表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最強のVRMMOプレイヤーは、ウチの飼い猫でした ~ボクだけペットの言葉がわかる~  作者: 椎名 富比路
第三章 大家さんと三毛猫が、参戦

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

22/35

第22話 鉱山バグの原因発覚!

 鉱山のバグは、ワイバーンが引き起こしていた。

 

『正確には、ワイバーンになにかが取り憑いているニャ』


「ビビ。ワイバーンのどこに原因があるか、わかる?」


『必ず見つけ出すニャ。それまで、ワイバーンの注意を引き付けておいてほしいニャ』

 


「わかった。【ヘイトコントロール】を使うよ!」


 ボクは自分のスキルポイントを、【ヘイトコントロール】に注ぐ。敵の注意を、自分に向けさせるスキルである。

 いざというときのために、ポイントを貯めておいてよかった。


「ボクはここだ、ワイバーン!」


 盾を構えて、ボクは単身ワイバーンの注意を引く。


 ワイバーンが、火球を吐き出した。


 ボクはまともに、盾で受け止める。



 ベルさんがナインくんと共に、サイドからワイバーンを攻撃してくれた。


 また、ワイバーンの注意がそれる。


「まだまだ!」


 ワイバーンが撃ってきた火球を、ボクは再度ガードした。


 ダッシュしてから踏ん張らずに受けたので、ふっとばされそうになる。

 

「ムチャよ、ケント! 一人で戦うなんて!」


 ベルさんの声に、ボクは立ち直った。


「大丈夫です。作戦はありますから!」


 ボスの攻撃を一手に引き受けて、ボクはすべてをビビに賭ける。


「回復は、任せてー」


 トワさんとすしおくんが、ボクに回復魔法をくれた。


 傷が癒えていく。


「もう少しの辛抱なので、ビビを信じてください」


 ワイバーンの攻撃を受け止めながら、ビビの様子を伺う。


 ビビは、ワイバーンの背中に取り付いた。


「大丈夫か、ビビ!」


 言葉を発さず、ビビはうなずくだけで返す。


 モザイク状になったエフェクトが、ワイバーンの翼の裏に見える。


「そこだ」と言わんばかりに、ビビは刀を翼に突き立てた。ワイバーンに気づかれて、スタッと飛び降りる。


「おっと!」


 ボクは地面ギリギリで、ビビをキャッチした。


『あとは逃げ回るニャ!』


 ビビの指示通り、ボクたちは逃げ惑う。


 ワイバーンが、火球を放とうとしたときだった。

 バチッ! と嫌な音を立てて、ワイバーンの翼が弾け飛ぶ。


「そうか、毒ダメージ!」


 ビビが持っている魔力刀【クモキリ】は、敵に毒ダメージを付与する。しかも、普通に斬るより毒ダメージが上回るんだっけ。

 

 翼が吹っ飛んで、ワイバーンが地面に落下する。


「落ちてきたら、こっちのもんだよねー」


 正面から、トワさんとすしおがワイバーンに突っ込む。


 ワイバーンも反撃で、火球を撃とうとした。


 ボスのアゴに、ベルさんの銃弾とナインくんのキックが命中する。

 

「おりゃー」


 トワさんとすしおくんが、ワイバーンをボコボコにして勝利した。


「やったー」


 すしおくんを抱き上げて、トワさんが喜ぶ。


「すごいわね、ビビちゃん。勇敢だったわ」


「はい。ボクの自慢の、家族です」


 ボスを倒した報酬は、以下の通り。



 ~~~~~ ~~~~~ ~~~~~  

 


 鉱山エリア クリア報酬 



【火焔鉱石】


 炎を帯びた鉱石。

 火炎属性を持つ装備を作れる。

 

 

【幸福のツルハシ】


 幸運をもたらすという「うさぎの足」をかたどった、ツルハシ。

 掘る時間が多少かかるようになるが、レア鉱石ドロップ率がアップ。

 


【紅蓮の魔晶石】


 鉱山のボス、ワイバーンの心臓を構成する魔法石。

 防具に取り付けることで、火炎耐性を持たせられる。



 ~~~~~ ~~~~~ ~~~~~



「やりましたよ。紅蓮の魔晶石です」


「おー。がんばった甲斐があったねー」


 トワさんが、またすしおくんを抱き上げた。

 

 そうか。紅蓮の魔晶石って、鉱石ではないのか。


 他のアイテムも、よさげなものばかり。

 

 幸運のツルハシは、掘る時間が一〇%上がってしまうが、レアドロップ率が二五%も上がる。これでもおつりがきそうだな。


「おおー。いいのが手に入ったじゃーん」


 またトワさんが、すしおくんを持ち上げた。


 さすがにめんどくさくなったのか、すしおくんはリアクションしなくなる。



 これで、ボクたちはダンジョンを出た。


 トワさんは、これでしばらく探索はしないという。やはりまだお子さんが小さいため、家族を見る方に時間を取られるみたい。


「じゃあ、これはケントくんが持っていて」


「いいんですか?」


「いいよいいよー。これは、探索する人が持っていたほうがいいって」


「ありがとうございます」


 他にも、火焔鉱石や紅蓮の魔晶石を使って、トワさんは鍛冶屋としてのレベルを上げた。


「はい。どうぞ」


 トワさんは、ベルさんに【フレイムアーマー】という胸当てを作る。

 ナインくんには【炎のクナイ】を渡した。


 ボクには、紅蓮の魔晶石を使って、シールドに耐火効果を付与する。

 ビビの方は、ローブを強化してもらった。


「大丈夫? 二人は耐性だけついて。あたしたちだけが防御力アップしているけど……」


「問題ありません。そのためのこれなので」


 ボクには、幸福のツルハシがある。


「これでレア鉱石を集めて、トワさんのレベルを上げて、さらに強い武器防具を手に入れますから」


「わかったわ。今日はありがとう」


「はい。お疲れ様でした」


 ベルさんたちと、トワさんたちと別れた。



 翌日、ボクのPCにメールが届く。


 ギルドマスターの、ヴォルフさんからだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ