収録直接のトラブル
「ご馳走さまでした……食べてる時の記憶が飛んでるような…」
「レテの水を隠し味に……ってのは冗談で、このランクになると食べなれていない限りある程度記憶が飛ぶ事になるわね」
そうなのかぁ…きっと美味しかったんだろうなぁ……
「部屋に戻ってログインして待機ね」
「何の話?」
「仕事」
「あっ、そっか」
お昼ご飯食べたらFVOの中で収録するんだったね。羞恥心を対価に大金を稼げるならある程度は差し出す覚悟はあります!
「FVOログイン」
『ゲームを開始します』
「魔王様おかえりなさい!」
「莉華ちゃん、流華さんは?」
「お姉ちゃんはお金稼ぐ為の準備してるよ」
「ログインできるなら呼んできて。これから色々と撮影するからさ」
「うん!魔王様ありがとう!」
かわいい…てぇてぇなぁ……もしや私ってココロに毒されて年下の女の子がタイプに?いやいや、まさかね。
「魔王様の収録現場に居合わせていいって本当ですか!?」
「収録に居合わせるならそれ相応の仕事はして貰うから。その代わり明日給料を手渡すから」
「え、二人って知り合いなの?」
「恐神流華、私達のクラスメイトの一人よ」
「「え?」」
ちょっと待ってね。うん。私がFVOで出会う人大抵クラスメイトなのはなんなの?
黒髪清楚系な流華さんが金髪ヤンキーだったとは……マジかぁ。
「あ、私喧嘩はそこそこ強いけど、ヤンキーとかそういう訳じゃないからね。金髪は遺伝だから」
「家族の中でもお姉ちゃんだけ金髪」
「いや、莉華が産まれる前に亡くなったお祖母ちゃんが分かりやすい金髪で、お父さんも金髪隠す為に坊主なんだからさ」
そうなのかー。他人の家庭事情をそこまで知りたくは無かったかもしれない。
「世間話はそこまでよ。さぁ、私の世界へようこそ」
「「え?」」
「わ~!きれ~!」
何ここ、宇宙空間?景色に星しか見当たらないし、何気に無重力で浮いてる気がするし。
「……戻せ」
『はいはーい』
「今度はリビング?」
「さっきのはバグのようなものだから忘れなさい。それではシチュエーションムービーにて言った言葉からシチュエーションボイスを取ることもあるからね」
「何をすればいいの?」
「妹だと思って莉華ちゃんを愛でなさい」
「は?」
「魔王様が私のお姉ちゃん?」
「そういう事になるわね」
そう来たかぁ…妹に対する特効ねぇ…
「これ誰に需要が?」
「貴女の妹。そうね、妹は妹とは基本的に呼ばないから五十音+α収録してそれぞれの名前を適応できる様にしておくか」




