なんていうか……しんどいです
「ここは撮影専用のスタジオだからここで起きた事は全て記録されるわ。さて、私の後に続いて言葉を発音してね」
ミクがリピートアフターニアをすること二十分、莉華を可愛がる事十分後
「これでトークAIを作った際のボイスデータとして使えるわね」
「それでよく分からないクリック音までやらされた理由は?」
「世の中に存在する発音の組み合わせ全てで使えるレベルにするにはこれくらい必要だったほよ。声の高さとかその辺りのデータはこれから収集してグランに投げておくわ」
カッって言うだけで十パターンもやらされたけど、違いがあんまりよく分からなくてリテイク一つにつきだいたい二十回……頭がおかしくなりそうでした。
「グランって誰?」
「この世界において最高位のGMAIであるジークの元となったAI。ジークが私達最上位のGMの命令よりも優先する存在。私達をサポートする存在」
「シリアじゃなくてグランなんだ…」
「シリアはグランが暇潰しで作ったサポートAIよ」
「そういえばシリアもセブンスコーポレーションのAIなんだっけ?」
うちはこころが作ったAIがスマホの中に居るけど、あんまり信用できないんだよね。まあ、変な事をすれば即刻スマホを握り潰して破壊すればいいだけだし、本当に必要な連絡先は電話番号で覚えてるからね。
「まあ、そうね。とりあえず、次メスガキ煽り」
「それ誰が選んでるの?」
「ジャックとリザ。あの二人はこの手の商売に強いから。女狐は参加させてないから安心してね」
「メスガキ煽りってどんなセリフと動きになるの?」
「ざぁこ♡ざぁこ♡こんなにも♡可憐で♡か弱い♡私にも♡勝てないなんて♡ほんっとぉに♡ざぁこ♡だねぇ♡」
なんかすごくムカついてくるなぁ……普段全く仕事をしていないニアちゃんの表情筋が本気で仕事をするとここまでうざくなるとは…恐るべしだね。
「殴っていい?」
「……お手本は見せました。次はミク、貴女がやる番ですよ」
「え"?あ…そっか…」
これ私がお手本を観てみたいという風に誘導してみた結果のやつだったね。
「……アクション!」
「ざぁこ♡ざぁこ♡こんなにも♡可憐で♡か弱い♡私にも♡勝てないなんて♡ほんっとぉに♡ざぁこ♡だねぇ♡」
あ…マジか……ほぼ無意識に近いけど、なんとかできたったぽいね。てか、体の制御が効かないんだけど、なんで?
「これシチュエーションムービーを兼ねてるから、普通に振りも入るわよ」
そうでした。なんか若干莉華ちゃんに引かれてる気がするけど、それは気のせいである事を願うよ。
遅れてすまんかった…




