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格闘ゲーマー異世界で無双する  作者: 蒼崎しんのすけ


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1/3

第1話 格闘ゲームのチート能力で無双する

プロゲーマー梅神翔吾はエナジードリンクの飲み過ぎで 死んだ


気がつくとそこは異世界だった


どうやら異世界に転生したらしい


「こういう場合なんかチートスキルとかあるんじゃないのか?」


こういうときはたしか


「ステータスオープン」


そう唱えると目の前にステータス画面が


おお やっぱり


能力は HP MP 力 スピード 魔力


そして


スキル ヒットボックス表示 ハートボックス表示 自動ガード 格闘ゲーム模範


まんまチートじゃないか


格闘ゲームのチートそのもの


最後の格闘ゲーム模範ていうのは?


周りは森だ 周りを見渡していると


巨大なワイバーンが空を飛んでるのが 見えた


あれ?こっちにきてる?


しかもその後ろにも二匹ワイバーンがきてる


「そこのあなた逃げなさい!」


ワイバーンと同じ方向から騎士姿の女性が


これあれだトレインだ MMOとかでよくあるやつだ


こういう時は対空だな


ステータス画面からスキル画面を出す


格闘ゲーム模範スキルを開く 見てみるとそこには よく見慣れた技名を見つけた


「昇竜剣!」


画面 押すと身体が勝手に動く


ワイバーン向かって見慣れたモーションで対空を出す俺


そのままワイバーンの首が飛ぶ さらに二匹もまとめてぶっ飛ばす


「当たり判定つよっ!」


あっさりワイバーンを倒す


女騎士が唖然としている


「ワイバーンをたった一発で?!あなたはいったい?」


「あ いや旅のものです」


女騎士がわたしを凝視している


「それに変わった格好」


「この格好は異国の服で」


恥ずかしい よく見ると自分が着てるのは死んだときに着てた服だ


配信してたときの服だ


「異国の旅の方ですか あの助かりました さぞかし名のある方であると見受けます お名前を聞かせて下さい」


「おれは・・・」


そのまま名前名乗るとその名前が この世界でのおれの名前になるのか


うーん どうしよ・・・・

本名名乗るのもあるだし そうだ


「おれの名前は」


ずっと使ってきたキャラ名が浮かんだ


「リュウ 俺の名前はリュウだ」


女騎士は胸に手を当て、一礼した。


「リュウ様ですね。私は王国騎士団第三騎士隊所属、エレナ・フォルティスです。本当に命を救っていただき、ありがとうございました」


「いや、たまたまだよ」


俺はそう答えながら、転がるワイバーンの死体を見る


ゲームだったら経験値が入るところだが──


ピロン


頭の中で軽い電子音が鳴った


『ワイバーンを討伐しました』


『経験値を獲得』


『レベルが1から12になりました』


『新たなスキルが解放されました』


やっぱりゲームか!


慌ててステータスを開く


レベル 12


HP 850

MP 120


力 380

スピード 420

魔力 95


スキル

・ヒットボックス表示

・ハートボックス表示

・自動ガード

・格闘ゲーム模範


NEW

・キャンセル

・ジャストパリィ


「キャンセル?」


説明を開く


『通常攻撃やスキルの硬直をキャンセルし、別の技へ連続で繋げられる』


「コンボじゃねぇか!」


続いてジャストパリィ


『攻撃が命中する直前に防御するとダメージを無効化し、大きな反撃補正を得る』


「完全に格ゲーだ……」


俺が一人で興奮していると、エレナが不思議そうな顔をする


「どうかなさいましたか?」


「あ、いや、ちょっと神のお告げが」


「さすがは英雄……」


違う。完全に勘違いだ


その時だった


エレナの顔色が変わる


「まずい……!」


森の奥から地響きが響く


ズシン


ズシン


ズシン


巨大な木々を押し倒しながら、黒い影が姿を現した。


「ワイバーンキング……!」


通常のワイバーンの倍以上ある巨体


頭には黒い角


全身を黒い鱗が覆い、口から紫色の炎を漏らしている


エレナは青ざめた


「先ほどの三匹は、この魔物から逃げていただけだったのです……」


俺は思わず笑ってしまう


「つまり、ボス戦ってことか」


ワイバーンキングが咆哮を上げる


その瞬間


俺の視界に赤い四角が大量に浮かんだ


「おお!」


ヒットボックス表示だ


首


翼の付け根


胸


尻尾


弱点だけが赤く光っている


しかも、頭の横には体力ゲージまで表示されていた


HP

██████████████ 100%


「完全にゲームだな」


ワイバーンキングが突進してくる


エレナが叫ぶ


「いけない避けて!」


だが俺の体は自然と動いた


スキル『自動ガード』発動


ガキィィィン!!


巨大な爪を片腕で受け止める


「止めた……?あのタイミングで防御が間に合うなんて」


エレナは目を見開く


続いて画面にコマンドが表示された


→↓↘+P


「あ、これ知ってる」


迷わず押す


「昇竜剣!!」


身体が稲妻のように跳ね上がる


拳が一直線に赤いヒットボックスへ吸い込まれた


ドゴォォォォン!!


ワイバーンキングの巨体が宙を舞う


そして首のHPバーが、一気にゼロまで減った


『CRITICAL』


『COUNTER HIT』


『PERFECT』


という文字が目の前に表示される


黒い巨体は轟音とともに地面へ落ち、そのまま動かなくなった


森は静寂に包まれた


エレナは剣を落とし、その場にへたり込む


「ワイバーンキングを……一撃で……」


俺は倒れた魔物を見ながら苦笑する


「この世界、思った以上に格ゲーが通用するな……」


だが、その時


誰にも見えないステータス画面に、新たな文字が浮かび上がった


『隠し条件を達成しました』


『初日にボスを撃破』


『ユニークジョブ【格闘王】を獲得しますか?』


俺は思わず笑みを浮かべた


「もちろん、YESだ」


そう呟いた瞬間、身体の奥から熱い力が込み上げてきた


『ユニークジョブ【格闘王】を取得しました』


『新規スキルを獲得』


・フレーム解析

・コンボ補正

・EXゲージ

・必殺技強化


「なんだこれ……」


フレーム解析を開く


『対象の行動開始、隙、攻撃時間を数値で表示します』


「フレームまで見えるのかよ!」


俺が思わず笑うと、目の前のワイバーンキングの死体にも数字が表示される


「撃破済みだから関係ないか」


エレナが恐る恐る近づいてきた


「リュウ様……。」


「ん?」


「あなたは本当に人間なのですか?」


「たぶん」


「たぶん?」


「俺も今日この世界に来たばかりだから」


「……え?」


しまった


思わず本当のことを口にしてしまった


「えーっと……異国というか、ものすごく遠い国から来たんだ」


エレナは少し考えたあと、小さく頷いた


「きっと賢者様にも分からないほど遠い国なのでしょう」


助かった


どうやら納得してくれたらしい


その時だった


ドドドドドッ!


森の奥から十数頭の馬が駆けてくる


銀色の鎧をまとった騎士たちだ


「隊長!」


「エレナ隊長、ご無事ですか!」


騎士たちは巨大なワイバーンキングの死体を見た瞬間、全員が固まった


「……誰が倒した?」


誰も答えない


エレナが俺の方を見る


「こちらのリュウ様です」


「一人で?」


「はい」


騎士たちは一斉に俺を見る


「嘘だろ……」


「英雄級でも不可能だぞ」


「しかも傷一つない……」


俺は居心地が悪くなった


「まあ、運が良かったというか」


「運でワイバーンキングは倒せません!」


全員にツッコまれた


その中でも年配の騎士が一歩前へ出


「私は王国騎士団団長、ガレスだ」


大きな体格に白い髭


いかにも歴戦の戦士という雰囲気だ


ガレス団長は俺をじっと見つめる


「一つ、手合わせをお願いできないだろうか」


「え?」


「あなたの力が本物か、この目で確かめたい」


いきなりかよ


断ろうかと思った、その時


視界にメッセージが表示される。


『イベント発生』


『チュートリアル:決闘』


『勝利条件:相手のHPを0にする』


『報酬:新スキル解放』


「イベントか……。」


俺はため息をついた


「分かりました」


騎士たちはすぐに広場を作る


ガレス団長は巨大な大剣を肩に担ぎ、構えた


「では行くぞ!」


その瞬間、俺の視界に新しい表示が現れる


ガレス Lv48


HP 12,800


そして身体の周りには、攻撃判定を示す赤い枠と、食らい判定を示す青い枠が表示されていた


さらに頭上には数字が流れ始める


「発生18F、持続5F、硬直31F」


「……見える」


大剣が振り下ろされる。


普通なら避けられないほど速い一撃


しかし俺には、その攻撃がスローモーションのように見えていた


「隙、長すぎ」


俺は半歩だけ横へ動く


ズドォン!


地面が砕け散る


その横でガレス団長はまだ剣を振り切った姿勢のままだ


硬直31フレーム。


「反撃確定」


俺の前にコマンドが表示された


↓↘→+P


「波動拳?」


試しに入力する


青白い闘気の弾が掌から放たれた


「波動拳!」


ドォォォン!!


闘気弾はガレス団長を吹き飛ばし、何本もの木をなぎ倒した


HPバーが一気に半分近く減る


「なっ……!」


騎士たちが息を呑む。


ガレス団長は立ち上がり、豪快に笑った


「はっはっは! 面白い!」


その目には恐怖ではなく、戦士としての歓喜が宿っていた。


「リュウ殿あなたほどの強者なら、ぜひ王都へ来ていただきたい」


「王都?」


「近いうちに王国最強を決める『武闘祭』が開催されるそして、その裏では魔王軍の侵攻も始まっている」


ガレス団長は真剣な表情で続ける


「あなたの力が必要だ」


俺は空を見上げた


異世界に来てまだ一時間も経っていない


それなのに、もう国を救う話になっている


「……まあ、面白そうだ」


こうして、元プロゲーマー・リュウの異世界での最初の旅は、王都へ向かうことから始まるのだった

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