26 鍛冶
パッと目が覚める。あっちにいた頃とは大違いだ。よく寝た。
さーて、色々あったが後悔してても仕方がない。
確か転移門のスキルが強化されたんだったか。それから調べていこう。
『転移門設置・撤去+:転移門設置可能範囲の拡大、及び使用制限効果の付与』
拡大、ね。まぁ俺は転移で基本どこにでも行けるし、今のところは関係なさそうだ。レルアも一度行ったところには行けるみたいだしな。
で、使用制限? どうもデメリットくさい響きだぞ。
『使用制限:転移門の使用を登録された存在以外は使用不可にする制限。任意で登録・解除可能』
全くそんなことなかった。有能アプデすぎる。一気に問題が解消されたな。
取り敢えず俺とレルア、ゼーヴェを登録しておこう。
『マスターは登録済みです。使い魔:レルアと使い魔:ゼーヴェの登録を完了しました』
よしよし。転移門の件はこれでいいな。
あとは……そうだ、レルアが買ってきてくれた諸々でも整理するか。
家具類は自動でいい感じに配置されていた。動かすのも骨が折れそうだしこのままで。立てかけてある武器を複製しよう。
『複製:DPを魔力に変換し、対象を複製する。質は低下する』
うーん、質は落ちるのか。買ってきてもらったのもそんなに上質ってわけじゃなさそうだしなぁ。
質が落ちない複製とかないの?
『スキル:鍛冶
武器防具ならば、スキルレベル次第で複製に近いことが可能です』
鍛冶スキル。どうせ誰も探索に来ないなら、その間に色々武器作るのもいいかもしれない。
でもお高いんでしょう?
『スキル:鍛冶は50,000DPで取得が可能です』
安くはないが、60万程DPがあるので取れないことはない。
まぁ取っといて損はないだろ。取得、と。
『スキル:鍛冶を取得しました。製作可能リストに基本武器、所持武器が追加されました。称号:邪竜を狩る者により邪竜武器の製作が可能となりました。現在の製作限界レベルは3です』
画面に鍛冶に関する情報がズラーッと並ぶ。レルアが買ってきてくれたのは、どうやら製作レベル5らしい。うーん、できれば時空魔術にスキルポイントを割り振りたいしどうするか。
『製作限界レベルは装備製作によって上げることができます。レベル10までのものはDPのみで製作が可能です』
お、これは嬉しい。鉱石やらなんやらは迷宮で採れそうだが、今集めるのも面倒だったしな。
製作レベル3は……ライトシリーズか。ライトソードにライトシールド、ライトと名前のついた武器防具が並んでいる。
片っ端から作ってみよう。上の方の宝箱にぶち込んどけばルナも浮くしな。
個数を選択すると、属性付与やら追加効果やらと色々な項目が出てきた。属性くらいはつけといてやるか。どうせDPだけで済むらしいし。
追加効果は、モノによっては素材が必要になると書いてある。麻痺に幻影といったお馴染みのものから、運気上昇、更には魂の契約なんてものまで。物凄く気になるがここはスルーだ。鍛冶屋が本職になるレベルでやりこみ要素が多そうだな。
よし、属性付与ランダムで製作開始と。
『ライトシリーズ各種を十つずつ製作します。オプション:属性付与ランダム。製作コスト(一つ):500DP+100DP』
一種類あたり6,000DPか。安い。
実行。
『製作完了。ライトシールド他二種、計三つがヘヴィシリーズに変化しました。ライトスピアに恐怖効果が付与されました。ライトボウに状態異常耐性UPが付与されました。製作限界レベルが18に上がりました』
おお、何やらオーダーと色々違うことになってる。ただ単純にライトシリーズが大量生産されるだけだと思ってたがそうでもなかったのか。
リストをスクロールすると、二属性付いてるような武器もちらほら見えた。
ライトスピアとライトボウには追加効果が付与されてるのもある。流石運3,420。
オーダー通りのやつは普通の宝箱、二属性は少し下の階層、んでもって追加効果はミノタウロスのとこでいいか。
『宝箱の中身を更新しました』
前回の盗賊二人組には味気ない宝箱で申し訳なかったが、これでやっと迷宮っぽくなってきたぞ。早く誰か探索に来ないかな。




