二人組
「なぜ、あなたがいるんだ? オーバ・ニン!」
そう、奥から現れた二人組の一人はランヅヒーロ王国の時に居た謎の男、オーバ・ニンだった。
「お前があの赤マントを殺したのか?」
「まぁ、うん。必要の無いものは処分だから。」
こいつはサイコパスなのか?
赤マントを処分だと……。
「失敬失敬、俺の名前はオーバじゃない。偽名なんだ。」
「え、なんで?」
「普通はそれを教えて貰えると思うか? 茜。」
「まぁ、良いんだけど。」
良いんかい!?
「俺らはヲルトガルフと協力関係のある、お前らと同じ転生者だ。」
な、俺らと同じ転生者だと……
そもそも、転生者は何人も居るものなのか?
「俺の本名は御庭 忍。元忍びの出だ。クロもやってよ。」
ニンこと、忍は俺と同じぐらいの身長で、腰にケースを着けている。
忍が言ったクロという奴は、身長が190cm以上の黒髪の男だ。
背にはギターケースみたいのを背負っている。
「おお、そうかぁ。俺様の名前は黒河 王羽。俺様も転生者の一人、元プロの暗殺者だ。」
この二人、危険すぎる……。
両方、殺しの達人なのか。
「そもそも、なんで僕らを狙うんだ?」
すると、茜がずっと気になっていた事を尋ねた。
俺らを狙って殺すメリットがわからない。
「そういえば、話してなかったな。」
その時、王羽の口が開いた。
「俺様らはお前らと同じ、不慮の事故などで死んだ。だが、俺様らはこの世界に転生した。なぜだか分かるか?」
「知らない。」
「ヲルトガルフが使用した大魔法によってこの世界に引きずり込まれたからだ。」
「しかし、それでは俺らを襲う理由にはならない。」
「まぁ、ここからが本題だ。その時、この魔法によってある物が生成された。それがお前らの持つ”全能の剣”と”全知の書”だ。」
「ああ。」
「その二つは世界最強の物、そのためヲルトガルフはこの二つを手に入れようとした。しかし、一つ誤算が発生した。そう、お前らがそれらを手に入れてしまった。」
「だから?」
「そう! ヲルトガルフはこの二つを無理矢理にでも手に入れようとした。そのため、ヲルトガルフはお前らを殺して武器を奪うことにした。そして、元の世界に戻すと言うことを条件にお前らを殺す事にしたのだ。」
そうか、元の世界に戻れる事を条件に……か……。
俺らも出来ることなら、元の世界に戻りたい。
+(プラス)で全ての転生者を元の世界に戻したい。
しかし、俺らの命を犠牲にして戻す訳にはいかない。
「もし、抵抗するなら?」
「そうだー、そうだー!」
多分、あいつらの答えは決まっているだろう。
俺らは身構えて、二人を見る。
「決まってるー。……無理にでも殺す!」
すると、横に居た茜の体が吹っ飛んだ。
茜の吹っ飛んだ先にはナイフを持った王羽が居た。
たった一瞬の事だぞ!
約100M近くを一瞬で……
「大丈夫か、茜!?」
「よっすー、余所見は行けないぞ。」
すると、忍が刀で俺に斬りかかってきた。
なんとか避けることが出来たが、恐ろしく速い。
しかし、普通の刀じゃない事が幸いだ。
刀身が少し短いから、忍刀なのだろう。
でも、目で追えるのが限界の早さで切りつけてくる。
少し間合いを取って……
「だから、余所見はいけないって。」
その時、忍は一瞬で俺の背後にまわっていた。
そして、横に一閃。
咄嗟に身を屈めて避けきる事が出来たが、普通にやばい。
まともに攻撃が出来ない。
多分、茜の方も防戦一方になっているだろう。
この二人、想像以上に強い!
35話目です。
テスト返却がとても怖いです。
((( ;゜Д゜)))ガクガクブルブル
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