アクセサリーを買おう!
無事にハイエナっぽい子たちを撃退することも成功した。
ローラビットによって誘引されてきた子たちだろうし、見かけたことのないモンスターだったから、もしかしたらまだ行けない探索地のモンスターだったのかもしれない。
ハイエナ……というと、乾燥地帯のサバンナのイメージがあるから砂漠系の場所かな……シーちゃんの言っていた探索地候補の中だと『焦げついた丘陵』辺りだろうか。遠くから観察しただけだからどんな食べ物と融合しているモンスターかは分からなかったけれど。
砂漠、砂漠かあ。
確か雪原を作るための種袋もあるんだよね? 草の種とか長草の種とかならまだ分かるけど、環境変化アイテムが軒並み『種袋』的な名前だからすごい違和感があるけど……まあそういうものなんだろう。
これはショップで買えるみたいだし、ワルフルたちのアクセサリーを買うついでにどうせならこっちも買っておこうかな?
試しに第二ガーデンのほうで使ってみたりしたいなあ。
「シーちゃん、空中都市行くのに付き合ってほしい」
「かしこまりました。お供いたします」
防衛をみんなに任せてゲートをくぐる。
空中都市は相変わらず綺麗な空が広がっていた。夜だけども。
マップを見ながら目的の店に向かい、スタスタと歩いていく。
「こちらの店舗です」
案内に従ってアクセサリー店に入る。店舗の見た目としては、表に首輪とか動物用のオモチャみたいなものが飾ってあって少しゴチャッとしている感じ。
ペットショップを大型ショッピングモールで見かけると、あそこがそうだなとすぐ分かるような雰囲気だ。
前に空中都市に来たときは、この辺りは通らなかったから気づかなかったのだろう。人混みを恐れずにもう少しちゃんと街中を散策するべきなのだろうか……?
「いらっしゃいませー!」
お店に入ると、明るい声がしてビクッと肩を震わせた。そりゃそうだよね、店員さんくらいはいるよね。どんだけ人と話したくないんだよと、自分自身にも呆れるばかりだ。
「アクセサリーはつけてあげたいモンスターの種類を挙げていただければ、ホログラムによる試着イメージをご覧になることができますよ!」
「ほんとですか!?」
「ほんとほんと〜」
アクセサリーを実際につけたときの印象を事前に見ることができるって、こと!? べ、便利……!
さっそく店員さんのところに行って、私はアクセサリー一覧を見せてもらうことにしたのだった。
アクセサリー自体もまだシンプルな首輪とかリボンとかイヤリングとか……あとは変わり種でいくと、なんと鞍まであるらしい。鞍は騎乗できるモンスター限定アクセサリーで、実際に乗るときに負担が減る効果付きとかなんとか……つまり、探索用アイテムでもあるということだ。こういうのもアクセサリー扱いで置いてあるなんて興味深い。
……というより、これがあるってことは、もう騎乗用のたとえば、馬みたいなモンスターとどこかで出会って住民にできるかもしれないということだよね?
ガーデンの進捗状況によって品揃えが豊富になっていくかも〜? みたいなことを、店員さんが言っている。裏を返せば今品揃えのラインナップにあるものは現在使用できる状態にあるということだ。
探そう……! 馬型モンスター!
密かに決意した目標はさておいて、ワルフルたちへのお土産だ。
個人的に可愛いなと思うのはあのワッフルのお耳である。お耳にリボンでもいいけど……あ〜、悩むな。首にリボンタイとかでも可愛い。
リーダーの子を赤いリボンにして、他の子を虹色から取ってピンク、オレンジ、緑、青にする。黄色は体の色と被るのでナシ。
ジャガイヌのほうのリーダーには紫色のちっちゃいネクタイにして、群れの他の子はワルフルと同じくピンク、オレンジ、緑、青で揃える。
こうしてワルフルは蝶結びしたリボンが、ジャガイヌは小さなネクタイが首元に飾られることになった。カワイイ……満足。
とりあえず、手持ちのお金で買えそうなのはここまでかな。
他の子にも買ってあげたいところだけど、それはまだ我慢。畑の収入があるとはいえ、まだまだ安定しているとは言えないからね。もっと稼げるようになればガーデンのみんなにそれぞれアクセサリーを買ってあげたりできるようになるかなあ。
「ありがとうございました……!」
店員さんにお礼を言って退店する。
このまま直帰しちゃってもいいけど……こうしてお店を見逃していることもあるだろうし、もう少しだけ散策してみようかな?
マップを見ながら、知らない道を積極的に選んで歩いていく。
そうしていると、開けた場所に大きな建物を発見した。
「ここは……?」
「空中都市の図書館ですね」
「と、トショカン!?」
衝撃を受けた。
ただでさえ私は図鑑ゲーが好きだ。
そんな私の前に、ゲーム内公式の図書館なんてものをお出ししたらどうなるかなんて、分かりきった話だよね。
「私ここに住みます!」
「あなたの住居はガーデンですよ」
シーちゃんのツッコミは極めて冷静だった。
だからといって私が図書館を覗かないという選択肢をするはずがなく……。
「ど、どんなものが見れるんだろう……!」
「……ガーデン内の時計を一度止めておきましょうか」
「あ、うん。そのレベルで帰ってこないって思われてるんだ……そうだけど。よろしく、シーちゃん」
「かしこまりました」
シーちゃんの許可も得たし、読めるようになっている部分はいっぱい読むぞ……!
いざ図書館へGO!!




