戦闘開始!
9話目です。
正月がずっと続いてほしいです。
良かったら感想をお願いします。
さて、どう戦うか。
あいつは宙に浮いている。
浮いている事から、空中を動く事が出来るだろうな。
「どう戦うとするか? いい案はあるか、茜?」
「うーん、ぶっ潰す!」
「それは案じゃないぞ、茜。」
馬鹿の事はもういいや。
まずは先制攻撃をするとしよう。
最初に結界を解いて、その瞬間に当てる。
これならいける可能性が高いな。
「確か茜の武器は剣だけでなく、他の武器に変化する事出来るらしい。剣を弓に変化させることは出来るか?」
「そうなのか! 一回やってみるとしよう。」
そう言って、剣を持ちながらウインドウを開いている。
本当に器用な奴だな。
そう思っていると、剣の形状が変化して弓に変化した。
「おお、凄いね。矢は射つ時に生成されるみたい。」
どんな原理なんだろうな…。
あいつはまだ氷の槍を投げている。
「茜、俺がカウントダウンをする。零と言った瞬間に結界を解くから、言った瞬間に弓で射て。」
「OK! もう狙うからね。」
では、始めるとしよう。
「3,2,1,0!」
「いっくよ~、”狙い射ち”!」
俺が結界を解いた瞬間に茜があいつを射ち抜いた。
矢は肩に当たって、あいつは落ちてきた。
すぐに俺らは落ちたやつの場所に向かう。
そいつは白い布で覆われていて、顔がよく見えない。
しかし、肩は血で真っ赤になっていた。
「何故人々を襲う様なことをした?」
「そうだぞー!」
お前は便乗するな。
「お前らが例の転生者か…。やはり、強大な力を持つ化け物だ。
せめて、あの方達が楽に倒せれるために…。」
こいつは一体何をいっているんだ?
あの方達とは一体…
「氷魔法 ”氷結陣”」
そんなことを考えていると周りを氷の壁で包まれた。
油断してしまった、逃げ道を失うとは。
でも、好都合だ。
「もう許さないからね。」
「ああ、俺も同感だ。」
安心して、ぶっ潰せる。
「雷魔法 ”電撃砲”」
まずは雷の弾丸で撃ち抜いた。
弾丸は肩を擦ったが、電撃の熱で矢によって抉られた傷を焦がす。
凄い激痛を発生させるため、そいつは顔を歪めて後退る。
「弓攻撃 ”零距離射撃”」
その直後、茜が超近距離で弓で穿つ。
矢は脇腹に直撃し、そいつを大きく吹き飛ばした。
流石にもう耐えきれなかったのだろう。
ピクリとも動かなかった。
取り敢えず近寄って見ようとした所、また起き上がってきた。
しかし、もう死にかけの虚ろな目だ。
「全てはヲルトガルフ様の為に!」
そいつは謎の丸薬を飲み込んで叫んだ。
丸薬を飲み込んだやつから、謎の光が現れた。
まるで、ド○クエのメガンテみたいに……。
ヤバい、もしかしたら爆弾を飲み込んだのか!
爆破されたら、被害が増える。
「防御魔法 ”爆破封印結界”」
咄嗟に爆発を封じ込める専用の魔法を発動させる。
その魔法で作られた結界をあいつに包み込ませる。
その後、爆破したが魔法のお陰で何とか防げた。
ふう、危なかった。
もし魔法が間に合わなかったら、本当に街が消える所だった。




