表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
闇の魔物と女子高生  作者: ゴルゴンゾーラ
清めの檻に囚われる
51/193

51_陽子との話

「うーん。陽子、ごめん、それは言えない」

陽子を巻き込むべきじゃないだろう。


「あの、赤毛の白人、ナイスバディ女と遊んでたんじゃないだろうな?」

「リザベルか?有理が行方不明なのに、そんな馬鹿なことするかよ?」

陽子を軽くにらみつけた。


陽子はしばらく黙り込んだあと、思い切ったように言った。

「有理は、たぶん......お前に惹かれつつある」

「えっ」

「あの子は、ほんとにいい子なんだ。

あたしは中学の頃、いじめられてた。

有理が救ってくれたんだ」


「そうだったのか」



「有理を悲しい目に合わせたくない。

ナイスバディ女に少しでも気持ちが残ってるなら、有理とは付き合うな!」

「気持ちは残ってない。

ただ、リザベルにはいろいろと助けてもらってるんだ。

だから、せまられると断れないっていうか」


「キスをせまられると、お前はしちゃうのか?

おかしいぞ。そんなの、リザベルさんにも失礼だろ?」

「だけど、リザベルは命がけで俺を助けてくれたんだ。

冷たくできなくて」


「事情は知らないが、有理のことが好きなら、

リザベルさんとの関係をすっぱり断つべきだ」

陽子は腕を組んで、俺を上目遣いに睨んだ。

「分かったよ。それで有理が俺に惹かれつつあるっていうのは、本当か!?」


ふいに陽子は俺の首筋をじっと見て、黙り込んだ。

「やっぱ訂正。有理はお前には渡せない」


「えっ、なんでだよ?」

「お前の首筋、それキスマークじゃないか!

やっぱり昨日、ナイスバディ女と会ってたな」


「これは昨日出会ったばかりの、おかしな女に噛まれたんだ!」

「なんだそれは?リザベルさんとは別の女か?」


「そうだ。ムチで打たれて噛みつかれて、あちこち触られまくった」


俺は着ているTシャツを少しまくりあげて、ムチのあとを陽子に見せた。

陽子が「ひどい傷だ」と同情してくれると思ったのだ。


陽子は目を丸くして俺を眺めた。

「やっぱお前は、有理と付き合っちゃダメだ!

お前は、キモストーカー・ドM・チャラ男だ」

陽子は立ち上がると俺を指さして、そう言った。


「また名前が長くなったじゃないか!

ドMってなんだよ?どういう意味だ?」

「有理が行方不明なのに、お前は女とSMして遊んでいたんだ?」


俺は玄関に向かう陽子に追いすがる。

「なにか勘違いしているようだ。

俺は手足を縛られて、なにも出来なかったんだ。無理やりだった」

「だからそういうのが、ドMだって言うんだよ!そんな話、これ以上あたしに聞かせるな!」

陽子はイライラと俺に言い返した。


「まて。陽子。有理が俺に惹かれつつあるって話が聞きたい」

「うるさい、忘れるんだな」

陽子はそう言うと、玄関から出ていってしまった。


俺は何を間違えたんだろう。

典明がいればいいのに。

典明なら、間違えた部分を教えてくれるか、タブレットで調べてくれるのに。

そう思った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ