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異世界スローライフ  作者: てな
第零章
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王国

評価して下さった方、ありがとうございます

もっとたくさんの人に評価されるよう頑張ります!

空の旅を満喫し、建物らしき塔の近くまでやって来た

近づくにつれ、その塔の正体が分かった

その塔の正体は、城

某ネズミの王国にある、それと比べても優に数倍はあるだろう大きさだった


「うわ~、おっき~城。あっ、下に街あるじゃない」


城の方ばかりに目線が行っていて、下にある城下街に気付かなかったようだ

見たところ、街は高い城壁に囲まれている

レンガ造りの綺麗な街並みで、人通りも多いようだ


私は、人目に付く所を避け街の外へ降りる

城壁は高く、軽く30メートルを超えている

てっぺんを見上げるだけで、首が痛くなりそうだ


門を探してしばらく歩いて行く

門については直ぐ見つかった

しかし、門番がいる

幅10メートルはありそうな門に門番二人とは、些か難があるように見えるが…それだけ強いと言うことだろう


今、私の身体は子供だ。モンスターがうろつく門の外、子供が一人でいたら怪しまれるだろう

私がどうやって街に入ろうか悩んでいると、門番の一人が私に気付いたようだ


「どうしたんだい、お嬢ちゃん?こんなところに居たら、悪いおじさんに捕まっちゃうよ」


門番は勘違いしているようだが、利用させて頂きますか


「う、ん、お母さんと、はぐれちゃったの…」


若干怯えたように見えるが、人見知りでキョドっているだけだ

400年も独りぼっちだったので仕方ないよね

あ、神様は別ね?あれ、人じゃないし


「ふむ…お母さんがどこに行ったのか分かるかい?」


「ううん、でも、たぶん、街のなかに、いる…とおもう」


神様以外の人に対するコミュ力を上げなければと、思うばかりだ


「そうか…んー…じゃあ仕方ない、手続きはお兄さんがやって置くから入っていいよ」


「あり、がとう、ございます…」


「おぉ、礼儀がしっかりしてるね。えらい、えらい」


意外にも大きな手に頭を撫でられた


「くすぐったい…です」


「おぉ、すまん、すまん。じゃあ、どうぞ入って」


「バイ、バイ」


「おう、お母さん見つかるといいなー」


とても親切な門番だった

意外に治安がいいのかもしれない

それより…コミュ力をどうにかしなければ…

そう思っていた時、何処からか、とても引き付けられる匂いがした

懐かしいような、しかし、初めて嗅ぐような匂いだ

私は、その匂いに引き付けられるように、人の群れに進んで行った



その先には、甲冑の兵たちを引き連れた男がいた

燃える様な赤い髪、それと同じ色の瞳、後ろの兵たちのそれより数倍良いであろう鎧の上からでも分かる、程よい筋肉が付いた体

そして何よりも、引き付けられる匂い…もとい、存在感がなんと言っても素晴らしい


私は、その匂いに引き付けられ、スラッと伸びた長い足に抱き着いてしまった…


次の更新は、月曜日となります

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