始まりの始まり
日常、ホラー、アイドル、恋愛と同時に開始したバトル系今日も今日とて大河は世界を救う。
ガキィン!!
「おい、何してる!!お前はこの物語を正しい方向へ導く救世主なんだろ!!どうにかしてくれ!!!」
僕はもう意味が分からなくなった。突然こんなところに飛ばされてそしたら、いきなり攻撃されるわ、追い掛け回されるわ。助けに来てくれたと思えば、俺を救世主扱い。なんなんだよこれおかしいだろ。
「んなこと考えたってなんも変わりゃーしねーか…」
そして俺は一呼吸ついて、剣を持って、相手に向かって行った。
「ウォォォォォ!!!」
数日前。指導室にて
「また、お前は喧嘩したのか…ほぼ毎日のように呼ばれてないか…?」
そう言ってるのは俺のクラスの担任の志賀 智也。教科は現国を担当している。
「本当お前のせいで俺は校長に何度呼ばれたことか…なぁ、喧嘩はやめてくれよ…真田 大河さんよ〜」
「先生、僕は喧嘩では週一ぐらいでしかしてませんよ。その他は授業中寝てたりしてるから呼ばれてるだけです。」
「それがダメなんだろ!!!」
自分でもダメだとは思ってる。だが、口より先に手が出てしまうのだ。あと授業はいつも呪文のように聞こえて睡眠に至ってしまう。当然成績は下の方。
「はぁ…お前、そろそろあの時期になるけど大丈夫なんだろうな…」
先生はため息まじりに聞いてきた。
「あの時期とは…?」
「だろうとは思ったよ!!そろそろ期末試験だろ!!」
先生はそう言った。そして、
「そこでいい点とって他の教師たちに俺は出来るんだってとこ見せてやれよ」
どうも、こんにちは。僕の名前は真田 大河です。高校2年生です。なぜ2年に上がれたかと聞かれたら僕の数少ない友達に勉強を教えてもらい追試をクリアしました。さっきの通り俺は口より先に手を出すのでよくいろんな人と殴り合ってます。しかし、喧嘩するには理由はあると言えばある。カツアゲをされてる人を助けたり、ご老人にちょっかいを出してるやつをしめたりで、良いことをしてるつもりだが、結局は暴力事件と判断され、頻繁に警察署に行ったり、職員室に呼ばれたりしてる。
「よっ、また呼ばれたのか?」
そう言ったのは勉強を教えてくれた数少ない友達の1人の秋山 祐馬。
彼は常に成績は学年の5本指に入る頭の良いやつだ。
「今回の期末試験頑張れよ。だってさ」
「まさかまた教えないといけないのか…」
「よろしく。親友!」
明らかに嫌な顔をして祐馬は口を開いた。
「面倒せぇよ!お前俺の部屋くるとエロ本エロ本とか言って部屋探り出すじゃねーか!エロ本なんてねーよ!!馬鹿野郎!」
祐馬には一つ欠点がある。その欠点は口の悪さだ。その口の悪さからゆえにこいつも友人が少ない。
「まぁまぁ、なんか奢るからさ」
「仕方ないな、まぁお前には恩があるからな。」
昔、祐馬は路地裏で不良たちに襲われていた。しかし、祐馬も祐馬で、引こうとせず、口で対抗していた。そこで、頭にきた不良の1人が祐馬を殴った。祐馬はそれでも黙らなかった。
「困ったら暴力かよ!この不良どもが!」
「口の悪りぃ野郎だな。いいか?口だけで俺らに勝てると思うなよ。カスが!」
その時
「お前らまたカツアゲしてんのか?」
その声のする方を見ると大河がいた。
「またお前か!お前には用はない!あの時は1人だったが今回は5人もいるんだぞ!お前もボコボコにしてやるわ!」
こうも死亡フラグを回収していく不良たちは数分後に返り討ちにあっていた。
「大丈夫か?」
「うちのクラスの不良に助けられるとわな…僕にはもう絡まないでくれよ。僕の株が更に落ちる。」
そう言って祐馬は立った。
「おい!」
「なんだまだ僕に用か?」
と祐馬が振り返った瞬間
パァン!という音が響いた。
「それはねぇんじゃねーのか。お前は勉強しかしてなくて感謝することも忘れたのかバカ」
「なっ」
祐馬は言い返せなかった。助けてもらったのにその助けてもらった相手に悪口を言うなんて人としてもダメ気がしていたからだ。
「すまない。助けてくれて感謝する。僕には対処できなかった。」
そして大河は言った。
「今日から俺とお前はダチだ!」
そうして仲良くなった。
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更新は隔週火曜日12時を予定してます。
次回の更新は2016年4月19日火曜日12時予定です。