー同士で仲良くなった。高校も俺と同じレベルの
所を選んでくれた。本当なら色んなところからスポーツ推薦が来る程の
奴なのに、成瀬は本当にいいやつだ。
それから第二のダチで、いや、彼女の家来?執事?もしくは奴隷?という様な
関係を持っている女の子、天宮めぐみ。彼女の家は天宮グループと
いう巨大企業を経営しており、彼女はそこのお嬢様だ。
おそらく日本一のお嬢様で彼女自身そういう性格をしており、いかにもな
お嬢様だった。その彼女とは小学校の時からずっと同じクラスで、一人目立つ
彼女は他の生徒達は一線引いていた。でも、俺は普通に接していて、彼女は
それがいいのか悪いのか俺の前では素で接していた。主に彼女はSで二人の
時は俺がしばかれる側になっていた。
そんな関係なので、彼女の家にもよく連れていかれる様になり、そこは
当然、お屋敷があり、お金持ちの家だ。彼女の部屋に行くにも迷う程で
トイレに行くだけでもメイドを付き添わされていたが、今はもうほぼ覚えて
いるので、そこまではしなくなった。
そんな彼女も俺と同じ高校に入り、俺達の関係は変わらずにいた。
そして最後にもう一人、ダチがいる。一つ上の先輩でもある
水川さくやだ。俺はさくねぇと呼んでおり、家が
隣同士なので、小さい時から俺の面倒を見てくれた優しい姉的な
人だが、見た目は大人しそうでモデルの様なスタイルを持っていて
普段は本当に優しいのだが、俺に何かあると、優しとは逆に
怖い人になる。
ある時、クラスの奴らとケンカになった時、それをさくねぇが
止めに入って来た。学校内でも人気で、誰もが知っている
さくねぇがケンカなんか止めれるわけがないと思っていたが
その評判とは真逆で、彼女は躊躇せず、俺に攻撃していた連中に
向かって行き、一瞬で倒してしまった。
それからさくねぇの評判が変わり、普段は優しいのでそこは
変わらないが、怒らせると怖いので、単純な子供の発想で
陰の番長と言われる様になった。
そのさくねぇは一つ上なので、俺はそのさくねぇがいる高校
この東京新華学園に入った。
俺は高校に入ったらまずは彼女がほしいとダチの成瀬にも
言っているが、こんな普通の俺に彼女ができるかはわからない。
だから俺はこの三年間で俺にしかない何かを見つけようと
していた。でも、『俺の周りが凄過ぎて』どうにも見つけれようが
ないかもしれないと思う俺がいた。




