決着をつける
19話目です。
良かったら、感想と評価をお願いします!
弱点を曝けだす事がやっと出来た。
もう、ここは体をかち割って弱点を一気に潰す。
俺は茜の補助に集中するとしよう。
「槍攻撃 ”太陽神聖槍”」
茜は槍に熱を溜めて、フォグアウトに向けて一気に投げつけた。
まさかの投げ槍か。
{馬鹿め、こんなもの……。}
「黒魔法 ”鈍足付与”」
俺はフォグアウトの動作を鈍くさせて、茜の放ったブリューナクを当てさせる。
当たった瞬間、フォグアウトの体が一気に燃焼して大爆発した。
ブリューナクって、確かケルト神話の槍だな。
そんなものを創り出して、投げつけるって結構凄いな。
しかし、茜は高火力の技を出した為か、膝から崩れた。
「朱鷺丸、あいつはまだ倒れていない。もっと協力を頼むよ!」
「分かった、特殊魔法 ”身体強化”」
俺は茜の体に身体的強化をさせる。
身体強化をする事で、体力も一時的に回復する。
しかし、あくまで一時的。
解いたら、その分の疲労が戻ってくる。
ここからは時間との勝負だ。
{ぐは、人間如きが……}
フォグアウトの体は全て燃え尽きて、地に灰となって落ちた。
ブリューナク強すぎるだろ。
しかし、弱点が顕になったぞ。
燃え尽きた木々から、白い結晶が出てきた。
しかも、そこからは霧が吹き出している。
フォグアウトの弱点は、あの結晶!?
すると、結晶の周りに木々が纏わりついていく。
中からは生物らしき物は無い。
フォグアウトの本体はあの結晶か。
フォグアウトは無生物なのかよ……。
{まだだ、こいつらを倒さなければ、ミストバリュウス様に面目が……。}
本体にも必ずブリューナクが当たっている筈だが。
凄い精神力だな。
でも、また本体を炙り出さないと。
「もう一度、行くから。朱鷺丸、もう一回補助して……。」
やばい、茜の体力が……。
「もう、いい。茜は良くやった、残りは俺に任せろ。」
凄い奴だ、俺よりも頑張ってくれた。
いや、俺が頑張っていなかった。
俺の情はもう捨てる。
「容赦はしない、唯殺す。」
高火力の魔法を連発させてフォグアウトを潰す。
「火魔法 ”獄炎球”×30」
一気に30個近くの炎の球をフォグアウトに浴びせる。
茜が放ったブリューナク並みの破壊力。
また、体を崩壊させる事が出来た。
次は逃がさない。
「氷魔法 ”凝結晶”」
顕になった瞬間、辺りに漂う霧を利用して弱点を凍らせた。
これなら、体の再生を止めることが出来る。
「終わりだ、呪術魔法 ”氷結破壊”」
俺は凍り漬けにされた本体を破壊した。
早めにそうすれば良かった。
「茜、今は大丈夫か?」
「うう~、お腹が減った~。」
そっちか、茜。
ブリューナクを放った疲労感で倒れかけたのでは無いのか。
「あ、倒したの?」
「ああ、倒した。さっさと、出るぞ。」
俺は腹が減って動けない茜を背負って、森を抜けた。
どうやって、抜けたかって?
面倒くさかったから、瞬間移動で抜けた。
抜けた先は普通の平野で魔物があまり居ない。
これで漸くゆったり出来る。
俺らはその平野に天幕を設置して野宿する準備をする。
茜には寝袋を用意して貰い、俺は鍋で食料を煮込む準備をする。
俺が持っていた食料は、そう魔鷲の肉だ。
ランヅヒーロ王国の肉屋で解体して貰い、結構な量の肉を手に入れた。
今日はこの有り余る肉の一部を使って煮るとしよう。
味は大丈夫だろう。
よっぽど不味くない限りな。




