注ぎ込まれる生命
4月になり、新しい生活が始まった。
誠司は、当初、入学を予定していた関西の大学ではなく、東京の私立大学に進学した。
理由は簡単だ。
就職活動の時に有利になるからだ。
武田家は神奈川に住んでいたので、東京の大学までは自宅から通うように言われるかと懸念していたが、それとなく両親に尋ねてみた時に、東京の大学に進学する場合でも誠司を一人暮らしさせるつもりだったことが判明したため、誠司は迷わず東京の大学を選んだ。
携帯と住所を変えた時に、ブラックリスト入りしていたアマソンなどのアカウントを再取得することができたので、ネットでの小遣い稼ぎをまた再開することができた。
今度は、規約違反にならないように気をつけながら、地道に稼いでいこう。
ネットでの取引とバイトと仕送りとで月十数万になる。
月数万円のアパートを借りた。部屋は狭いが、大学からは近いし、騒音もひどくないのでまあ悪くはないだろう。
もちろん、アパートには結衣も連れてきている。
二人は激しく愛しあったあと、布団に寝転がっていた。
「ねぇ、誠司くん。たまには、顔とかおっぱいにかけたりしてもいいんだよ?」
結衣が体を横に向けて、誠司の方を見た。
ちょうど両腕で胸を挟み込むような形になっているので、いつもより胸の大きさが強調されて見える。
「ダメですよ。せっかく最近動ける時間が伸びてきたのに。ぶっかけるより、直接注ぎ込んだほうが、結衣さんの生命力になるみたいですから」
彼女が再び目覚めた日から、最低でも彼女の中に毎日7回は注ぎ込んでいる。
それ以外にも、窮屈なユニットバスに無理やり一緒に入ったり、トイレにまでついてくるようになった。その上、暇さえあればキスをしている。
その甲斐あってか、彼女の生身で活動できる時間は徐々に伸びてきており、最近は3時間ほど動けるようになった。
「あともうちょっと生身で動ける時間が伸びたら、一緒に大学に行きましょう。語学の授業でもない限り、誰が入っててもバレないですから」
言いながら、誠司は気が狂ったように彼女の顔中にキスを繰り返した。
「でも、そしたら、家で動ける時間が減っちゃうよ?」
「大丈夫です。俺、結衣さんが一日中生身でいられるようになるまで、愛し尽くしますから」
「もう……成績落ちちゃったら、お父さんに退学させられるかもしれないし、ちゃんと勉強もしなきゃダメだよ」
「わかってますって、それじゃあ、充電再開しましょうか」
そう言って、誠司は結衣に覆いかぶさった。




