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第二話 「聖王と七人の黄金の騎士」★

一話から続けて読みに来ていただき、本当にありがとうございます。

「…………っっ!!」


「私は自然の理を守る一族の長でありながら、理を乱し魔族を率いて人間の世界へ攻撃を仕掛け、多くの人間や魔族を死なせました。 その罪は重く一族の掟で死罪に値します」

「そ、ん……そんなの……」


「また、私は魔王として人間の世界に多大な恐怖を振り撒きました。 これからの人間の世界に平穏をもたらすためには、あなたが魔王を討ち取った英雄として私の首を持ち帰る必要があります。 私の命一つでは人々に与えた悲しみの償いには足りないでしょうが」

「待て……待ってくれ……」


「そうすることで、あなたには国から絶大な地位と、褒章として多くの領地を与えられることでしょう。 その与えられる領地には、あなたの住んでいた領地を含む、この魔族の住む土地の一部も与えられるはずです。 大戦の英雄を、魔族の進行を阻む守護神としてそこに置くことができるのですから、国は必ずそうします」

「!?」


「そしてどうか、人間の国家がこれ以上魔族の領地へ踏み入るのをとどめてください。 それが私の願いです。 そしてこれを頼めるのも、あなただけです。 アベル……彼では無理でした。 ですが彼にはできなくても、あなたにならそれができます」


「………………どうして……どうして俺なんだ」

「憎い魔王であるはずの私にも愛を向けてくれた、心優しいあなたにこんなことをお願いするのは本当に心苦しいと思っています。 ですが、あなたでなければならないのです」


「無理だ……お前の言うことが本当になったとしても、俺一人の意思で国家の決定を捻じ曲げるなんてことはできないし、だいたい俺が死んだらそのあとはどうするんだ? 俺はお前みたいに何百年も生きられるわけじゃない。 お前も言っただろう、人間はせいぜい五・六十年しか生きられないと……たった数十年魔族の領地を守っても、その先はない。 それとも、俺の子孫にまでそんな重荷を背負わせろとでも言うのか?」


「ほら、やっぱり」

「?」

「あなたは自分で卑下するほど頭が悪くはないですよ。 こうして先のことまでちゃんと考えることができている」

「ちゃ、茶化すな……」


「大丈夫です」

「え?」

「私を信じてください。 必ず上手くいきます。 あなたならきっとできます」

「そんな、何の根拠もない言葉を信じろって言うのか?」

「はい!」

 リリアは今までで最高の満面の笑顔で、ハッキリとそう答える。


「~~~~~~~~~~!!」

 惚れた弱みというやつだろうか、リリアに面と向かってそう言われると、カインはもう反論できなくなってしまう。

「分かった……できるだけのことはしてやるよ。 だが期待はするなよ……」

「ありがとうございます。 あなたならできると信じています!」


「さて……それじゃ、そろそろ時間ですね」

「時間?」

 気付くと、城内に駆け込んでくる馬の蹄の音が多数聞こえて来る。

 城の外での戦闘が終わり、味方の騎士達が応援に駆けつけようとしているのだ。


「もう他の方が来るまで時間がありません。 私達が仲良くお話ししている姿を他の人に万が一にも見られるわけにはいきませんので、ここで私の首を落としてください」

 そう言うとリリアは、座したまま自身の首を下に掲げ、美しく長い金色の髪を横に流し白いうなじを晒した。


「っ! ま、待て……何も、お前が死ななくたっていいんじゃないのか? 影武者とか、誰か別のやつの首でも……」

「カイン!」

 カインはわずかに怒気をはらんだリリアの声にビクッとする。


「これは私の願いです。 私の願いのために、他の誰の命を犠牲に捧げられますか?」

「…………っ!」

 当然のことだ。 リリアがそんなことをできない女なのはカインにも分かる。


「それに、そんな誤魔化しはきかないんですよ。 戦場で戦っている魔族や魔獣には私の魔力でかけた命令があり、私が生きている限り戦いをやめません。 逆に私が死ねば魔族たちはすぐにでも戦闘をやめるでしょう。 それが私の死の証明にもなります」


「だが……だけど俺には……そんなこと……」


 するとリリアは顔を上げてカインに向き直り――

「大丈夫、あなたはできます。 できるようにおまじないをかけてあげます」

「!!?」

 ――カインに口づけをした。


挿絵(By みてみん)


「リ、リリア……」

「ふふ、初めて名前で呼んでくれましたね」

 心臓の鼓動がうるさい。 リリアの声がよく聞こえなくなる。 静かにしろ。


「忘れないでください。 私は『魔王』ですよ。 あなたの愛する父と母を死なせたのは誰ですか?」

「お前が、直接殺したわけじゃない……」


「私は、あなたの最も尊敬していた兄のような存在であり、英雄であるアベルに裏切り者の烙印を与え、あなた自身の手で殺させた、悪魔ですよ?」

「お前は、悪魔なんかじゃない……」


 カインの目から大粒の涙がこぼれ出す。

「あなたは本当に仕方のない人ですね」

 もっとリリアの声を聞いていたい。 話がしたい。 この時間が、永遠に終わらないでほしい――。


 ――けれど、その願いは叶わない。

「俺がお前を守ってやるから……だから一緒に逃げ」

「ダメです。 言いましたよね。 私、今でも最初の夫を愛しているんです。 今の弱いあなたと一緒に行く気にはなれません。 それに今、私と逃げればあなたは騎士でもなんでもない、剣術がちょっと強いだけのただの男の人になっちゃいます。 そんな何の力もない人が、私を守りきれますか?」

(弱い……そうだ、俺はまだ弱い……アベルにも、リリアにも言われた通りだ……)


「どうしても……ダメなのか」

「罪を精算して、もし来世で人間に生まれ変われたら、考えてもいいですけど……でも、その前にきっとあなたにも私なんかより素敵な、運命の相手が見つかりますよ」

「本当に、ずるい言い方だ……なんて、ひどい女だ……」

「そうです。 女はずるいんですよ。 忘れないでくださいね」


「だから、これが本当に最後ですよ……」




「          私を、殺してください……。


あなたが殺してくれなければ、きっと私は捕らえられて、大勢の人々の前で火炙りとかにされて苦しみながら惨たらしく死んでいくと思います。 いいんですか? 好きになった女の子に、そんなつらい思いさせて……私こう見えて痛いのとか苦しいのは凄く嫌です。


        私は、死ぬなら優しいあなたに殺されたい。        」




「…………女にそこまで言わせて、応えないのは騎士として、男として恥だな」

 カインは涙を拭い、覚悟を決めゆっくりと立ち上がる。


「ふふ、やっと少しかっこよくなりましたね。 好きになっちゃいそうです」

「茶化すな」

「……それじゃ、お願いします。 なるべく一思いに、痛くしないでくださいね」

「あぁ、まかせろ。 俺はこの国最高の騎士だ。 仕損じたりしない」


 カインは剣を振りかぶり、リリアのうなじに狙いを定めるが、腕が震える。

「カイン――」

 リリアの肩が小刻みに震え、首筋に汗がにじんでいるのが分かる。 怖いのだ。 当たり前だ。 どれほど覚悟を決めていたとしても、死を恐れないわけがない。 それでもリリアは……。

 カインの振りかぶった腕の震えが頭上でピタリと止まる。

「――最後に会えたのが、あなたで良かった」


「俺も、決して忘れない」

 ――カインは頭上で構えた剣をリリアのうなじ目がけ一気に振り下ろす。




 カインは、その日『初めて人を殺し』、『初めて恋をし』、『初めて失恋を経験し』、『初めて恋をした相手を殺した』――――。




 ――その後……。


 各地で戦闘をしていた魔族や魔獣は、リリアの死を察したかのように突如戦闘をやめ、散り散りに逃げるか、抵抗しながらも人間の騎士達に追い詰められ処理されていった。


 カインは斬り落とした魔王の首を、誰にも触れさせないよう自らの手で丁重に布で包み首から下の肉体は切り刻まれ陵辱されぬよう、その場で油をかけ火を放ち、火葬にした。

 そのまま首を抱くように戦場から帰還し、神教国サタネルの聖王の御前に差し出す。

 その時の彼の顔は肉体に負った傷以上に壮絶の一言で、周囲の者たちはそれほどまでに過酷な戦いであったのだろうということを想像し、彼に畏怖すら抱く者もいた。


 首は魔王を討ち取った証として城下で晒し首にされるはずであったが、カインの進言で魔王の呪いが残らぬようにと、神官立ち会いのもと火にかけられ骨も残さず灰にされた。





 帰還から数日後、聖王はこの戦いで最も戦果を上げたカインを含む黄金の騎士七人と、その配下の騎士達を城に一同に集め祝いの宴と、賛辞の言葉を贈る。

「よくぞ裏切り者アベルと魔王討伐を成し遂げたな、黄金の騎士カイン。 そして全ての息子たち! 娘たちよ! 俺はお前たちを本当に誇りに思う!」


「勿体ないお言葉です聖王陛下。 我ら一同、ただ自らの役目を果たしただけのこと」

 そう言うのはカインと同じ黄金の騎士で、聖王に最も忠義厚き騎士『イザヤ』

「おいおい、最初はまずカインからだろ。 相変わらずいいカッコしぃだなイザヤ」

 続いて同じく黄金の騎士で、カインと一・二を争う強さの騎士『サムエル・ダーマ』

「黙れ。 その当のカインがあのザマだから、代わりに言ってやったんだろうが」


 イザヤの言う通り、カインは魔王の討伐後からずっと心が死んだような状態で、聖王の祝辞の席にあってもまともに言葉を返す気力がなかった。


「二人とも、聖王陛下の御前ですよ。 口を慎んで」

 同じく黄金の騎士の中でも紅一点、鷹翼の騎士団一の弓の名手『ルカ・ハーツ』

「まぁまぁ、せっかくの祝いの席です。 穏便にいきましょう」

 同じく黄金の騎士、戦略と知略の天才『ヨシュア・キール』


「わはは! ヨシュアの言うとおりだ、構わねぇ~よ! カインのやつも、裏切ったとはいえ実の兄貴のように慕い尊敬していたアベルを自らの手にかけ、そのまま魔王まで討ち取ってよっぽどキツかったんだろう。 心中察してやろうじゃねぇ~か、なぁお前ら!」

「聖王陛下の寛大なお心に感謝を」


「イザヤはホント聖王陛下の前でだけはもらわれてきた仔犬みたいだよねー、ね、ミカ」

 同じく黄金の騎士、求心の統率者『マルコ・ボーラ』

「……そうだ、ね……仔犬……かわいいよ、ね……」

 同じく黄金の騎士、鷹翼の騎士団一の精霊術の使い手『ミカ・ヘール』


 そしてカインは――

「………………」


(俺はなんでこんなところにいるんだ……俺なんてただの平民の鍛冶屋の息子で、こんな場にいていい人間じゃない……そもそも俺はなんで騎士になんてなったんだ……)


(あぁ、そうだ……魔族に大切な両親を殺されて……弟と二人きりで生きていかなくちゃならなくなって……だから俺は、魔族への復讐と、弟を飢えさせないため、そして生まれ故郷の村を取り戻すために……騎士になって戦うことを選んだんだ……)


(それなのに……戦っていた魔族は、邪悪な生き物ではなく……俺達と同じように、ただ自分たちの住む場所を外敵から、人間から守ろうとしていただけだった……俺が、殺した魔族にも、子供や大切な家族がいたかもしれない……だとしたら、俺のしたことは……)


(俺がしたかったのは、本当にこんなことだったのか……? 兄のように尊敬していた、アベルをこの手にかけ、復讐を成し遂げて……それで俺の手の中に何が残った……?)


(リリア、教えてくれ……俺はこれからどうしたらいい……? リリア……リリア……会いたい……お前に会いたい……今、どうしようもなくお前の声が聞きたい……)




(もう……まだそんなこと言ってるんですか? 私はもう死んだんですよ? 見直したと思ったのに、いつまでもそんなこと言ってる弱い人は、嫌いになっちゃいますからね!)

(………………っ!)


(私に嫌われてもいいんですか? それならいくらでも弱音を吐いていいですよ。 でも代わりに、これからはもう二度と口を利いてあげませんからね!)

(お前に嫌われるのは、嫌だな……こんなにつらいのに……苦しいのに……お前は決して俺を甘やかしてはくれないんだな……)

(当たり前じゃないですか。 私はあなたに強くなってほしいんです。 甘やかせて逆に弱くなられては困りますからね!)

(はは、まったくだ……その通りだよな……)


(あなたは本当に仕方のない人ですね。 カイン……でも大丈夫です。 あなたは絶対に大丈夫。 あなたの周りにはあなたを支えてくれる人たちがたくさんいます。 あなたは今ちょっとだけ周りが見えなくなっているかもしれませんが、周囲に目を向ければそれが見えるはずです。 ちゃんと周りを見て、前を向いて、そして強くなってください)


「………………っ!」


 カインが伏せていた顔を上げ前に目を向けると、聖王が叙勲と褒章の儀を始めていた。

「まず裏切り者であるアベルと、魔王討伐を成し遂げた第一功である黄金の騎士カイン! カインにはこの宝剣と金貨一万に公爵の爵位、リース家より徴収した領地に魔族から奪い取った土地の一部を合わせた領土を授ける!! カイン・ルース! 前へ!!」


「………………!!」

(あぁ……リリア、お前の言う通りになったよ。 お前は凄いな……なんでも分かってるんだな。 こうなることも全部分かってて、それで……)

(なんでもは分からないですよ。 私はそんなに凄くないです。 凄いのはあなたです)


 ――背中を軽く指で叩かれ、後ろから声をかけられる。

「やったな……カイン。 お前の生まれ育った村を取り戻すっていう願いが叶ったんじゃないか。 行ってこいよ。 お前は俺たちの誇りだ……」

 声をかけたのは、初めての戦場からずっと共に戦い続けてきた戦友にして親友でもあり最も信頼する第一の部下、白銀の騎士『ダニエル・カール』


 カインがそれに応えるように立ち上がると、背後の部下たちが一斉に歓声を上げる。

「「「「「うおぉぉぉ!! カイン様万歳!! 我らが偉大なる英雄!!」」」」」

 それが後押しとなり、カインの足を少しずつ前へ進めさせる。


「いつまでも呆けてるんじゃない。 後がつかえてるんだ、さっさと行って来いマヌケ」

 ――イザヤが憎まれ口を叩くが、それもカインの足に力を与える。


 カインは聖王の前への立ち、拳を握った左腕を胸の前で横一文字にし、右手は腰の剣の鞘へ添え、片膝を折ってしゃがみながら頭を下げる。


「騎士カイン、表を上げよ」

 カインは顔を上げ、聖王が宝剣を目の前に掲げると、それを受け取る所作をする。

「大義であった」

「ありがたき……幸せ……」

 ――返事をし宝剣を受け取ろうとしたカインを、聖王は突如として抱きしめる。


「馬鹿野郎! そんな苦しそうな顔をしやがって……お前がどれだけつらく苦しい思いをしたのかは分からねぇ……だがな、俺はお前らの親のつもりでいるんだ。 俺の前でまで痩せ我慢するな! つらかったら泣け! 苦しかったら吐き出せ! 俺が受け止めてやる!」

「聖王……陛下……っ!」

「今だけは許す……親父と呼べ。 このひと時だけは、俺がお前の父親だ!」

「オヤジ……俺……俺は……」


「泣いていいんだ、カイン。 英雄だって人間だ。 誰にだってそんな時はある」

「うっ……う、ぐっ……う、ああぁぁぁぁぁぁ! 俺……俺は……!」

「何も言うな。 今はただ涙と一緒に全部吐き出せ。 お前の苦しみ全部、ここで」

 カインはただ泣いた。 決して誰にも、何も言うことはできなかったが、それでも涙はカインの心の苦しみを少しだけ外に押し流してくれた。




 ……少し経ち、カインの嗚咽が止まると、カインは涙を拭い再び聖王の前に向き直る。

「もういいんだな?」

「はい、感謝します……聖王陛下」


「まったく、こんな大事な祝辞の席で大泣きするほど溜め込みやがって。 細けぇことはやっといてやるから、お前はさっさと帰って大事な弟と一緒に亡くなった父母の墓に報告でもしてくるんだな。 一番の英雄がいねぇんじゃ締まりが悪りぃがしゃーねぇ」


「重ね重ね、お心遣い……心より深く感謝いたします」


(リリア……本当に何もかもお前の言う通りだ……俺はまだ頑張れる気がするよ……)

(そうですよ。 大切なことを忘れないでくださいね。 そして、強くなってください)




 しかしそんなカインを、忌々しげに睨む者が数名いた。 この国の大臣たちである。


「まったく聖王陛下は……あのように無様な平民出身の小僧を甘やかしすぎる……」

「仕方あるまい。 かつてこの国の希望の象徴であった騎士アベルが裏切り、この国には新しい希望の象徴が必要だったのだ。 それが平民出身で、しかも裏切り者アベルが後見人として兵士に取り立てた小僧がそうなるとは思いもしなかったが……」

「あの小僧は魔王を倒したと言うが、どこまで信じられるか……確かに今は魔族はナリを潜めているが、殲滅できたわけではない。 もしかしたら、あの小僧もアベル同様魔族に取り込まれていて、魔族が力を取り戻すまでの時間稼ぎに使われているかもしれん」

「あの小僧にはこれからも、警戒と監視が必要だ。 獅子身中の虫に腹を食い破られてはたまらんからな……最悪の場合、あの小僧は秘密裏に始末せねばならんかもしれん」


 そんな大臣たちの思惑に気付くこともなく、カインは残りの手続きを部下のダニエルに押し付け……もとい一任し、祝辞の席を離れ弟と共に父母の墓参りに向かった……。

 故郷の村は魔族の進行の足がかりの地として利用されていたため、両親の遺体は早期に村から運び出され、聖王のお膝元である聖王都の騎士団関係者の墓所に埋葬されていた。




(父さん……母さん……ごめん。 俺……よりにもよって二人を死なせた魔族の、それも魔王を好きになってしまったんだ……しかも振られて、とんでもないお願いまでされて)

(カイン……やっぱり後悔しているんですか?)

(でもなんでかな……それでも嬉しいんだ。 好きになった女の子に、俺にしかできないことだからって頼られて、願いを叶えてあげたいって、そう思えるんだ……)


(ふふ、カインってば私にメロメロですねー! 私って罪な女です。 まさかこんな風に親御さんに紹介されるなんて思ってませんでしたよ)

(リリアうるさい! 人が真面目に親に報告してるってのに……)

(なんですか? 私はもう死んでるんですよ。 これはカインの勝手な妄想の私です!)

(ああ言えばこう言う……まったく、本当にリリアはずるい女だ……)

(そんなずるい女は嫌いになっちゃいますか?)




(いや……お前が誰よりも好きだ、リリア……)




ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

やっと導入部分が終わり、学園はここから四~五話にかけて作っていくことになります。

もしよければ、これからもカイン(とリリア)の物語にお付き合いいただければ幸いです。

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