第23話。高品質な鉱石と〜針の代用かしら。
ようやくココロ街へ到着したわね。
相変わらず人混みが多いわね。
リオラが迷子にならないように手を繋がないとね。
目を離すと、すぐにどこかに行くのよねー。
アンナたちはココロ街の市場付近に居た。しっかりとリオラの手を繋ぐアンナ。アンナとアーサーはリオラの歩行スピードに合わせる。
始めにアーサーの素材集めに向かうのである。武器屋へと寄るアンナたちはお店に入り、店長と会う。アンナであった。
「お久しぶりね、元気にしてたかしら?」
「これはアンナ様でしたか、元気でしたよ」
「お願いあるんだけどモンクの武器は無いわよね?」
「えっ?モ、モンクとは!?武器の名前ですか?」
「ごめんなさいね、今のは忘れてほしいの……」
「所で今ある鉱石を見せてくれるかしら?」
「えぇ、ありますよ!準備いたします」
店長は全ての鉱石をカウンターに並べる。
ランクが低い順に。青銅鉱石。鉄鉱石。銅鉱石。銀鉱石。白金鉱石。水銀鉱石。ミスリル鉱石。オリハルコン鉱石。アダマンタイト鉱石。
全ての鉱石を眺める。アンナとアーサー。それを見てたアンナはある事を提案する。
「片手持ちハンマーで試しても良いかしら?」
「アンナ様ですからね!会計は後でいいですよ!」
「いつも助かるわ、片手ハンマーを借りるわね」
アンナはランクが低い順から片手持ちハンマーで叩いていく、まず始めに青銅鉱石からである。
ガチンガチンガチンガチンガチンガチンガチンガチンガチンガチンガチンガチン。
すると数分とせずに青銅鉱石にヒビが入る。アンナは考える、これではアーサーの打撃力に耐えられないかも知れないと……。
グレイとアンナはアーサーのパンチ力を見て思い知らせられていた。あの池でパンチした時に微かに地面の草が舞い上がっていたのを……。
アンナは次々と試し打ちをしていく。お店の外からでも鉱石が叩く音が響き渡っていた。
多くの人混みの中で「武器屋は鍛冶屋と合併したのか!?」と勘違いする冒険者たちか数人が居た。
そして最後に残ったのがアダマンタイト鉱石であった。この鉱石は高ランク防具にも使ってる鉱石でもあった。
盾役の高ランク冒険者たちの夢の鉱石でもある。ゆえに価格も破格の値段である。
店長は気になっていた。なぜアンナが鉱石を叩くのか。アンナの冒険者ランクなら鉱石の強度は知ってるはずだと……。
「アンナ様、防具に使うのを探してるのですか?」
「えっ!?ふふ、そうねぇ、そうよ!」
アンナは店長には、まだ「確定」に言える立場ではない。ゆえにモンク職だと言えないでいた。
それは、この国からしてみれば「架空のクラス」ゆえだからだ。ありもしないのに「ある」とは言えない。
「そちらは息子さんですね!フル鎧装備ですか」
「そうなの、まだ冒険者ギルドに加入してないの」
「でしたら最初は青銅鉱石からですね」
「最初からアダマンタイト鉱石は不正ですからね」
「あっ!そ、そうだったわね!適正よね……」
アンナはうっかりと忘れてた事があった。それは「ランク適正法案」であった。
これは低冒険者が高ランクの武器と防具をしてパーティーを組む事を禁止している掟でもある。
言うなれば「差別格差」を無く為でもある。
冒険者の中には強く感じたと錯覚して「死ぬ!死ぬ!死ぬ!」と犠牲になる冒険者たちが後を絶たなかったからだ……。
そうして各国の冒険者ギルド長は法案を国に提出した。こうして各国から「掟」が決まる事になった。
「叩いた鉱石は買わせてもらうわ、馬車まで頼めるかしら?」
「いつも毎度ありがとうございます、お任せを!」
アンナとアーサーとリオラはお店から出るのである。アンナはメモに◯を付ける。
「次は針ね、代用あるのかしら〜裁縫屋ね」
するとリオラがほっぺを膨らませる。「ぷく〜」となるのである。
「ママ〜りおらの〜まほうほん、かってよ〜」
リオラはアンナの手を引っ張るのである。それを見てたアーサーは。
「マーマ、サキニ、ホンヤ、イコウ」
「そうね、先に魔法本屋に行きましょう」
「やったー!!まほう〜♪まほう〜♪」
こうしてリオラの欲しがる魔法本屋へと向かうのであった。
次回、第24話。パパに悪いけど先に数字をみたいわ!




